有機化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 有機化学Ⅱ
科目番号 T4065 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 SD 新素材・生命コース 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書: 奥山格 他「有機化学 改訂2版」(丸善出版) 参考書:配布プリント
担当教員 白井 智彦

到達目標

【到達目標】
1.ハロゲン化アルキルの命名,製法,反応が説明できる。
2.アルコール・フェノールの命名,性質,合成,反応が説明できる。
3.エーテルの命名、性質、合成、反応が説明できる。
4.芳香族化合物の命名、性質・合成・反応が説明できる。
5.アルデヒドとケトンの命名,性質,合成,反応が説明できる。
6.カルボン酸誘導体の命名,性質,合成,反応が説明できる。
7.エノラートの反応について説明できる。
8.アミンの命名,性質,合成,反応が説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ハロゲン化アルキルの命名,製法,反応が説明でき,応用できる。ハロゲン化アルキルの命名,製法,反応が説明できる。ハロゲン化アルキルの命名,製法,反応が説明できない。
評価項目2アルコ-ル,フェノールの命名,性質,合成,反応が説明でき,応用できる。アルコ-ル,フェノールの命名,性質,合成,反応が説明できる。アルコ-ル,フェノールの命名,性質,合成,反応が説明できない。
評価項目3エーテルの命名,性質,合成,反応が説明でき,応用できる。エーテルの命名,性質,合成,反応が説明できる。エーテルの命名,性質,合成,反応が説明できない。
評価項目4 芳香族化合物の命名,製法,反応が説明でき,応用できる。芳香族化合物の命名,製法,反応が説明できる。芳香族化合物の命名,製法,反応が説明できない。
評価項目5アルデヒドとケトンの命名,性質,合成,反応が説明でき,応用できる。アルデヒドとケトンの命名,製法,反応が説明できる。アルデヒドとケトンの命名,製法,反応が説明できない。
評価項目6カルボン酸誘導体の命名,性質,合成,反応が説明でき,応用できる。カルボン酸誘導体の命名,製法,反応が説明できる。カルボン酸誘導体の命名,製法,反応が説明できない。
評価項目7エノラートの反応が説明でき,応用できる。エノラートの反応が説明できる。エノラートの反応が説明できない。
評価項目8アミンの命名,性質,合成,反応が説明でき,応用できる。アミンの命名,性質,合成,反応が説明できる。アミンの命名,性質,合成,反応が説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
有機化学は炭素を中心とする化学である。最近はその発展がめざましく、生活を支える工業製品や医薬、液晶などの機能性物質など多様な分野で利用されている。しかし、どんなに素晴らしい反応・応用技術が開発されたとしても、基本を身に付けていなければ理解することはできない。本講義では、有機化学の基本を習得できるよう体系的に解説する。
授業の進め方・方法:
教科書を基本として、授業計画に従い講義を行う。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績を90%,小テスト等を10%の割合で総合的に評価する。学期毎の評価は中間と期末の各期間の評価の平均,学年の評価は前学期と後学期の評価の平均とする。なお,後学期中間の評価は前学期中間, 前学期末, 後学期中間の各期間の評価の平均とする。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事後学習として授業内で指示した課題を実施すること。
【履修上の注意】
本科目は3年時の有機化学Iに続く科目となる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 7章:ハロゲン化アルキル:ハロゲン化アルキルの命名法,製法,反応,求核置換反応,SN2反応,SN1反応,E2反応,E1反応について学ぶ。 ハロゲン化アルキルの反応について理解できる。
2週 7章:ハロゲン化アルキル:ハロゲン化アルキルの命名法,製法,反応,求核置換反応,SN2反応,SN1反応,E2反応,E1反応について学ぶ。 ハロゲン化アルキルの反応について理解できる。
3週 7章:ハロゲン化アルキル:ハロゲン化アルキルの命名法,製法,反応,求核置換反応,SN2反応,SN1反応,E2反応,E1反応について学ぶ。 ハロゲン化アルキルの反応について理解できる。
4週 7章:ハロゲン化アルキル:ハロゲン化アルキルの命名法,製法,反応,求核置換反応,SN2反応,SN1反応,E2反応,E1反応について学ぶ。 ハロゲン化アルキルの反応について理解できる。
5週 8章:アルコール、フェノール:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アルコールについて理解できる。
6週 8章:アルコール、フェノール:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アルコールについて理解できる。
7週 8章:アルコール、フェノール:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アルコールについて理解できる。
8週 9章:エーテル:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 エーテルについて理解できる。
2ndQ
9週 9章:エーテル:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 エーテルについて理解できる。
10週 9章:エーテル:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 エーテルについて理解できる。
11週 10章:芳香族化合物:芳香族化合物の命名法,製法,反応について学ぶ。 芳香族化合物について理解できる。
12週 10章:芳香族化合物:芳香族化合物の命名法,製法,反応について学ぶ。 芳香族化合物について理解できる。
13週 10章:芳香族化合物:芳香族化合物の命名法,製法,反応について学ぶ。 芳香族化合物について理解できる。
14週 11章:アルデヒドとケトン:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アルデヒドとケトンについて理解できる。
15週 11章:アルデヒドとケトン:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アルデヒドとケトンについて理解できる。
16週
後期
3rdQ
1週 11章:アルデヒドとケトン:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アルデヒドとケトンについて理解できる。
2週 11章:アルデヒドとケトン:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アルデヒドとケトンについて理解できる。
3週 12章:カルボン酸誘導体:カルボン酸誘導体の命名法,製法,反応について学ぶ。 カルボン酸誘導体について理解できる。
4週 12章:カルボン酸誘導体:カルボン酸誘導体の命名法,製法,反応について学ぶ。 カルボン酸誘導体について理解できる。
5週 12章:カルボン酸誘導体:カルボン酸誘導体の命名法,製法,反応について学ぶ。 カルボン酸誘導体について理解できる。
6週 12章:カルボン酸誘導体:カルボン酸誘導体の命名法,製法,反応について学ぶ。 カルボン酸誘導体について理解できる。
7週 13章:エノラート:性質,合成,反応について学ぶ。 エノラートについて理解できる。
8週 13章:エノラート:性質,合成,反応について学ぶ。 エノラートについて理解できる。
4thQ
9週 13章:エノラート:性質,合成,反応について学ぶ。 エノラートについて理解できる。
10週 13章:エノラート:性質,合成,反応について学ぶ。 エノラートについて理解できる。
11週 13章:エノラート:性質,合成,反応について学ぶ。 エノラートについて理解できる。
12週 14章:アミン:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アミンについて理解できる。
13週 14章:アミン:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アミンについて理解できる。
14週 14章:アミン:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アミンについて理解できる。
15週 14章:アミン:命名法,性質,合成,反応について学ぶ。 アミンについて理解できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。4前4,前5,前6,前8,前12,後1,後5,後10,後13
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。4前4,前5,前6,前8,前12,後1,後5,後10,後13
σ結合とπ結合について説明できる。4前8,前12,後3,後13
混成軌道を用い物質の形を説明できる。4前8,前12,後3,後13
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。4前8,前12,後3,後13
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。4前8,前12,後3,後13
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。4前8,前12,後3,後13
共鳴構造について説明できる。4前8,前12,後3,後13
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。4
芳香族性についてヒュッケル則に基づき説明できる。4後1,後2,後3,後4
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。4前1,前2,前3
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。4前1,前2,前3
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。4前1,前2,前3
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。4前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。4前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。4前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
電子論に立脚し、構造と反応性の関係が予測できる。4前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
反応機構に基づき、生成物が予測できる。4前4,前5,前6,前8,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

試験小テスト等合計
総合評価割合9010100
基礎的能力45550
専門的能力45550