到達目標
【到達目標】
1. 建築施工のプロセスについて理解する。
2. 建築積算、見積り方法を理解し、基礎的建築積算が出来る。
3. 建築法令全般について,二級建築士相当の内容を理解する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 建築施工のプロセスについて理解し、説明出来る。 | 建築施工のプロセスについて理解している。 | 建築施工のプロセスについて理解出来ない。 |
評価項目2 | 建築積算、見積り方法をよく理解し、基礎的建築積算が出来る。 | 建築積算、見積り方法を理解し、基礎的建築積算が出来る。 | 建築積算、見積り方法を理解できない。 |
評価項目3 | 二級建築士試験相当の法規の問題を解くことができる。 | 二級建築士試験の法規の基礎的問題を解くことができる。 | 二級建築士試験の法規の問題を解くことができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達目標 (C)
説明
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基準1(2)の知識・能力 基準1(2)(d)(3)
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教育方法等
概要:
建築施工:建築工事の各工種の概説を行う。その上で,建築積算、建築見積、施工管理,安全管理の手法を学び,実践的知識を身につける。
建築法規:建築基準法の運用方法を,演習を行いながら学ぶ。さらに関連する建築士法,都市計画法,消防法などの概説を行う。
この科目は設計事務所の設計、及び設計管理をしていた教員がその経験を活かし、積算・見積もり、建築確認申請手法等についてインプットの講義を行ったうえで、アクティブラーニング形式の授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
講義と演習を組み合わせて実践的に施工・法規の基本的な考え方を学ぶ。この科目は学修単位科目(授業30時間+自学自習45時間)のため、事前・事後学習を実施する。①次回講義の内容を事前に学習する事前課題(15時間)、②講義内容を踏まえた振り返り学習(7時間)②法令集を活用するためのセッティング(10時間)、③試験に向けた総まとめ学習(13時間)を行う。二級建築士試験内容相当を目安として学習するが、応用力もつくように、一級建築士試験学科の過去問題まで取組むようにする。定期試験には法令集のみ持ち込み可とし、法令集の活用に慣れておくようにする(次年度の試験に利用できるよう、余計な書き込みを行わないこと)。
注意点:
教育到達目標 2(B), JABEE新基準1(2) (d) により習得した能力を下記の基準で評価する。
定期試験の成績70%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)30%の割合で,上記到達目標の程度によって総合的に評価する。
学期末の成績は、中間と期末の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
【施工1】建築施工の流れ:工事契約〜施工管理 |
講義により建設施工の流れを理解する。
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2週 |
【施工2】各建築工程:仮設工事・躯体工事 |
事前の小テストを題材とした講義により建築施工を理解する。
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3週 |
【施工3】各建築工事:躯体工事(RC・鉄骨・CB・木工事) |
事前の小テストを題材とした講義により建築施工を理解する。
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4週 |
【施工4】各建築工事:仕上げ・設備工事 |
事前の小テストを題材とした講義により建築施工を理解する。
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5週 |
【施工5】施工管理:積算・見積もり |
事前の小テストを題材とした講義により建築施工を理解する。
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6週 |
【法規1】建築基準法概説・定義・確認申請 |
事前の小テストを題材とした講義により法規を理解する。
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7週 |
【法規2】室内環境と安全(採光・換気・構造・設備) |
事前の小テストを題材とした講義により法規を理解する。
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8週 |
【中間試験】 |
中間試験により前半の講義内容に対する学習内容を復習する。
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4thQ |
9週 |
【法規3】室内環境と安全(採光・換気・構造・設備)
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事前の小テストを題材とした講義により法規を理解する。
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10週 |
【法規4】都市計画区域等による建築物の形態制限 (都市計画区域・道路・用地地域・面積・高さ) |
事前の小テストを題材とした講義により法規を理解する。
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11週 |
【法規5】都市計画区域等による建築物の形態制限 (都市計画区域・道路・用地地域・面積・高さ) |
事前の小テストを題材とした講義により法規を理解する。
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12週 |
【法規6】防火制限と内装制限 (火災に関する構造基準・建築物の種類・防火規定) |
事前の小テストを題材とした講義により法規を理解する。
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13週 |
【法規7】防火制限と内装制限 (火災に関する構造基準・建築物の種類・防火規定) |
事前の小テストを題材とした講義により法規を理解する。
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14週 |
【法規8】避難施設(避難経路・非常用避難施設) |
事前の小テストを題材とした講義により法規を理解する。
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15週 |
【法規9】期末試験の解説と各種法令 |
期末試験の内容を
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 施工・法規 | 請負契約(見積り、積算を含む)について説明できる。 | 3 | 後5 |
瑕疵・保証について説明ができる。 | 2 | 後1 |
現場組織の編成について説明できる。 | 2 | 後1 |
設計図書と施工図の関係について説明できる。 | 2 | 後1 |
各種書類の行政への届出先と期限について説明できる。 | 2 | 後1 |
5大管理項目(品質、原価、工程、安全、環境)の特徴について説明できる。 | 2 | 後1 |
鉄筋の加工について説明できる。 | 2 | 後3 |
継手(重ね、圧接、機械式、etc.)の仕組みについて説明できる。 | 2 | 後3 |
定着の仕様とメカニズムについて説明できる。 | 2 | 後3 |
鉄筋の組立ての基準・仕様について説明できる。 | 2 | 後3 |
かぶりの必要性、かぶり厚さの基準・仕様・法令について説明できる。 | 2 | 後3 |
型枠の材料、種類をあげることができる。 | 2 | 後3 |
型枠の組立て手順について説明できる。 | 2 | 後3 |
せき板の存置期間について説明できる。 | 2 | 後3 |
支保工の存置期間について説明できる。 | 2 | 後3 |
使用材料の試験・管理値について説明できる。 | 2 | 後3 |
生コンの発注について説明できる。 | 2 | 後3 |
運搬・締固め(打込み)の方法・手順について説明できる。 | 2 | 後3 |
養生の必要性について説明できる。 | 2 | 後3 |
現場組立て(建方)方法、工法について説明できる。 | 2 | 後3 |
法の体系について説明できる。 | 3 | 後6 |
法令用語について説明できる。 | 3 | 後6 |
建築物などの定義について説明できる。 | 3 | 後6 |
工作物の定義について説明できる。 | 3 | 後6 |
防火に関する用語について説明できる。 | 3 | 後12 |
建築手続きに関する用語について説明できる。 | 3 | 後6 |
建築基準法に基づき、建築物の面積、高さ、階数が算定できる。 | 3 | 後10 |
一般構造(構造方法に関する技術的基準)の法令文を読み、適用できる。 | 2 | 後6 |
構造強度(構造計算方法に関する規定)の法令文を読み、適用できる。 | 2 | 後6 |
防火・耐火・内装制限に関する法令を探すことができる。 | 2 | 後12 |
避難・消防関係規定法令を探すことができる。 | 2 | 後14 |
建築設備関連法令を探すことができる。 | 2 | 後15 |
建築基準法で定める道路と敷地について説明できる。 | 3 | 後10 |
用途地域について説明できる。 | 3 | 後10 |
容積率・建ぺい率について説明できる。 | 3 | 後10 |
高さ制限について説明できる。 | 3 | 後10 |
防火地域について説明できる。 | 3 | 後10 |
確認と許可について説明できる。 | 3 | 後6 |
建築基準法に関連する法律関係(例えば都市計画法、消防法、ハートビル法、品確法、建築士法、建設業法、労働安全衛生規則など)の法令を探すことができる。 | 2 | 後15 |
工事の流れ(仮設・準備・基礎・地業・躯体・仕上げ・設備(電気・空調・給排水・衛生)・解体)について説明できる。 | 2 | 後4 |
建築物の保守・維持管理の概要・現状について説明できる。 | 2 | 後1 |
評価割合
| 試験 | 平素の学習状況 | レポート等 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 10 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 10 | 10 | 40 |
専門的能力 | 30 | 0 | 10 | 40 |
分野横断的能力 | 20 | 0 | 0 | 20 |