材料化学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 材料化学
科目番号 T4073 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 SD 新素材・生命コース 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考書:河本邦仁「無機機能材料」(東京化学同人),塩川二朗「入門 無機材料」(化学同人)
担当教員 三嶋 尚史,大角 理人

到達目標

1.無機材料の基本的な合成プロセスについて理解し、説明できる。
2.高分子(有機)材料の基本的な合成プロセスについて理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 無機材料の合成プロセス種々の無機材料の合成プロセスについて理解し、説明できる。無機材料の基本的な合成プロセスについて理解し、説明できる。無機材料の基本的な合成プロセスについて理解できない。
評価項目2 高分子材料の合成プロセス種々の高分子材料の合成プロセスについて理解し、説明できる。高分子材料の基本的な合成プロセスについて理解し、説明できる。高分子材料の基本的な合成プロセスについて理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
材料化学に関して技術者が身につけるべき専門基礎知識として,無機材料(セラミックス・ガラス)および高分子材料の基本的な合成プロセスおよび無機材料の組成・化学状態・構造について学習し、それらに関する知識を習得する。
授業の進め方・方法:
授業計画に従って教科書と補助プリントなどを使用して講義を行う。また、無機材料(セラミックス・ガラス)および高分子材料に関する研究論文(英語)に関する調査事項の課題を課す。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績を70%,小テストや課題等を30%の割合で総合的に評価する。学年の評価は前学期中間及び前学期末の各期間の評価を平均する。技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり,2年次の材料学基礎(無機材料)および3年次の有機化学Iの内容を十分に理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 1. 無機材料概論[1]:ものづくりと無機材料、無機材料の階層構造と機能、材料テクトニクスについて学習する。 無機材料に関して概説できる。
2週 2. 無機材料の合成[1-1]:単結晶の合成について学習する。 単結晶の合成プロセスについて説明できる。
3週 2. 無機材料の合成[1-2]:単結晶の合成について学習する。 単結晶の合成プロセスについて説明できる。
4週 2. 無機材料の合成[2-1]:ガラス・非晶体の合成について学習する。 ガラス・非晶体の合成プロセスについて説明できる。
5週 2. 無機材料の合成[2-2]:ガラス・非晶体の合成について学習する。 ガラス・非晶体の合成プロセスについて説明できる。
6週 2. 無機材料の合成[3-1]:セラミックスの合成について学習する。 セラミックス(多結晶・焼結体)の合成プロセスについて説明できる。
7週 2. 無機材料の合成[3-2]:セラミックスの合成について学習する。 セラミックス(多結晶・焼結体)の合成プロセスについて説明できる。
8週 後学期中間試験
4thQ
9週 3.高分子材料概論:代表的な高分子とその性質について学習する。 代表的な高分子とその性質を説明できる。
10週 4.高分子材料の合成[1-1]:高分子連鎖反応1について学習する。 ラジカル重合・イオン重合反応の種類を説明できる。
11週 4.高分子材料の合成[1-2]:高分子連鎖反応2について学習する。 リビング重合・配位重合の種類を説明できる。
12週 4.高分子材料の合成[1-3]:高分子連鎖反応3について学習する。 開環重合・共重合を説明できる。
13週 4.高分子材料の合成[2-1]:高分子逐次反応1について学習する。 重付加反応を説明できる。
14週 4.高分子材料の合成[2-2]:高分子逐次反応2について学習する。 重縮合反応を説明できる。
15週 4.高分子材料の合成[2-3]:高分子逐次反応3について学習する。 不可縮合反応を説明できる。
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学材料系分野力学セラミックス、金属材料、炭素材料、複合材料等、無機材料の用途・製法・構造等について説明できる。4後4,後5,後6,後7
単結晶化、焼結、薄膜化、微粒子化、多孔質化などに必要な材料合成法について説明できる。4後2,後3,後6,後7,後8,後9,後10

評価割合

試験小テスト・課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000