概要:
ロボティクスコースの工作実習として,ロボット技術者に必要な機械工作法の基礎および電気計測機器の基本的な使用法を習得させる。また,実験・実習報告書を提出させ,正しい表現能力を身につける。
授業の進め方・方法:
10週:機械加工の基本的な技能を習得する。グループに分かれて3テーマの工作実習を3週間ローテーションで行う。
10週:工作機械の操作法について,チームに分かれてグループ学習形式で4テーマの機械加工を2テーマづつ5週間ローテーションで行う。
10週:電子回路システム(ライントレースカー)の製作と各種センサ,デバイスの特性測定する。グループに分かれて各種の電気計測を2週間ローテーションで実験を行う。
注意点:
機械工作実習1:加工機械の操作法の理解度および技術の習得の程度を50%,実習報告書の評価および作品の仕上がり具合を40%,平素の実験への取組具合を10%として総合的に評価する。(100点満点)
機械工作実習2:加工機械の操作法の理解度および技術の習得の程度を50%,実習報告書の評価および作品の仕上がり具合を40%,平素の実験への取組具合を10%として総合的に評価する。(100点満点)
電子回路システム:提出された報告書の評価を80%,平素の実験への取組具合を20%として総合的に評価する。(100点満点)
学年末評価は各分野の実験の平均(100点満点)で評価する。
ロボット技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を報告書および安全への取り組み状況により評価する。
必要な報告書が全て提出されていない場合には,単位を認定しない。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
導入ガイダンス:本実習の意味意義,シラバス,各テーマの実施方法について説明する。 |
本実習の意味意義,シラバス,各テーマの実施方法を理解する。
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2週 |
[諸機械]立てフライス盤・横フライス盤の各部名称および基本操作について学ぶ。 |
立てフライス盤・横フライス盤の各部名称および基本操作を実施できる。平面切削ができる。
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3週 |
[諸機械]簡易NCフライス盤(ラクラクミル・山﨑YZ-R)による輪郭切削・穴加工を学ぶ。 |
簡易NCフライス盤(ラクラクミル・山﨑YZ-R)で輪郭切削・穴加工を含む部品を作製できる。
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4週 |
[諸機械]簡易NCフライス盤(ラクラクミル・山﨑YZ-R)による輪郭切削・穴加工を学ぶ。 |
簡易NCフライス盤(ラクラクミル・山﨑YZ-R)で輪郭切削・穴加工を含む部品を作製できる。
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5週 |
[旋 盤]旋盤の構造と操作,バイトの種類と構造,切削工具材料,切削条件の選定ついて学ぶ。 |
被削材に対して適切なバイトと切削条件の選定をできる。
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6週 |
[旋 盤]センタ穴あけ,端面削り,外丸削り,段付き削りについて学ぶ。 |
センタ穴あけ、端面削り,外丸削り、段付き削りを実施できる。
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7週 |
[旋 盤]溝削り,突っ切り,ねじ切り,測定・検査について学ぶ。 |
溝削り,突っ切り,ねじ切り,測定・検査を実施できる。
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8週 |
[ガス溶接]酸素アセチレンガス溶接の基本作業と安全の説明,ビード置きについて実施する。 |
酸素アセチレンガス溶接の基本作業と安全の説明,ビード置きができる。
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2ndQ |
9週 |
[ガス溶接]突合せ溶接およびすみ肉溶接について学ぶ。 |
突合せ溶接およびすみ肉溶接ができる。
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10週 |
[ガス溶接]突合せ溶接およびすみ肉溶接について学ぶ。 |
突合せ溶接およびすみ肉溶接ができる。
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11週 |
[NCプログラミング]Gコードプログラミンにグついて学ぶ。 |
NCプログラムについて理解し、Gコードプログラミング製作、編集ソフトによる加工チェック、問題点検討、修正ができる。
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12週 |
[NCプログラミング]Gコードプログラミングについて学ぶ。 |
NCプログラムについて理解し、Gコードプログラミング製作、編集ソフトによる加工チェック、問題点検討、修正ができる。
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13週 |
[マシニング加工]マシニングセンタの操作方法について学ぶ。 |
マシニングセンタの操作方法を理解し、プログラミングや加工が実施できる。
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14週 |
[マシニング加工]マシニングセンタの操作方法について学ぶ。 |
マシニングセンタの操作方法を理解し、プログラミングや加工が実施できる。
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15週 |
[マシニング加工]マシニングセンタの操作方法について学ぶ。 |
マシニングセンタの操作方法を理解し、プログラミングや加工が実施できる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
[フェイスジャッキの作製]フライス盤の操作方法について学ぶ。 |
指示された図面の通り、穴加工、溝加工を含む部品の作製ができる。
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2週 |
[フェイスジャッキの作製]フライス盤の操作方法について学ぶ。 |
指示された図面の通り、穴加工、溝加工を含む部品の作製ができる。
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3週 |
[フェイスジャッキの作製]旋盤の操作方法について学ぶ。 |
指示された図面通り、穴加工、段付き加工、溝加工を含む部品の作製ができる。
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4週 |
[フェイスジャッキの作製]旋盤の操作方法について学ぶ。 |
指示された図面通り、穴加工、段付き加工、溝加工を含む部品の作製ができる。
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5週 |
[フェイスジャッキの作製]CO2レーザー加工機の操作方法について学ぶ。 |
CO2レーザー加工機の操作、データの作製、加工ができる。
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6週 |
電子回路システム(ライントレースカー)の実験(光センサの特性測定) |
ライントレースに必須素子となる光センサの特性測定を行い,特性を理解する。
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7週 |
電子回路システム(ライントレースカー)の実験(モータ駆動ICの特性測定) |
ライントレースにモータ制御ICの原理を学び,特性測定してその使用方法を理解する。
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8週 |
電子回路システム(ライントレースカー)の実験(マイコン制御,A/D変換,PWM) |
ライントレースに制御に使用するマイコンのプログラミングを行いその使用方法を理解する。また,モータのPWM駆動について学び理解する。
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4thQ |
9週 |
電子回路システム(ライントレースカー)の実験(本体製作) |
ライントレースカーの本体製作とマイコンプログラミングの計画をたて,それを実践できる。
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10週 |
電子回路システム(ライントレースカー)の実験(本体製作) |
ライントレースカーの本体製作とマイコンプログラミングの計画をたて,それを実践できる。
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11週 |
電子回路システム(ライントレースカー)の実験(本体製作) |
ライントレースカーの本体製作とマイコンプログラミングの計画をたて,それを実践できる。
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12週 |
電子回路システム(ライントレースカー)の実験(本体製作) |
ライントレースカーの本体製作とマイコンプログラミングの計画をたて,それを実践できる。
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13週 |
電子回路システム(ライントレースカー)の実験(ライントレース実験)
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ライントレース実験を行い,プログラムや電子回路の改善,修正ができる。
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14週 |
電子回路システム(ライントレースカー)の実験(ライントレース実験)
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ライントレース実験を行い,プログラムや電子回路の改善,修正ができる。
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15週 |
電子回路システム(ライントレースカー)の実験(ライントレース実験) |
ライントレース実験を行い,プログラムや電子回路の改善,修正ができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 溶接法を分類できる。 | 4 | |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 4 | |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 4 | |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 4 | |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 4 | |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 4 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 4 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 4 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 4 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 4 | |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 4 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 | 4 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |