コンピュータネットワークⅡ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 コンピュータネットワークⅡ
科目番号 I4022 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 情報セキュリティコース 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:竹下隆史・村山公保・荒井透・苅田幸雄、マスタリングTCP/IP入門編、第5版、オーム社
担当教員 浦山 康洋

到達目標

(1) TCPの代表的な機能と仕組みを説明できる
(2) 経路制御プロトコルの役割と仕組みを説明できる
(3) TCP/IPで利用される主なアプリケーションプロトコルの役割と仕組みを説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1TCPの代表的な機能と仕組みを理化し、説明できるTCPの代表的な機能と仕組みについて、概略を説明できるTCPの代表的な機能と仕組みを説明できない
評価項目2経路制御プロトコルの役割と仕組みを理解し、プロトコル名を挙げて説明できる 経路制御プロトコルの役割と仕組みについて概略を説明できる 経路制御プロトコルの役割と仕組みについて説明できない
評価項目3TCP/IPで利用される主なアプリケーションプロトコルの役割と仕組みを理解し、プロトコル名を挙げて説明できるTCP/IPで利用される主なアプリケーションプロトコルの役割と仕組みについて概略を説明できるTCP/IPで利用される主なアプリケーションプロトコルの役割と仕組みを説明できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現在の通信ネットワークにおいて最も多く利用されている通信手段(プロトコル)はTCP/IPである。
本講義ではTCP/IPの中でも重要な役割を持つTCPを中心に通信ネットワークに関する基礎技術を理解する。
授業の進め方・方法:
授業は主に講義形式で進める。
適宜実践演習や小テストを行い、学習内容の理解を深める。
注意点:
試験の成績80 %、平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート・発表等を含む)を20 %の割合で総合的に評価する。学期毎の評価は中間と期末の各期間の評価の平均、学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 IPに関連する技術① IPアドレスによる経路制御の方法を説明できる
2週 IPに関連する技術② IPv4とIPv6のヘッダ構造を理解する
3週 IPに関連する技術③ DNSとARPの役割と仕組みを説明できる
4週 IPに関連する技術④ ICMP、DHCP、NATの役割と仕組みを説明できる
5週 トランスポート層① トランスポート層の機能を説明できる
6週 トランスポート層② TCPが持つ機能である確認応答やコネクション管理等の仕組みを説明できる
7週 トランスポート層③ TCPが持つ機能であるウィンドウ制御や輻輳制御等の仕組みを説明できる
8週 中間試験
2ndQ
9週 トランスポート層④ TCPとUDPのヘッダフォーマットについて説明できる
10週 経路制御プロトコル① 経路制御の必要性と分類方法について説明できる
11週 経路制御プロトコル② 代表的な経路制御プロトコルであるRIPの仕組みを説明できる
12週 経路制御プロトコル③ 代表的な経路制御プロトコルであるOSPFの仕組みを説明できる
13週 アプリケーションプロトコル① TCP/IPにおける代表的なアプリケーションの仕組みを説明できる
14週 アプリケーションプロトコル② TCP/IPにおける代表的なアプリケーションの仕組みを説明できる
15週 アプリケーションプロトコル③ TCP/IPにおける代表的なアプリケーションの仕組みを説明できる
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3後2,後10
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。4後2,後5,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3後2
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3後2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3後2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3後2
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4後3,後4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4後3,後4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4後2
インターネットの概念を説明できる。4後2
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4後3,後4,後5,後6
主要なサーバの構築方法を説明できる。4
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。4
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4
無線通信の仕組みと規格について説明できる。4後5,後6
有線通信の仕組みと規格について説明できる。4後5,後6
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。4
基本的なルーティング技術について説明できる。4
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4

評価割合

試験平素の学習状況合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力5010000060
専門的能力3010000040
分野横断的能力0000000