交通工学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 交通工学
科目番号 V4019 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD まちづくり・防災コース 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:元田ら「交通工学」(森北出版)、石井ら「交通計画」(森北出版)、大橋ら「交通システム工学」コロナ社
担当教員 近藤 拓也

到達目標

1.交通計画に関する調査,予測,評価の手法について理解している。
2.設計基準交通量や道路の標準横断・平面・縦断面構成要素を理解している。
3.各交通機関の特性について理解する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
調査、予測、評価手法交通計画に関する調査,予測,評価の手法について説明できる。交通調査や交通需要推定の方法について、資料を用いて説明できる。交通調査や交通需要推定の方法について説明できない。
道路の横断、平面、縦断面構成要素設計基準交通量や道路の標準横断・平面・縦断面構成要素について説明できる。設計基準交通量や道路の標準横断・平面・縦断面構成要素について、資料を用いて説明できる。設計基準交通量や道路の標準横断・平面・縦断面構成要素を説明できない。
交通機関の特性各交通機関の特性について説明できる。各交通機関の特性について、資料を用いて説明できる。各交通機関の特性について、説明できない。

学科の到達目標項目との関係

基準1(2)(d)(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
社会資本を形成に重要な役割を担う交通機関について、その特性を学ぶ。また、各交通機関を計画するための調査方法、そして線形計画方法について学修する。
授業の進め方・方法:
講義形式で授業を進める。中間試験、期末試験の実施により到達度の確認を行う。また、進歩していく交通体系について理解を深めるため、各種媒体を使用して情報を取りまとめるレポートを課す。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。試験は前期末試験のみの実施とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
(事前)新聞やテレビ、インターネットなどの媒体により、交通体系が社会資本の形成にどのような役割を果たしているのか調べておく
(事後)計算問題を中心として、レポートを課すことにより、理解の助けとする。
【履修上の注意】
3年時までの人文・社会系科目を基本とし、都市間をまたぐ交通体系について学修するため、これら科目について復習が必要。また、調査、予測については基礎数学の内容を応用するため、事前の理解が必要。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概論[1-2]:交通工学の歴史や交通システムの構成(客貨輸送量の陸空海の分担)を学ぶ。 交通工学の歴史や交通システムの構成(客貨輸送量の陸空海の分担)を説明できる。
2週 概論[1-2]:交通工学の歴史や交通システムの構成(客貨輸送量の陸空海の分担)を学ぶ。 交通工学の歴史や交通システムの構成(客貨輸送量の陸空海の分担)を説明できる。
3週 交通調査[3-4]:交通調査に関する内容(PT調査,自動車OD調査など)について学ぶ。 交通調査に関する内容(PT調査,自動車OD調査など)について説明できる。
4週 交通調査[3-4]:交通調査に関する内容(PT調査,自動車OD調査など)について学ぶ。 交通調査に関する内容(PT調査,自動車OD調査など)について説明できる。
5週 費用便益分析[5-6]:費用便益分析による事業評価について学ぶ。 費用便益分析による事業評価ついて説明できる。
6週 費用便益分析[5-6]:費用便益分析による事業評価について学ぶ。 費用便益分析による事業評価ついて説明できる。
7週 交通流理論[7-9]:交通量,交通密度,速度と交通流の確率的性質などを学ぶ。 交通量,交通密度,速度(QKV)の関係について説明できる。
8週 交通流理論[7-9]:交通量,交通密度,速度と交通流の確率的性質などを学ぶ。 交通量,交通密度,速度(QKV)の関係や交通流の統計的性質について説明できる。
2ndQ
9週 交通流理論[7-9]:交通量,交通密度,速度と交通流の確率的性質などを学ぶ。 交通量,交通密度,速度(QKV)の関係や交通流の統計的性質について説明できる。
10週 交通需要予測[10-11]:4段階推定法について学ぶ。 4段階推定法について説明できる。
11週 交通需要予測[10-11]:4段階推定法について学ぶ。 4段階推定法について説明できる。
12週 設計基準交通量[12-13]:設計基準交通量を算定するための基礎知識を学ぶ。 設計基準交通量を算定するための基礎知識について説明できる。
13週 設計基準交通量[12-13]:設計基準交通量を算定するための基礎知識を学ぶ。 設計基準交通量を算定するための基礎知識について説明できる。
14週 道路の幾何構造[14-15]:道路の横断・平面・縦断面構成要素の一般的な設計技術基準を学ぶ。 道路の横断・平面・縦断面構成要素の一般的な設計技術基準について説明できる。
15週 道路の幾何構造[14-15]:道路の横断・平面・縦断面構成要素の一般的な設計技術基準を学ぶ。 道路の横断・平面・縦断面構成要素の一般的な設計技術基準について説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。3前3,前4
交通需要予測(4段階推定)について、説明できる。3前10,前11
交通流、交通量の特性、交通容量について、説明できる。3前7,前8,前9
性能指標に関する道路構造令の概要を説明できる。3前14,前15
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。1前1,前2
二項分布、ポアソン分布、正規分布(和・差の分布)、ガンベル分布、同時確率密度関数を説明できる。1前7,前8,前9
重回帰分析を説明できる。2前7,前8,前9
費用便益分析について考え方を説明でき、これに関する計算ができる。3前5,前6
建築系分野計画・歴史市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。2前1,前2
街路計画の手法と理念について説明できる。2前1,前2

評価割合

試験レポート出席合計
総合評価割合603010100
基礎的能力30151055
専門的能力3015045