コンピュータネットワークⅠ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 コンピュータネットワークⅠ
科目番号 I3013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 情報セキュリティコース 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:井上直也・村山公保・竹下隆史・荒井透・苅田幸雄、マスタリングTCP/IP入門編、第6版、オーム社
担当教員 浦山 康洋

到達目標

(1) OSIおよびTCP/IPの階層モデルに関して各層の役割を説明できる
(2) データリンクにおける通信の仕組みを説明できる
(3) IPの代表的な機能と仕組みを説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1OSIおよびTCP/IPの階層モデルに関して各層の役割を深く理解し、代表的なプロトコルを挙げて説明できる。OSIおよびTCP/IPの階層モデルに関して各層の役割を説明できる。OSIおよびTCP/IPの階層モデルに関して各層の役割を説明できていない。
評価項目2データリンクにおける通信の仕組みについて理解し、説明できる。データリンクにおける通信の仕組みについて、概略を説明できる。データリンクにおける通信の仕組みについて、説明できない。
評価項目3IPの代表的な機能と仕組みについて理解し、説明できる。IPの代表的な機能と仕組みについて、概略を説明できる。IPの代表的な機能と仕組みについて説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現在の通信ネットワークにおいて最も多く利用されている通信手段(プロトコル)はTCP/IPである。
本講義ではTCP/IPの中でも重要な役割を持つIPを中心に通信ネットワークに関する基礎技術を理解する。
授業の進め方・方法:
授業は教科書「マスタリングTCP/IP 入門編」およびプリントを主にし、スライドを併用した講義とする。
講義で学習した知識を定着させるために、毎週小テストを行う。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績80 %、平素の学習状況等(小テスト・課題レポート)を20 %の割合で総合的に評価する。学年の評価は後学期末の評価とする。技術者が身につけるべき専門基礎として、上記の到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として教科書の該当部分をよく読み込むこと。また、事後学習として自身が作成したノートの見直しを行い、講義内容をよく復習すること。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり、1年生科目の「情報処理」の内容を十分に理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ネットワークの基礎知識 ① コンピュータネットワークが登場した背景と歴史について理解する。
2週 ネットワークの基礎知識 ② プロトコルの階層化とOSI参照モデルの関係を理解する。
3週 ネットワークの基礎知識 ③ OSI参照モデルの各層の役割について理解する。
4週 ネットワークの基礎知識 ④ 通信の分類とアドレスについて理解する。
5週 ネットワークの基礎知識 ⑤ 現在の通信ネットワークの構成について理解する。
6週 TCP/IPの基礎知識 ① インターネットの仕組みを理解する。
7週 TCP/IPの基礎知識 ② TCP/IPの階層モデルと通信例について理解する。
8週 データリンク ① データリンクの役割と既存技術について理解する。
4thQ
9週 データリンク ② イーサネットの仕組みについて理解する。
10週 データリンク ③ 無線LANとPPPについて理解する。
11週 Internet Protocol ① IPアドレスの構造と役割を理解する。
12週 Internet Protocol ② IPアドレスのクラスとサブネットマスクについて理解する。
13週 Internet Protocol ③ 経路制御、パケットの分割処理・再構築処理について理解する。
14週 Internet Protocol ④ IPv6について理解する。
15週 総復習
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3後2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4後1,後2,後3,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後14
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。2後2
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。2後2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している2後2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。2後2
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4後3,後4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4後3,後4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4後2,後11,後12,後13,後14
インターネットの概念を説明できる。4後2
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4後4
無線通信の仕組みと規格について説明できる。2後2
有線通信の仕組みと規格について説明できる。3後2,後11,後12,後13,後14
基本的なルーティング技術について説明できる。3後9,後10,後13

評価割合

試験平素の学習状況合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力5010000060
専門的能力3010000040
分野横断的能力0000000