プロジェクトマネジメント概論

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 プロジェクトマネジメント概論
科目番号 6206 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 ソーシャルデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 【参考書】技術士ハンドブック(オーム社)、阿部著:若手エンジニアのための技術経営論入門(森北出版)など
担当教員 近藤 拓也

到達目標

1.プロジェクトマネジメントの概要について説明を行うことができる。
2.積算、契約の基本理論について述べることができる。
3.プロジェクトの概算について算定することができる。
4.プロジェクトの全体像について、要素技術を交えながら説明することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
プロジェクトマネジメントの概要プロジェクトマネジメントの概略、必要性について説明することができる。プロジェクトマネジメントの概略、必要性について、資料を見ながら説明することができる。プロジェクトマネジメントの概略や必要性について説明できない。
積算、契約の基本理論積算や契約の基本的ルールや実施方法について説明することができる。積算や契約の基本的ルールについて、資料を見ながら説明することができる。積算や契約の基本的ルールや実施方法について、説明できない。
プロジェクトの概算算定あるプロジェクトにおける費用算定を、資料を見ながら行うことができる。あるプロジェクトにおける費用算定を、他と協力しながら算定を行うことができる。あるプロジェクトにおける費用算定を、行うことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実際の業務は、それぞれの要素技術に基づき、それらを統合する、いわゆるプロジェクトとして運営される。本講義では、建設技術を中心として、プロジェクトの進め方、そしてマネジメントに関する基本知識の習得を目的として講義を行う。また、各種要素技術が建設業を支える事例についても、事例を交えながら紹介を行う。
本科目は、講義形式で授業を行う。
なお、この科目は、企業でプロジェクトマネジメントを担当していた教員が、その経験を活かし、プロジェクトマネジメントの重要性、およびその方法について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
基本的に座学を中心として行う。ただし、全専攻をまたいで行う講義のため、各専門分野を中心とした演習を行う。また、毎時間レポートを課し、提出を行うことに評価を行う。
注意点:
試験の成績を60%、レポート・演習課題を40%の割合で総合的に評価を行う。学年末の成績は、学年末試験とレポート・演習点の合計とする。技術者が身に付けるべき総合的な視野を身に付けることを目的として、到達目標に対する達成度を試験等により評価する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 プロジェクトマネジメントの概要 プロジェクトマネジメントの概要について説明を行う。
2週 プロジェクトにおける5つの視点 プロジェクトを構成する環境、情報、安全、人的、経済の5つの要素について説明できる。
3週 プロジェクトにおける意思決定指標① 指標概念について説明できる。プロジェクトにおける費用と便益について説明できる。
4週 プロジェクトにおける意思決定指標② プロジェクトにおける費用および便益について算定することができる。
5週 積算と契約 費用の積算体系について説明できる。また、契約について説明することができる。
6週 財務と会計 財務諸表を説明できる。また、黒字、赤字について説明できる。
7週 安全管理 なぜ安全管理を行う必要があるのか説明できる。リスクアセスメントについて説明できる。
8週 アセットマネジメント アセットマネジメントについて説明できる。また、維持管理との関連性について説明できる。
4thQ
9週 資産価値の推定方法 土木構造物の資産価値算定方法について説明できる。また計算を行うことができる。
10週 人的資源 人の能力、評価、育成について考えることができる。
11週 建設プロジェクトと要素技術の関わり① 建設プロジェクトの事例について理解する。
12週 建設プロジェクトと要素技術の関わり② 機械、電気、化学、情報と建設の関わりについて説明できる。
13週 建設プロジェクトと要素技術の関わり③ 機械、電気、化学、情報と建設の関わりについて説明できる。
14週 建設プロジェクトと要素技術の関わり④ 機械、電気、化学、情報と建設の関わりについて説明できる。
15週 建設プロジェクトと要素技術の関わり⑤ 機械、電気、化学、情報と建設の関わりについて説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合6040100
基礎的能力000
専門的能力602080
分野横断的能力02020