ネットワークセキュリティⅠ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 ネットワークセキュリティⅠ
科目番号 I5013 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 情報セキュリティコース 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は使わず、オリジナルの教材を随時作成・配布する。
担当教員 浦山 康洋

到達目標

(1) グラフ探索アルゴリズムの概要を理解しており、手順を説明できる。
(2) 最短路問題の概要を理解しており、ダイクストラ法を用いて解を導出できる。
(3) 最小全域木問題の概要を理解しており、解を導出できる。
(4) 最大流問題・最小費用流問題の概要を理解しており、解を導出できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1グラフ探索アルゴリズムの概要を十分に理解しており、任意のプログラミング言語で実装できる。グラフ探索アルゴリズムの概要を理解しており、手順を説明できる。グラフ探索アルゴリズムの概要を理解していない。
評価項目2最短路問題の概要を十分に理解しており、ダイクストラ法を任意のプログラミング言語で実装できる。最短路問題の概要を理解しており、ダイクストラ法を用いて解を導出できる。最短路問題の概要を理解しておらず、解を導出できない。
評価項目3最小全域木問題の概要を十分に理解しており、解を導出するアルゴリズムを任意のプログラミング言語で実装できる。最小全域木問題の概要を理解しており、解を導出できる。最小全域木問題の概要を理解しておらず、解を導出できない。
評価項目4最大流問題・最小費用流問題の概要を十分に理解しており、解を導出できる。最大流問題・最小費用流問題の概要を理解しており、解を導出できる。最大流問題・最小費用流問題の概要を理解しておらず、解を導出できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
広義のネットワークセキュリティには、いついかなるときでも通信を継続できる、すなわち通信サービスの品質を保証するネットワークを設計・構築することが含まれる。本講義では、グラフ・ネットワーク理論を学習することで、ネットワーク設計に関する基礎知識を身に着ける。
授業の進め方・方法:
授業はスライドと配布プリントを併用した講義形式を主として進める。講義で学習した知識を定着させるために、適宜演習と課題を設ける。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績80 %、平素の学習状況等(レポート、課題等)を20 %の割合で総合的に評価する。学年の評価は前学期末の成績とし、前学期末の成績は前学期中間の成績も含めて総合的に評価する。技術者が身につけるべき専門基礎として、上記の到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事後学習として自身が作成したノートの見直しを行い、講義内容をよく復習すること。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり、3年生科目の「プログラミングⅠ」「プログラミングⅡ」「アルゴリズムとデータ構造」の内容を十分に理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 グラフとは グラフとその表現方法について理解する。
2週 グラフ探索問題① 深さ優先探索アルゴリズムの概要を理解する。
3週 グラフ探索問題① 深さ優先探索アルゴリズムを実装する。
4週 グラフ探索問題② 幅優先探索アルゴリズムの概要を理解する。
5週 グラフ探索問題② 幅優先探索アルゴリズムを実装する。
6週 最短路問題 ダイクストラアルゴリズムの概要を理解する。
7週 最短路問題 ダイクストラアルゴリズムを実装する。
8週 最短路問題 ダイクストラアルゴリズムを実装する。
2ndQ
9週 最小全域木問題① クラスカル法の概要を理解する。
10週 最小全域木問題① クラスカル法を実装する。
11週 最小全域木問題② プリムの最小木法の概要を理解する。
12週 最小全域木問題② プリムの最小木法を実装する。
13週 最大流問題 増大路法の概要を理解する。
14週 最小費用流問題 負閉路消去法の概要を理解する。
15週 総合演習 この講義で学習した内容の総復習を行う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験平素の学習状況合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力5010000060
専門的能力3010000040
分野横断的能力0000000