到達目標
1.災害に強い都市や地域の構造を理解し、説明できる。
2.都市の集約化の必要性を理解し、説明できる。
3. 災害に強い都市、都市の集約化に活用するべき都市市計画制度を理解し、説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 災害に強い都市や地域を計画することの意義について深く理解し,しっかりと説明できる。 | 災害に強い都市や地域を計画することの意義について理解し,説明できる。 | 災害に強い都市や地域を計画することの意義について理解しておらず、説明できない。 |
評価項目2 | 都市の集約化の必要性を深く理解し、しっかりと説明できる。 | 都市の集約化の必要性を理解し,説明できる。 | 都市の集約化の必要性を理解しておらず,説明できない。 |
評価項目3 | 災害に強い都市、都市の集約化に活用するべき都市市計画制度を深く理解し、しっかりと説明できる。 | 災害に強い都市、都市の集約化に活用するべき都市市計画制度を理解し,説明できる。 | 災害に強い都市、都市の集約化に活用するべき都市市計画制度を理解しておらず,説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達目標 (C)
説明
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基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(d)(3)
説明
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教育方法等
概要:
東日本大震災では、津波等により、それまでの都市構造は大きな見直しが必要になった。必ず訪れる南海トラフ地震では、広範囲に及ぶ被害が想定されており、国からの支援など、東日本大震災より復興の困難性があると考えられる。東日本大震災の災害や復興の教訓として、災害に強い都市構造には、何が必要で、どの時期に、どのようにアプローチしてくのがいいのかを感じ取り、都市計画Ⅰで学んだ都市計画制度を有効に活用することの意義などを、「演習」という形で理解し、習得することを目指す。
授業の進め方・方法:
資料やパワーポイント,板書による講義形式で授業を進める。設定したテーマや内容についてメモをとり、レポートやプリントの回答を作成して提出する。インターネットで詳しく調べたり班ごとに話会いや教え会いを行う(アクティブラーニング)。詳細は授業計画のとおり。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績を60%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)を40%の割合で総合的に評価する。前学期の評価は中間と期末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として、次回の授業内容をあらかじめ提示するので、教科書の該当部分に通すこと。事後学習として、授業内で指示した課題を提出すること。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり、まちづくり・防災概論、建設社会学、防災工学Ⅰ・Ⅱの内容を十分に理解しておくこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
市街地開発事業について,根拠法,考え方,実例を学ぶ。 |
市街地開発事業の種類や根拠法、土地区画整理事業のしくみについて説明できる。
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2週 |
市街地開発事業について,根拠法,考え方,実例を学ぶ。 |
土地区画整理事業の流れ、実例を説明できる。
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3週 |
土地区画整理事業について、実例で学ぶ。 |
実際に行われている土地区画整理事業の計画づくりについて説明できる。
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4週 |
土地区画整理事業について、簡易計画をつくり、理解する。 |
簡易事例から、土地区画整理事業を計画できる。
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5週 |
東日本大震災から教訓や復興の過程を学ぶ。 |
土地や風土に応じた防災計画の考え方や実例について説明できる。
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6週 |
事前復興まちづくり計画の必要性を学ぶ。 |
土地や風土に応じた防災計画の考え方や実例について説明できる。
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7週 |
高知県の沿岸都市の防災構造の実情を知る。 |
南海トラフ地震が沿岸都市の都市構造にどのような影響を与えるのを説明できる。
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8週 |
高知県の沿岸都市の防災構造化への都市計画を演習で学ぶ。 |
事前復興まちづくり計画の意義と計画づくりの手法について説明できる。
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4thQ |
9週 |
線形計画法としての図解法・シンプレックス法について学ぶ。 |
線形計画法としての図解法・シンプレックス法の考え方について説明できる。
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10週 |
都市の防災構造化への都市計画を演習で学ぶ。 |
都市の防災構造化に向けた交通計画づくりを実践できる。
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11週 |
都市の防災構造化への都市計画を演習で学ぶ。 |
都市の防災構造化に向けた交通計画づくりを実践できる。
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12週 |
都市の防災構造化への都市計画を演習で学ぶ。 |
都市の防災構造化に向けた交通計画づくりを実践できる。
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13週 |
都市の防災構造化への都市計画を演習で学ぶ。 |
都市の防災構造化に向けた交通計画づくりを実践できる。
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14週 |
都市の防災構造化への都市計画を演習で学ぶ。 |
都市の防災構造化に向けた交通計画づくりを実践できる。
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15週 |
都市の防災構造化への都市計画を演習で学ぶ。 |
都市の防災構造化に向けた交通計画づくりを実践できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 計画 | 都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4 |
土地利用計画と交通計画について、説明できる。 | 3 | 後1 |
総合計画とマスタープランについて、説明できる。 | 3 | 後1 |
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。 | 3 | 後1 |
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。 | 3 | |
風景、景観と景観要素について、説明できる。 | 3 | |
都市の防災構造化を説明できる。 | 3 | 後7,後8 |
土地区画整理事業を説明できる。 | 3 | 後1,後3 |
市街地開発・再開発事業を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後4,後11 |
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。 | 3 | 後1 |
線形計画法(図解法、シンプレックス法)を説明できる。 | 2 | 後9 |
建築系分野 | 計画・歴史 | 現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。 | 3 | |
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。 | 3 | 後3 |
方法・制度の変遷について説明できる。 | 3 | 後3 |
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。 | 3 | |
市街地を開発する仕組みについて説明できる。 | 3 | 後1,後2 |
土地区画整理事業について説明できる。 | 3 | 後3,後4 |
市街地再開発事業について説明できる。 | 3 | 後1,後2 |
地区計画制度について説明できる。 | 3 | 後5 |
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。 | 3 | |
都市と農村の計画について説明できる。 | 3 | |
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
評価割合
| 試験 | 提出物 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 50 | 30 | 80 |
分野横断的能力 | 10 | 10 | 20 |