応用数理科学Ⅱ

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 応用数理科学Ⅱ
科目番号 6113 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 ソーシャルデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教材はオリジナルのものを google classroom で配布する
担当教員 高木 和久

到達目標

高度情報化社会において、様々な現象から出力された膨大なデータを解析し、有用な情報を抽出し、利用することは重要事項の一つである。本講義では多変量統計解析の基礎を学ぶ。具体的には各種データに現れる確率分布を理解し、重要な統計量の推定、仮説検定を行なえるようにする。
また、データの解析手法を理解するのみならず、それぞれのデータに最も適した手法を選択して適用できるようにする。具体的には多変数統計解析において、基本統計量の算出、様々な分析手法の特徴と適性を理解する。到達目標は以下の通りである。
1.各種データに現れる確率分布を理解し重要な統計量の推定、仮説検定が行なえるようになる。
2.多変数統計解析で基本統計量の算出ができ、様々な分析手法の特徴と適性を理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種データに現れる確率分布を理解し、重要な統計量の推定、仮説検定を行なえる重要な統計量の推定、仮説検定を行なえる重要な統計量の推定、仮説検定を行なえない
評価項目2多変数統計解析で基本統計量の算出ができ、様々な分析手法の特徴と適性を理解している多変数統計解析で基本統計量の算出ができる多変数統計解析で基本統計量の算出ができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
高度情報化社会において、様々な現象から出力された膨大なデータを解析し、有用な情報を抽出し、利用することは重要事項の一つである。本講義では多変量統計解析の基礎を学ぶ。具体的には各種データに現れる確率分布を理解し、重要な統計量の推定、仮説検定を行なえるようにする。また、データの解析手法を理解するのみならず、それぞれのデータに最も適した手法を選択して適用できるようにする。具体的には多変数統計解析において、基本統計量の算出、様々な分析手法の特徴と適性を理解する。
授業の進め方・方法:
以下の分析手法の特徴と適性を学ぶ.
1.クラスター分析
2.平均値の推定と検定
3.回帰分析
4.主成分分析
5.因子分析
6.判別分析
教材はオリジナルのものを google classroom で配布する。
注意点:
上記の到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
試験の成績を50%、平素の学習状況等(課題・レポート)を50%の割合で総合的に評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として3年次に使用した確率統計の教科書の該当部分を復習しておくこと。また、事後学習として授業内で指示した課題を提出すること。その課題とした演習問題については、他の学生とディスカッションをしても良いが、自分なりの解答を期限までに提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 クラスター分析 クラスター分析について理解し、例題を解くことができる。
2週 R入門とクラスター分析 フリーソフトRとRStudioの基本的な操作ができるようになる。
3週 平均値の差の検定と推定
平均値の差の検定と推定ができるようになる。
4週 生存時間解析 生存時間解析ついて理解する。
5週 モーメント母関数とキュムラント母関数
乱数の発生とBox-Muller法
モーメント母関数やキュムラント母関数の定義と応用例を理解する。乱数とBox-Muller法について理解する。
6週 フロンティア曲線と2次元正規分布 フロンティア曲線の意味を理解する。
7週 パスカルの三角形と回帰分析 回帰分析の意味を理解し、回帰分析ができるようになる。
8週 重回帰分析の応用 重回帰分析の意味を理解し、重回帰分析ができるようになる。
4thQ
9週 ロジスティック回帰分析 ロジスティック回帰分析と通常の回帰分析の違いを理解する。
10週 行列の固有値とスペクトル分解 スペクトル分解を理解し、具体的に行列が与えられたときに分解できるようになる。
11週 主成分分析 主成分分析の意味を理解し、主成分分析ができるようになる。
12週 因子分析 因子分析の意味を理解し、因子分析ができるようになる。
13週 線形判別分析 線形判別関数について理解する。
14週 マハラノビス距離 マハラノビス距離を理解し、これを用いて判別分析ができるようになる。
15週 まとめ 多変量解析の様々な分析手法の特徴と適性を理解する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学整式の加減乗除の計算や、式の展開ができる。3
簡単な場合について、不等式の表す領域を求めたり領域を不等式で表すことができる。4
簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。4
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。4

評価割合

試験その他(課題・小テスト等含む)合計
総合評価割合5050100
基礎的能力405090
専門的能力10010