情報セキュリティと法制度

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和08年度 (2026年度)
授業科目 情報セキュリティと法制度
科目番号 N5023 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 SD エネルギー・環境コース 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 鎮目 征樹,西貝 吉晃, 北條 孝佳 編、荒木泰貴, 遠藤聡太, 蔦大輔, 津田 麻紀子 著「情報刑法Ⅰ サイバーセキュリティ関連犯罪」(弘文堂)
担当教員 岩崎 洋平

到達目標

次の知識を習得することを目指し、情報セキュリティの概要と社会人/IT技術者として必要な法的知識を身につける。
・情報セキュリティの概論的知識の修得
・社会人およびI技術者として身につけるべき法的知識の修得
・情報セキュリティに関わる社会動向に関する知識の修得

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
情報セキュリティの概論的知識の修得情報セキュリティの概論的知識について、他者に説明することができる情報セキュリティの概論的知識について、内容を理解している情報セキュリティの概論的知識について、内容を理解していない
社会人、そして、IT技術者として身につけるべき法的知識の修得社会人、技術者として身につけるべき法的知識について、他者に説明することができる社会人、技術者として身につけるべき法的知識について、内容を理解している社会人、技術者として身につけるべき法的知識について、内容を理解していない
情報セキュリティに関する社会動向についての知識の修得情報セキュリティに関する社会動向について情報を収集し、他者に説明することができる情報セキュリティに関する社会動向について、情報を収集することができる情報セキュリティに関する社会動向について、情報を収集することができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
技術者として必要となる情報セキュリティに関する基礎的知識および法制度についての知識を習得する。
授業の進め方・方法:
授業は講義によって行う。
講義では、教科書を用いつつ、実際の事例や最新動向を例として、基礎的知識について解説する
この科目は学修単位科目(授業30時間+自学自習60時間)であるため,以下のレポート課題を課し、その提出状況を評価に反映する.
・講義前レポート:事前知識を習得するためのレポート課題(1時間)
・講義後レポート:学習内容・知識の定着を確認するためのレポート課題(1時間)
なお、定期試験(中間試験・期末試験)も実施する.
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績を60%,平素の学習状況等(レポートなど)を40%の割合で上記の到達目標に対する達成度を総合的に評価する。
成績評価は中間と期末の各期間の評価の平均とし、学年の評価は後学期末の評価とする。
【事前・事後学習】
事前学習として、教科書の該当部分をレポートとしてまとめる。
事後学習として、授業中に説明した内容および事前学習で作成したレポートの内容を踏まえて、授業資料をもう一度読み、気になる項目や関連する項目について、インターネットで調べるなど自学自習を行い、レポートとしてまとめる。
【学修単位科目(授業時間外の学習時間等)】
本科目は学修単位のため、以下の標準学習時間を設定した自主学習を累計45時間分以上実施しなけれならない。
・全15回の授業に対して、0.5時間の事前学習と0.5時間の事後学習。計15時間分。
・授業時間中に提示する事前課題(1時間)および課題(1時間)の取り組み。計30時間分
・試験勉強のための学習。計3時間分。
授業時間中に提示した課題すべてを提出することを本科目における単位認定の必要条件とする。
上記の提出が確認できない場合は、例え成績が60点を超えた場合でも59点として扱い単位を認定しない。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり,1年生の情報処理で学ぶ情報モラルに関連する内容、デザイン工学演習Ⅰの情報セキュリティコーステーマで学ぶ内容および2年生のデザイン工学演習Ⅱの情報セキュリティコーステーマで学ぶ内容を理解して授業に臨むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
情報セキュリティとそれを学ぶ意義
「情報セキュリティの基本的な考え方」および「法律と責任」について理解する。
2週 サイバーセキュリティ基本法 「サイバーセキュリティ基本法」について理解する。
3週 サイバー犯罪に関する技術的解説
-電子計算機・電磁的記録・ネットワークの基礎1-
サイバー犯罪に関連する技術としての「電子計算機(コンピュータ)を構成する要素」および「ネットワークの基礎」について理解する。
4週 サイバー犯罪に関する技術的解説
-ネットワークの基礎2・プログラム-
サイバー犯罪に関連する技術としての「ネットワークの基礎」および「プログラム」について理解する。
5週 サイバーセキュリティと刑法総論1 「刑法の基本的な考え方」「構成要件該当性」「サイバー犯罪における違法性阻却」「有責性(責任)」「刑法の適用範囲(場所的・人的適用範囲)」について理解する。
6週 サイバーセキュリティと刑法総論2 「刑法の基本的な考え方」「構成要件該当性」「サイバー犯罪における違法性阻却」「有責性(責任)」「刑法の適用範囲(場所的・人的適用範囲)」について理解する。
7週 不正アクセス罪1 「不正アクセス罪」において「趣旨および保護法益」「アクセス制御機能と運用」「不正アクセスの攻撃累計」「罪が成立しない場合」などについて理解する。
8週 不正アクセス罪2 「不正アクセス罪」において「趣旨および保護法益」「アクセス制御機能と運用」「不正アクセスの攻撃累計」「罪が成立しない場合」について理解する。
2ndQ
9週 不正指令電磁的記録(マルウェア)関連犯罪1 「不正指令電磁的記録に関する罪」について、「罪質・保護法益」「成立要件」「不正指令電磁的記録概念の限界」について理解する。
10週 不正指令電磁的記録(マルウェア)関連犯罪2 「不正指令電磁的記録に関する罪」について、「罪質・保護法益」「成立要件」「不正指令電磁的記録概念の限界」について理解する。
11週 電磁的記録不正作出等罪1 「完全性・可用性に関連する犯罪類型」「電磁的記録不正作出等罪」「電磁的記録毀棄罪」について理解する。
12週 電磁的記録不正作出等罪2 「完全性・可用性に関連する犯罪類型」「電磁的記録不正作出等罪」「電磁的記録毀棄罪」について理解する。
13週 電子計算機使用詐欺罪 「電子計算機損壊等業務妨害罪」について「犯罪成立要件」など概要を理解する。
14週 営業秘密侵害罪 「営業秘密侵害罪」について「営業秘密の3要件」「予防措置の検討」などを理解する。
15週 情報セキュリティと法制度について 情報セキュリティと法制度について、自分自身の意見を述べることができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3前1
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3前1,前2
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3前1,前2
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3前15
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。4前1,前2,前5,前6
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。4前1,前2,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3前1,前2,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3前1,前2
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前7,前8
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前3,前4,前9,前10,前11,前12,前13
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前3,前4,前9,前10,前11,前12,前13

評価割合

試験レポート(講義メモ)合計
総合評価割合6040100
基礎的能力251540
専門的能力352560
分野横断的能力000