概要:
卒業研究は,第5学年までに修得した専門知識を基礎として,多くの科目を通じて身につけた課題解決能力を発揮することによって,より学術的な研究課題に対して,1年間を通して自主的にその解決に向けて取り組むものである。研究の遂行にあたっては,指導教員をはじめとした各分野の先輩研究者とコミュニケーションをとりつつ,新な視点や独自の観点から課題を解決することが求められる。また研究成果は社会的な貢献が求められるため,卒業研究によって得られた結果はその公表のために卒業研究論文としてまとめ,その内容を口頭で発表する必要がある。卒業研究ではこれらを総合した課題解決能力を論文および発表により審査する。
授業の進め方・方法:
配属先の指導教員との打ち合わせにより設定された研究課題について,個人あるいはグループで協力して計画,調査,実験・実装等の研究活動(課題解決)に取り組み,1年間で論文として仕上げ,その内容を発表する。指導教員と頻繁な議論を重ねながら,学生自らが理解し,考え,行動することで研究を進めていく。研究の遂行にあたっては,主査(指導教員1名)と副査(副指導教員:アドバイザー1名以上)を配置する。研究の進捗状況を確認するために,各研究室での報告会等を行うことはもちろんのこと,10月には卒業研究中間発表会を行い,途中経過をまとめて発表して研究を推進するための全体ディスカッションの場を設ける。卒業研究論文は1月末に各コース毎に提出をし,口頭発表による研究審査会と公表会を行い,論文および発表の審査を行う。これらの審査で合格基準に達しなかった学生については,再発表を課すことがある。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
日頃の卒業研究論文の内容,発表審査会での発表と質疑応答の内容を主査と副査が中心となって評価し,所属するコースのコア教員の合議の上で合否の判定を行う。技術者が身につけるべき専門基礎として,専門分野の課題を解決するための専門基礎知識の理解の程度を評価する。研究論文と発表の審査は以下の項目を5段階で行い,論文審査および発表審査の総平均点(評価した教員の平均点)が3点を超えた場合に,論文審査および発表審査それぞれを合格とする。さらに単位認定にあたっては,研究日誌に記録された年度当初からの研究時間の累計(卒論最終提出まで)が240時間を超えていることが必要である。
論文評価
(1)デザイン能力 ・・・ 適切な目的の設定と解決方法と結果
(2)専門知識とその応用能力 ・・・課題解決に向けた情報収集力と専門知識
(3)論理的な記述力 ・・・論文の体裁と記述内容
(4)計画的な実行力とマネジメント能力 ・・・研究日誌への記録と提出期限の順守
発表評価
(1)論理的な記述力 ・・・卒論概要における体裁と記述内容
(2)発表力とコミュニケーション力 ・・・発表資料の工夫,話し方,質疑への応答,発表態度
いずれかの審査が合格基準に満たない場合,論文再提出,研究再発表などを課し,合格を目指させる場合がある。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス:研究テーマ、研究方法・研究内容等の説明 |
指導教員の説明内容が理解できる。
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2週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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3週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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4週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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5週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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6週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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7週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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8週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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2ndQ |
9週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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10週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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11週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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12週 |
研究テーマの調査、計画等 |
指導教員の指導の下に自主的に研究背景の調査、計画ができる。
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13週 |
中間発表会の準備 |
調査・計画の成果と研究を遂行する上での課題をまとめることできる。
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14週 |
中間発表会の準備 |
調査・計画の成果と研究を遂行する上での課題をまとめることできる。
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15週 |
中間発表会の準備 |
調査・計画の成果と研究を遂行する上での課題をまとめることできる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
中間発表会
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研究成果を順序よく論理立ててまとめ、発表(口頭およびポスター)することができる。
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2週 |
研究テーマの研究テーマの実施、評価等 |
指導教員の指導の下に自主的に解析結果検討および考察ができる。
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3週 |
研究テーマの研究テーマの実施、評価等 |
指導教員の指導の下に自主的に解析結果検討および考察ができる。
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4週 |
研究テーマの研究テーマの実施、評価等 |
指導教員の指導の下に自主的に解析結果検討および考察ができる。
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5週 |
研究テーマの研究テーマの実施、評価等 |
指導教員の指導の下に自主的に解析結果検討および考察ができる。
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6週 |
研究テーマの研究テーマの実施、評価等 |
指導教員の指導の下に自主的に解析結果検討および考察ができる。
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7週 |
研究テーマの研究テーマの実施、評価等 |
指導教員の指導の下に自主的に解析結果検討および考察ができる。
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8週 |
研究テーマの研究テーマの実施、評価等 |
指導教員の指導の下に自主的に解析結果検討および考察ができる。
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4thQ |
9週 |
研究テーマの研究テーマの実施、評価等 |
指導教員の指導の下に自主的に解析結果検討および考察ができる。
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10週 |
研究テーマの研究テーマの実施、評価等 |
指導教員の指導の下に自主的に解析結果検討および考察ができる。
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11週 |
卒業論文の作成、発表準備 |
研究成果を順序よく論理立ててまとめ、論文や発表することができる。
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12週 |
卒業論文の作成、発表準備 |
研究成果を順序よく論理立ててまとめ、論文や発表することができる。
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13週 |
卒業論文の作成、発表準備 |
研究成果を順序よく論理立ててまとめ、論文や発表することができる。
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14週 |
卒業論文の作成、発表準備 |
研究成果を順序よく論理立ててまとめ、論文や発表することができる。
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15週 |
卒業研究発表会 |
研究成果を順序よく論理立ててまとめ、発表(口頭およびポスター)することができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術 | 工学実験技術 | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | |
技術者倫理 | 技術者倫理 | 情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |
基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 3 | |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 3 | |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。 | 3 | |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 3 | |
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。 | 3 | |
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。 | 3 | |
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。 | 3 | |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 3 | |
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 3 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 3 | |
創造性・デザイン能力 | 創造性 | 創造性 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 3 | |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 3 | |