アセンブリⅡ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 アセンブリⅡ
科目番号 I4002 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 情報セキュリティコース 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:「情報処理技術者テキスト プログラミング入門 CASLII」実教出版,教材:Raspberry Pi
担当教員 岡村 修司

到達目標

1. 基本的なデータ構造やアルゴリズムをアセンブリ言語で記述し,デバッグできる。
2. アドレス演算とC言語のポインタの関係を理解し,説明できる。
3. 与えられた仕様を理解し,フローチャートで記述することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的なデータ構造やアルゴリズムをアセンブリ言語で記述し,デバッグできる。基本的なデータ構造やアルゴリズムをアセンブリ言語で記述できる。基本的なデータ構造やアルゴリズムをアセンブリ言語で記述できない。
評価項目2アドレス演算とC言語のポイタの関係を理解し,説明できる。アドレス演算とC言語のポインタの関係を理解している。アドレス演算とC言語のポインタの関係が理解できない。
評価項目3与えられた仕様を理解し,フローチャートで記述できる。与えられた仕様を理解できる。与えられた仕様を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
前期で学んだアセンブリIの内容を基礎とし,様々なデータ構造やアルゴリズムをアセンブリ言語で記述する。複雑なプログラムを記述する過程で,C言語のポインタ操作への理解を深め,フローチャートを読むだけでなく,記述することを目指す。
授業の進め方・方法:
講義および実習。学習内容について,スライドやプリントを用いて説明する。プログラミングを通じて学習内容を理解する。レポートを作成することで,学習内容を確認し,技術文書の作成法を学ぶ。授業はセキュリティ演習室で実施するが,各自のRaspberry Pi上のLinux環境で行う
注意点:
試験の成績を70%,平素の学習状況(課題,レポートなど)を30%とし,総合的に評価する。学期末の評価は中間と期末の評価の平均とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
オーダー記法の概要
授業の進め方と評価方法を理解する。
オーダー記法による計算量の求め方を理解し,説明できる。
2週 基本的なプログラム(8) 2進数出力処理を記述できる。
3週 基本的なプログラム(9) 10進数出力処理を記述できる。
4週 基本的なプログラム(10) 16進数出力処理を記述できる。
5週 基本的なプログラム(11) 2進数入力処理を記述できる。
6週 基本的なプログラム(12) 10進数入力処理を記述できる。
7週 基本的なプログラム(13) 16進数入力処理を記述できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 基本的なプログラム(14) 文字数カウント処理を記述できる。
10週 基本的なプログラム(15) 文字列比較処理を記述できる。
11週 基本的なプログラム(16) 文字検索処理を記述できる。
12週 本的なプログラム(17) 度数分布表出力処理を記述できる。
13週 基本的なプログラム(18) 多分岐処理を記述できる。
14週 基本的なプログラム(19) リスト処理を記述できる。
15週 基本的なプログラム(20) 整列処理を記述できる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。4
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4
変数の概念を説明できる。4
データ型の概念を説明できる。4
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。4
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。4
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。4
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。4
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。4
プログラミング言語は計算モデルによって分類されることを説明できる。3
主要な計算モデルを説明できる。3
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。4
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。4
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを実装することができる。4
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。4
システムプログラム形式言語の概念について説明できる。3
オートマトンの概念について説明できる。3
コンパイラの役割と仕組みについて説明できる。3
形式言語が制限の多さにしたがって分類されることを説明できる。3
正規表現と有限オートマトンの関係を説明できる。3

評価割合

試験平素の学習状況相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力5020000070
専門的能力2010000030
分野横断的能力0000000