建築環境工学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築環境工学
科目番号 V5012 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 SD まちづくり・防災コース 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教 材:プリント
担当教員 木村 竜士

到達目標

【到達目標】
1.建築環境に関わる基礎的な知識を説明できる。
2.熱環境に関わる基礎的な知識や計算ができる。
3.光環境に関わる基礎的な知識や計算ができる。
4.空気環境に関わる基礎的な知識や計算ができる。
5.音環境に関わる基礎的な知識や計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築環境工学の基本的な知識を理解し、応用問題が解ける。建築環境工学の基本的な知識を理解している。建築環境工学の基本的な知識を理解していない。
評価項目2建築環境工学を理解する上では発言やプレゼンなど積極的に授業に貢献している。建築環境工学を理解する上で授業に貢献している。建築環境工学を理解する上で授業に貢献していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (C) 説明 閉じる
基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(d)(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築環境は,人に安全性,快適性を踏まえた環境を提供することです。より良い建築環境を提供するために,建物を取り巻く様々な要因を考える必要があります。そこで本授業で取り扱う建築環境工学では,建築環境を形成する基本的な要因である人体に関する要因,熱に関する要因,光に関する要因,空気に関する要因,音や振動に関する要因を中心に理解することを目標とします。
授業では建築環境工学全般の基礎的知識を学生にしっかり理解してもらい,建築環境工学の専門的基礎知識を習得することを望みます。
授業の進め方・方法:
講義形式、アクティブラーニング型授業としてグループディスカッション、課題提出
注意点:
【成績評価の基準・方法】試験の成績60%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)40%の割合で総合的に評価する。学期末の成績は,中間と期末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として、授業内容を確認し、関連するキーワードをインターネット等で調べること。
事後学習として、授業内で指示された課題を行うこと。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり、建築設計製図の平面図(特に開口部の高さ、方角等)を確認し、採光や換気をイメージしておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築環境工学の概説  [1]:講義内容の説明・建築環境の概要を説明。 講義の目的・建築環境の概要が説明できる。
2週 総論・建築環境 [2-3]:暮らしと建築環境・建築環境の評価と技術。 暮らしと建築環境・建築環境の評価と技術が説明できる。
3週 総論・建築環境 [2-3]:暮らしと建築環境・建築環境の評価と技術。 暮らしと建築環境・建築環境の評価と技術が説明できる。
4週 熱環境     [4-7]:室温に関わる要因・温熱環境の評価と計測・太陽の動きと日照。 室温に関わる要因・温熱環境の評価と計測・太陽の動きと日照の語句、計算式が説明できる。
5週 熱環境     [4-7]:室温に関わる要因・温熱環境の評価と計測・太陽の動きと日照。 室温に関わる要因・温熱環境の評価と計測・太陽の動きと日照の語句、計算式が説明できる。
6週 熱環境     [4-7]:室温に関わる要因・温熱環境の評価と計測・太陽の動きと日照。 室温に関わる要因・温熱環境の評価と計測・太陽の動きと日照の語句、計算式が説明できる。
7週 熱環境     [4-7]:室温に関わる要因・温熱環境の評価と計測・太陽の動きと日照。 室温に関わる要因・温熱環境の評価と計測・太陽の動きと日照の語句、計算式が説明できる。
8週 光環境   [8-9]:照明の設計・色彩計画。 照明の設計・色彩計画の語句、計算式が説明できる。
2ndQ
9週 光環境   [8-9]:照明の設計・色彩計画。 照明の設計・色彩計画の語句、計算式が説明できる。
10週 空気環境    [10-13]:室内空気質・換気計画・風環境。 室内空気質・換気計画・風環境の語句、計算式が説明できる。
11週 空気環境    [10-13]:室内空気質・換気計画・風環境。 室内空気質・換気計画・風環境の語句、計算式が説明できる。
12週 空気環境    [10-13]:室内空気質・換気計画・風環境。 室内空気質・換気計画・風環境の語句、計算式が説明できる。
13週 空気環境    [10-13]:室内空気質・換気計画・風環境。 室内空気質・換気計画・風環境の語句、計算式が説明できる。
14週 音環境     [14-15]:音環境の基礎・音響の計画と設計 音環境の語句、計算式が説明できる。
15週 音環境     [14-15]:音環境の基礎・音響の計画と設計 音環境の語句、計算式が説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境環境と人の健康との関わりを説明できる。2
過去に生じた公害の歴史とその内容(環境要因と疾病の関係)について、説明できる。2
大気汚染の現状と発生源について、説明できる。2
騒音の発生源と現状について、説明できる。2
環境影響評価の目的を説明できる。2
環境影響評価の現状(事例など)を説明できる。2
環境影響指標を説明できる。2
リスクアセスメントを説明できる。2
ライフサイクルアセスメントを説明できる。2
建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。3
気候、気象について説明できる。3
気温、温度、湿度および気温と湿度の形成について説明できる。3
雨、雪による温度、湿度の関係について説明できる。2
ヒートアイランドの現象について説明できる。3
大気汚染の歴史と現象について説明できる。3
都市環境における緑の役割について説明できる。3
建設地と太陽位置について説明できる。3
日照および日射の調節方法について説明できる。3
日照時間および日照時間図について説明できる。3
日照と日射の使い分けについて説明できる。3
紫外線、赤外線、可視光線の効果の違いを説明できる。3
視覚と光の関係について説明できる。3
明視、グレアの現象について説明できる。3
採光および採光計画について説明できる。3
人工照明について説明できる。3
照明計画および照度の計算ができる。3
表色系について説明できる。3
色彩計画の概念を知っている。3
伝熱の基礎について説明できる。3
熱貫流について説明できる。3
室温の形成について理解している。2
温熱環境要素について説明できる。2
温熱環境指標について説明できる。2
湿り空気、空気線図について説明できる。3
結露現象について説明できる。3
空気汚染の種類と室内空気環境基準について説明できる。3
必要換気量について計算できる。3
自然換気と機械換気について説明ができる。3
音の単位について説明できる。2
聴覚の仕組みについて説明できる。3
音心理の三大特性、大きさとうるささ、音の伝搬、減衰、回折について説明できる。3
吸音と遮音、残響について説明できる。2
遮音材料の仕組み、音響計画について説明できる。2
エネルギー削減に関して建築的手法(建築物の外皮(断熱、窓など))を適用することができる。1
建築設備(配線・管、配線・管スペース、施工法など)を、設備(自然環境・電気・空調・給排水の分野)計画に適用できる。1

評価割合

試験相互評価学習状況ポートフォリオ課題合計
総合評価割合600020020100
基礎的能力20001001040
専門的能力200050530
分野横断的能力200050530