工作法

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 工作法
科目番号 R4071 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD ロボティクスコース 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 新機械工作 実教出版(株)
担当教員 奥村 勇人

到達目標

1.鋳造の工程、種類、特徴を説明できる。
2.溶接の種類、特徴を説明できる。
3.塑性加工の原理、種類、特徴を説明できる。
4.切削加工の原理、切削工具の種類、切削条件を説明できる。
5.研削加工の原理、研削方式、砥石を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1部品形状による鋳造方法を選定できる。鋳造の工程、種類、特徴を説明できる。鋳造の工程、種類、特徴を説明できない。
評価項目2材料により、適切な溶接方法を選定できる。溶接の種類、特徴を説明できる。溶接の種類、特徴を説明できない。
評価項目3塑性加工により作製する部品形状に適切な加工法を提案できる。塑性加工の原理、種類、特徴を説明できる。塑性加工の原理、種類、特徴を説明できない。
評価項目4切削加工により作製する部品形状に適切な切削加工法を提案できる。切削加工の原理、切削工具の種類、切削条件を説明できる。切削加工の原理、切削工具の種類、切削条件を説明できない。
評価項目5必用な表面精度に応じた研削加工を提案できる。研削加工の原理、研削方式、砥石を説明できる。研削加工の原理、研削方式、砥石を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
機械材料の工作方法の基礎的知識を修得することを目標とする。
授業の進め方・方法:
概要に従った内容を説明し、その内容に関するプリントを解く際にグループワーク形式で理解を深めてもらう。
注意点:
試験の成績を80%,平素の学習状況(課題・小テスト・レポート・授業態度等を含む)を20%の割合で総合的に評価する。学期毎の評価は中間と期末の各期間の評価の平均,学年の評価は中間試験と期末試験の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 製品をつくる[1] 車を例に製品の作り方を説明できる。
2週 鋳造[2-3]砂型および金型鋳造 鋳物の作り方、種類を理解し、鋳型の要件,構造および種類を説明できる.
3週 鋳造[2-3]精密鋳造法およびダイカスト法 精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。鋳物の欠陥について説明できる。
4週 溶接[4-6]ガス溶接 溶接法の分類を理解し、ガス溶接の接合法とその特徴,ガスとガス溶接装置,ガス溶接棒とフラックスを説明できる.
5週 溶接[4-6]アーク溶接 アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。
6週 溶接[4-6]様々な溶接法 サブマージアーク溶接,イナートガスアーク溶接,炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接の仕組みを説明できる.
7週 切削加工[7-8]切削加工の原理 切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。
8週 切削加工[7-8]ドリル加工および切り屑形態 ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。
切削の仕組みと切りくず形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。
2ndQ
9週 研削加工[9-10]研削加工の原理 研削加工の原理、研削方式、砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。
10週 研削加工[9-10]各種研削加工 ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。
11週 塑性加工[11-15]板材および棒材の圧延 圧延の原理および種類を説明できる。
12週 塑性加工[11-15]押出し・引抜き 押出しおよび引抜きの原理および種類を説明できる。
13週 塑性加工[11-15]剪断加工・曲げ加工 せん断加工および曲げ加工の原理および種類を説明できる。
14週 塑性加工[11-15]力学的アプローチ 平行平板の平面ひずみ圧縮を初等解析法により解くことができる.
軸対称の圧縮を初等解析法により解くことができる.
15週 塑性加工[11-15]力学的アプローチ 平行平板の平面ひずみ圧縮を初等解析法により解くことができる.
軸対称の圧縮を初等解析法により解くことができる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。4前2
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。4前3
鋳物の欠陥について説明できる。4前3
溶接法を分類できる。4前4
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。4前4
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。4前5
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。4前6
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。4前11,前12,前13
降伏、加工硬化、降伏条件式、相当応力、及び体積一定則の塑性力学の基本概念が説明できる。4前11
平行平板の平面ひずみ圧縮を初等解析法により解くことができる。4前14
軸対称の圧縮を初等解析法により解くことができる。4前15
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。4前7
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。4前8
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。4前8
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。4前9
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。4前9
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。4前10

評価割合

試験平素の学習状況合計
総合評価割合8020100
基礎的能力601070
専門的能力20525
分野横断的能力055