卒業研究(まちづくり・防災コース)

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 卒業研究(まちづくり・防災コース)
科目番号 V5004 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 8
開設学科 SD まちづくり・防災コース 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 8
教科書/教材 卒業研究テーマに関連する教科書・教材・参考書等
担当教員 岡林 宏二郎,横井 克則,岡田 将治,木村 竜士,北山 めぐみ,池田 雄一,近藤 拓也

到達目標

【到達目標】
1.研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が身についている。2.研究成果を学術論文として論理的にまとめることができる。3.研究成果をパワーポイント等を用いて分かりやすく制限時間内に発表でき、質疑応答もできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が十分に身についている。研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が身についている。研究テーマに関連するデザイン能力、専門的知識とその応用能力、計画的な実行力、自主学習能力が身についていない。
評価項目2研究成果を学術論文として極めて論理的にまとめることができる。 研究成果を学術論文として論理的にまとめることができる。 研究成果を学術論文として論理的にまとめることができない。
評価項目3研究成果をパワーポイント等を用いてとても分かりやすく制限時間内に発表でき、質疑回答も優れている。 研究成果をパワーポイント等を用いて分かりやすく制限時間内に発表でき、質疑回答もできる。 研究成果をパワーポイント等を用いて分かりやすく制限時間内に発表できず、質疑回答もできない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (E) 説明 閉じる
基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(d)(3) 説明 閉じる
基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(e) 説明 閉じる
基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(f) 説明 閉じる
基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(g) 説明 閉じる
基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(h) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
卒業研究は建設工学の専門総合科目の一つであり、1年~4年生の間に修得した専門知識等を基礎として、指導教員とコミュニケーションを取りながら、より学術的な研究テーマに対して積極的に調査・研究・実験を1年間通じて実施するものである。最後に「卒業論文」、「卒業論文概要」、「研究日誌」を作成して、「卒業研究発表会」で口述発表を行う。
授業の進め方・方法:
各教員(研究室)当たり3~4名配属され、指導教員の指導のもとで実施する。
1.研究の準備:研究テーマの決定と研究遂行のための大まかな研究スケジュールを計画する。
2.文献・資料収集:研究内容に関連する文献・資料を収集整理して内容の理解を深め、問題意識を明確にする。
3.実作業の実施:予備調査や予備実験などを経て、調査・計算・実験等を効率的に実施して結果を考察する。必要があればフィードバックする。
4.「中間発表会」の概要作成と口述発表:卒業研究の途中経過について概要作成と口述発表を行う。時期は10月中の金曜日とし、指定時間(5分:発表3分、質疑応答2分)内に発表できるように準備する。
5.「卒業論文」、「卒業論文概要」および「研究日誌」の作成・提出:作成要項に従ってパソコン等で作成する。指導教員の確認後、所定の期限までに提出する。
6.「卒業研究発表会」での口述発表:所定の日時に実施される卒業研究発表会において口述発表を行う。各人10分を目安とし、論文要旨を7分以内に発表し、その後2名以上の質疑に応答しなければならない。
注意点:
1.卒業研究は必履修科目で通年8単位である。もちろん3分の2以上の出席が必要である。卒業研究が合格でなければ卒業できない(卒業要件の一つ)。時間割表に組み込まれる卒業研究の授業時間数は週当たり前期6時間、後期6時間であるが、単位数は8単位(年間240時間以上)となっている。よって、卒業研究は授業で定められた時間以外に、別途放課後や休日、長期休暇中を活用し、指導教員のもとで少なくとも週当たり2時間分の研究を取り組む必要がある。また、卒業研究に取り組んだ実質時間数(昼休み等の休憩時間は除く)や研究内容は、必ず「研究日誌」に記録し、その都度指導教員の確認を受ける。
2.中間発表、卒業論文、卒論概要と卒研発表、研究時間における審査表に基づいて全教員が記入し、総合的に「合否」を評価する。技術者が身につけるべき専門基礎として、建設工学専門分野の課題を解決するために、学問的に深く考え、調べ、明らかにする方法及び専門基礎知識の理解の程度を評価する。総合建設技術者として必要とされる能力を,5年終了時に提出される卒業論文,卒業研究発表,研究日誌からルーブリック(別途参照)で到達レベルをまちづくり・防災コースコア教員等で評価して,総合的に「合否」判定を行う。ルーブリックで評価する能力は,特別研究論文ではデザイン能力(e)、専門知識とその応用能力(d),論理的な記述力(f)、計画的な実行力とマネジメント能力(h),特別研究発表では論理的な記述力(f)、発表力とコミュニケーション力(f),研究日誌では自主的・継続的な学習能力(g)である。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 研究の準備[1]:研究テーマの決定とスケジュールを計画する。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
2週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
3週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
4週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
5週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
6週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
7週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
8週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
2ndQ
9週 文献資料収集[2-9]:文献・資料を収集整理して理解を深める。 研究テーマに関する専門的知識や応用能力などを活用できる。
10週 作業の実施[10-14]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
11週 作業の実施[10-14]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
12週 作業の実施[10-14]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
13週 作業の実施[10-14]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
14週 作業の実施[10-14]:予備調査や実験を経て、研究結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
15週 中間発表の準備[15]:卒業研究の途中経過の概要を作成する。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
16週
後期
3rdQ
1週 中間発表[16]:卒業研究の途中経過について口頭発表する。 研究成果を論理的にまとめることができる。
2週 中間発表の準備[17]:卒業研究の途中経過の発表を受けて、研究計画を見直す。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
3週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
4週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
5週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
6週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
7週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
8週 作業の実施[18-23]:調査・計算・実験等の結果を考察する。 調査や実験が自主的、計画的に実行することができる。
4thQ
9週 卒業論文の作成[24-26]:研究成果を最終的に論文としてまとめる。 研究成果を論理的にまとめることができる。
10週 卒業論文の作成[24-26]:研究成果を最終的に論文としてまとめる。 研究成果を論理的にまとめることができる。
11週 卒業論文の作成[24-26]:研究成果を最終的に論文としてまとめる。 研究成果を論理的にまとめることができる。
12週 論文概要の作成[27]:卒論概要を作成する。 研究成果を論理的にまとめることができる。
13週 卒業研究発表会の準備[28]:卒業研究発表会での発表準備を行う。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
14週 卒業研究発表会[29]:卒業研究の最終成果を口頭発表する。 研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
15週 論文修正[30]:査読意見に基づき卒業論文の修正を行う。再発表の学生は口頭発表する。 研究成果を論理的にまとめることができる。研究成果を制限時間内に分かりやすく説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術工学実験技術物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理層流と乱流について、説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能コミュニケーションスキルコミュニケーションスキル日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。4
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。4
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。4
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。4
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。4
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。4
他者の意見を聞き合意形成することができる。4
合意形成のために会話を成立させることができる。4
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。4
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。4
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。4
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。4
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。4
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。4
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。4
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる4
複数の情報を整理・構造化できる。4
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。4
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。4
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。4
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。4
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。4
事実をもとに論理や考察を展開できる。4
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。4
基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。4
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。4
目標の実現に向けて計画ができる。4
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。4
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。4
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。4
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。4
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。4
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。4
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。4
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。4
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。4
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている4
法令やルールを遵守した行動をとれる。4
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。4
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。4
創造性・デザイン能力創造性創造性工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。4
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。4
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。4
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。4
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。4
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。4

評価割合

中間発表卒論概要卒研発表卒業論文研究日誌その他合計
総合評価割合20202020200100
基礎的能力1010101010050
専門的能力1010101010050
分野横断的能力0000000