ネットワークセキュリティⅡ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 ネットワークセキュリティⅡ
科目番号 I5014 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 情報セキュリティコース 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は使わず、オリジナルの教材を随時作成・配布する。
担当教員 浦山 康洋

到達目標

1. FWやIPSなど、ネットワークに接続されたコンピュータを脅威から守る仕組みについて説明できる。
2. フットプリンティング、ポートスキャン、バナーチェックなどの簡単なプラットフォーム診断を実施でき、脆弱性を発見できる。
3. 簡単なパケット解析ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1FWやIPSなど、ネットワークに接続されたコンピュータを脅威から守る仕組みについて深く理解し、説明できるFWやIPSなど、ネットワークに接続されたコンピュータを脅威から守る仕組みについて理解し、概略を説明できるFWやIPSなど、ネットワークに接続されたコンピュータを脅威から守る仕組みについて説明できない
評価項目2フットプリンティング、ポートスキャン、バナーチェックなどの簡単なプラットフォーム診断を実施でき、脆弱性を発見できるフットプリンティング、ポートスキャン、バナーチェックなどの簡単なプラットフォーム診断を実施できるフットプリンティング、ポートスキャン、バナーチェックなどの簡単なプラットフォーム診断を実施でき、脆弱性を発見できない
評価項目3簡単なパケット解析ができ、解析結果から攻撃を検知できる簡単なパケット解析ができる簡単なパケット解析ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
光回線やスマーフォン、IoTの普及により、現代の通信ネットワークは私たちの生活に欠かせないものとなった。その一方で、通信ネットワークは正しい知識を持って利用しなければ、思いもよらぬ被害を受ける可能性もある。本講義ではネットワークに接続されたホストを攻撃する手法にはどのようなものがあるか、さらには、それらの脅威からホストを守るための技術について学習する。
授業の進め方・方法:
授業はスライドと配布プリントを併用した講義形式を主として進める。講義で学習した知識を定着させるために、適宜実験・演習を実施する。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の割合を70%、課題の割合を30%として総合的に成績評価を行う。学年の評価は後学期末の評価とする。技術者が身につけるべき専門基礎として、上記の到達目標に対する達成度を評価する。
【事前・事後学習】
事後学習として自身が作成したノートの見直しを行い、講義内容をよく復習すること。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり、3年生科目の「コンピュータネットワークⅠ」、4年生科目の「コンピュータネットワークⅡ」の内容を十分に理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
イントラネットの構成
イントラネットの構成要素について理解する
2週 ネットワークスキャン① フットプリンティング、バナーチェック、ポートスキャン、について理解する
3週 ネットワークスキャン② セッションハイジャック、なりすまし、について理解する
4週 パケットキャプチャ WireSharkを使って簡単なパケット解析を行える
5週 パケット生成① ネットワーク診断テスト用に簡単な構造のパケットを生成できる
6週 パケット生成② ネットワーク診断テスト用に簡単な構造のパケットを生成できる
7週 DoS攻撃① DoS攻撃の分類とそれぞれの概要について理解する
8週 DoS攻撃② ローカルな環境で実際にDoS攻撃を行うことで、DoS攻撃の理解を深める
4thQ
9週 ファイアウォール① ファイアウォールを用いたネットワークの構成例とその特徴について理解する
10週 ファイアウォール② ファイアウォールの設定を正しく行うことができる
11週 IPSとIDS① IPSとIDSについて、それぞれの役割と仕組みを理解する
12週 IPSとIDS② ネットワーク型のIDSであるSnortの設定を正しく行える
13週 IPSとIDS③ Snortのシグネチャを正しく設定し、任意の攻撃を防御できる
14週 DNSキャッシュポイズニング① DNSキャッシュポイズニングの概要を理解する
15週 DNSキャッシュポイズニング② ローカルな環境で実際にDNSキャッシュポイズニングを行うことで、本攻撃の理解を深める
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4
インターネットの概念を説明できる。4
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4
主要なサーバの構築方法を説明できる。4
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。4
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4
基本的なルーティング技術について説明できる。4
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4
基本的な暗号化技術について説明できる。4
基本的なアクセス制御技術について説明できる。4
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4

評価割合

試験課題合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力3010000040
専門的能力4020000060
分野横断的能力0000000