都市計画Ⅰ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 都市計画Ⅰ
科目番号 V5013 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD まちづくり・防災コース 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:饗庭伸 他「初めて学ぶ都市計画」(市ヶ谷出版)
担当教員 北山 めぐみ,和田 享仁

到達目標

1.都市や地域を計画することの意義について理解し,説明できる。
2.近現代から現代までの都市計画の流れについて理解し、説明できる。
3. 我が国の都市計画の制度について基本的事項を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1都市や地域を計画することの意義について深く理解し,しっかりと説明できる。都市や地域を計画することの意義について理解し,説明できる。都市や地域を計画することの意義について理解しておらず,説明できない。
評価項目2近現代から現代までの都市計画の流れについて深く理解し、しっかりと説明できる。近現代から現代までの都市計画の流れについて理解し,説明できる。近現代から現代までの都市計画の流れについて理解しておらず,説明できない。
評価項目3我が国の都市計画の制度について基本的事項を深く理解し、しっかりと説明できる。我が国の都市計画の制度について基本的事項を理解し,説明できる。我が国の都市計画の制度について基本的事項を理解しておらず,説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 (C) 説明 閉じる
基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(d)(3) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
都市は、オフィスや住宅などの建築や道路などの社会基盤、オープンスペースをも含んだ、社会生活を営む空間単位である。本科目では、都市空間を制御する手法としての都市計画について、その基本事項を学ぶ。住みやすいまち、住みたいと思えるまちとはどのようなものであろうか。本講義では、都市の起源や近現代の都市計画論から、現代の我が国における都市計画制度の基礎、及び、持続可能な都市、住民参加のまちづくりの意義などを、「理論」と「事例」から理解し習得することを目指す。
授業の進め方・方法:
資料やパワーポイント,板書による講義形式で授業を進める。設定したテーマや内容についてメモをとり、レポートやプリントの回答を作成して提出する。インターネットで詳しく調べたり班ごとに話会いや教え会いを行う(アクティブラーニング)。詳細は授業計画のとおり。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。前学期の評価は中間と期末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として、次回の授業内容をあらかじめ提示するので、教科書の該当部分に通すこと。事後学習として、授業内で指示した課題を提出すること。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり、まちづくり・防災概論、建設社会学、防災工学Ⅰ・Ⅱの内容を十分に理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション :都市歴史マンダラづくりを通して都市とは何か、計画とは何かを理解する。 都市の姿とその変容を都市計画との関係都市・都市計画とは何かを説明できる。
2週 近代以前の日本の都市計画について学ぶ。 近世以前の日本の都市計画について説明できる。
3週 近代以降の日本の都市計画について学ぶ。 近代以降の日本の都市計画について説明できる。
4週 西洋の都市計画(近代以前と近代以降の都市計画理論)について学ぶ。 西洋の都市計画(近代以前と近代以降の都市計画理論)について説明できる。
5週 近代の都市計画理論(都市のイメージ、パタン・ランゲージ等)について学ぶ。 近代の都市計画理論(都市のイメージ、パタン・ランゲージ等)について説明できる。
6週 市民参加のまちづくりについて学ぶ。 市民参加のまちづくりの意義・手法について説明できる。
7週 景観とまちづくりについて学ぶ。 景観の基本的な考え方とまちづくりの事例について説明できる。
8週 試験結果の解説を通した復習と都市計画学習かるたづくり 都市計画の知識の要点について理解し、イラストと短文で表現できる。
2ndQ
9週 都市計画制度の構成、都市計画区域の指定、都市計画決定の流れを学ぶ。 都市計画制度の構成、都市計画区域の指定、都市計画決定の流れについて説明できる。
10週 都市計画マスタープランと立地適正化計画についてプロセスと実例を学ぶ。 都市計画マスタープランと立地適正化計画について、プロセスと実例を説明できる。
11週 土地利用計画(都市計画区域・準都市計画区域)について学ぶ。 都市計画区域、準都市計画区域について説明できる。
12週 土地利用計画(区域区分・用途地域制)について学ぶ。 区域区分の意義や考え方、用途地域制の意義や内容について説明できる。
13週 土地利用計画(地区計画制度・開発許可制度)について学ぶ。 地区計画制度、開発許可制度について説明できる。
14週 都市施設の整備(都市交通計画・交通施設)について学ぶ。 都市交通計画、交通施設の整備について、考え方と実例を説明できる。
15週 都市施設の整備(公園・緑地・下水道施設等供給施設)について学ぶ。 公園・緑地等の意義や計画、下水道施設等供給施設の整備について説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。3前1,前9,前11
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。3前2,前3,前4,前5
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。3前7
土地利用計画と交通計画について、説明できる。3前5,前11,前13,前14
総合計画とマスタープランについて、説明できる。3前8,前9
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。3前10,前12,前13,前14,前15
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。3前15
風景、景観と景観要素について、説明できる。3前7
建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。3前6
近現代都市の特質と課題について説明できる。3前3,前4,前5
近代の都市計画論について説明できる。3前3,前4,前5
現代にいたる都市計画論について説明できる。3前3,前4,前5
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。3前13,前14
街路計画の手法と理念について説明できる。3前13,前14
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。3前10,前11,前12
方法・制度の変遷について説明できる。3前3
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。3前7
地区計画制度について説明できる。3前13
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。3前6
都市と農村の計画について説明できる。3前6

評価割合

試験提出物合計
総合評価割合6040100
基礎的能力000
専門的能力503080
分野横断的能力101020