コンピュータネットワークⅠ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 コンピュータネットワークⅠ
科目番号 I3013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 情報セキュリティコース 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:Gene著、おうちで学べるネットワークのきほん
担当教員 浦山 康洋

到達目標

(1) OSIおよびTCP/IPの階層モデルに関して各層の役割を説明できる
(2) IPネットワークの仕組みを理解し、説明できる
(3) スイッチおよびルータの仕組みと役割を理解し、説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1OSIおよびTCP/IPの階層モデルに関して各層の役割を深く理解し、代表的なプロトコルを挙げて説明できる。OSIおよびTCP/IPの階層モデルに関して各層の役割を説明できる。OSIおよびTCP/IPの階層モデルに関して各層の役割を説明できていない。
評価項目2 IPネットワークの仕組みを深く理解しており、ネットワーク内の各ホストへ適切なIPアドレスを設定できる。 IPネットワークの仕組みを理解している。 IPネットワークの仕組みを理解していない。
評価項目3スイッチおよびルータの仕組みと役割を深く理解しており、当該機器を用いてネットワークを構築できる。スイッチおよびルータの仕組みと役割を理解しており、説明できる。スイッチおよびルータの仕組みと役割を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現在の通信ネットワークにおいて最も多く利用されている通信手段(プロトコル)はTCP/IPである。
本講義ではTCP/IPの中でも重要な役割を持つIPを中心に通信ネットワークに関する基礎技術を理解する。
授業の進め方・方法:
授業は教科書「おうちで学べるネットワークのきほん」およびプリントを主にし、スライドを併用した講義とする。
講義で学習した知識を定着させるために、毎週小テストを行う。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績80 %、平素の学習状況等(小テスト・課題レポート)を20 %の割合で総合的に評価する。成績評価は中間と期末の各期間の評価の平均とする。学年の評価は後学期末の評価とする。技術者が身につけるべき専門基礎として、上記の到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として教科書の該当部分をよく読み込むこと。また、事後学習として自身が作成したノートの見直しを行い、講義内容をよく復習すること。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり、1年生科目の「情報処理」の内容を十分に理解しておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 コンピュータ通信の基本
パケット転送方式、ビット演算、パケットのフラグメンテーションについて理解する。
2週 インターネットとLANの基礎① ネットワークの構成を理解し、インターネットとLANの仕組みについて理解する。
3週 インターネットとLANの基礎② OSI参照モデルの各層について、名称と役割を説明できる。
4週 インターネットとLANの基礎③ TCP/IPの階層モデルの各層について、名称と役割を説明できる。
5週 IPアドレス① IPアドレスの構造と役割を説明できる。
6週 IPアドレス② サブネットマスクの構造と役割を説明できる。
7週 IPアドレス③ グローバルアドレスとプライベートアドレスについて説明できる。
8週 ルーティングの仕組み① MACアドレスの構造と役割を説明できる。
4thQ
9週 ルーティングの仕組み② スイッチ・ルータの動作と役割について説明できる。
10週 ルーティングの仕組み③ RIPやOSPFなど具体的なルーティングプロトコルについて説明できる。
11週 LAN構築演習① LANケーブルを作成できる。
12週 LAN構築演習② スイッチを用いて1つのLANを構築できる。
13週 LAN構築演習③ ルータを用いて複数のLANから構成されるネットワークを構築できる。
14週 LAN構築演習④ 構築したLAN上でソケット通信を行える。
15週 総合演習 本科目で学習した内容の総復習を行い、ネットワークの知識を定着させる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3後2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4後1,後2,後3,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後14
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。2後2
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。2後2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している2後2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。2後2
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4後3,後4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4後3,後4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4後2,後11,後12,後13,後14
インターネットの概念を説明できる。4後2
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4後4
無線通信の仕組みと規格について説明できる。2後2
有線通信の仕組みと規格について説明できる。3後2,後11,後12,後13,後14
基本的なルーティング技術について説明できる。3後9,後10,後13

評価割合

試験平素の学習状況合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力5010000060
専門的能力3010000040
分野横断的能力0000000