応用通信工学

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 応用通信工学
科目番号 7133 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 ソーシャルデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:⽥中 良⼀【監修】/歌野 孝法/村瀬 淳【編著】「やさしいディジタル移動通信 (新版)」/参考書:モバイルコンピューティング推進コンソーシアム「モバイル基礎テキスト」(リックテレコム)
担当教員 山口 巧

到達目標

1.無線通信システムの要素技術や移動通信システムの基本的なシステムを理解し説明できる。
2.移動通信に⽤いられる無線アクセス技術,システム技術,ネットワーク技術の基礎から最新動向を把握できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
無線通信における専門的な要素技術無線通信システムの要素技術が説明できる。無線通信システムの要素技術が理解できる。無線通信システムの要素技術が理解できない。
移動通信における符号化・復号,変復調などの信号処理移動通信における信号処理の手順が説明できる。移動通信における信号処理の手順が理解できる。移動通信における信号処理の手順が理解できない。
移動通信システムの概要と特徴移動通信システムの概要と特徴が説明できる。移動通信システムの概要と特徴が理解できる。移動通信システムの概要と特徴が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報通信工学で修得した「高速パケット通信技術、広帯域通信技術、インターネットプロトコルの基本」と、通信工学で修得した「デジタル通信方式の基礎理論」を基にして、移動通信・携帯電話システムについて学ぶ。移動通信に⽤いられる無線アクセス技術、システム技術、ネットワーク技術の基礎から最新動向を把握し、上位レイヤのネットワーク技術、アプリケーション層としてのサービスまで幅広い知識を関連付けることで、移動通信システム全体の理解を深める。
この科目は企業で衛星通信・移動体通信の開発に携わっていた教員が、その経験を活かし、移動通信システムの要素技術ならびにシステム実装手法等について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
基本的な移動通信方式について例を挙げながら,座学の講義と解説論文の輪講発表を合わせた授業形態とする。また,何回に分けて演習レポートを与え,学生の理解度と平常評価の一助とする。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
試験の成績60%,平素の学習状況等(課題・小テスト・レポート等を含む)40%の割合で総合的に評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として,事前に学内限定で公開する授業資料の該当部分を読んだうえで理解が難しかった部分をまとめてから授業に臨むこと。また,事後学習として授業内で指示した課題レポート等を提出すること。
【学修単位科目(授業時間外の学習時間等)】
本科目は学修単位のため,以下の標準学習時間を設定した自主学習を累計45時間分以上実施しなければならない。
・全15回の授業に対して,0.5時間の事前学習と1.5時間の事後学習。計30時間分。
・関係技術に関する解説論文の輪講発表のための発表資料制作として15時間分。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり,本科4年生の情報通信工学ならびに5年生通信工学の内容について,選択の有無に関わらず,事前事後の理解を深めること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 移動通信技術の動向 移動通信技術動向・2020年代の移動通信
移動通信サービス
2週 移動通信通信の基礎 無線通信の発展
無線伝搬路
3週 移動通信の要素技術 情報源符号化技術
⾳声・画像符号化の概要
4週 移動通信の要素技術 ディジタル無線方式の基礎
マルチプルアクセス
無線通信の適用制御
5週 移動通信の要素技術 ディジタル変調
アクセス(多元接続)技術
スペクトル拡散技術・CDMA技術
6週 移動通信の要素技術 OFDM(直交周波数分割多重)技術
ダイバーシチ技術
MIMO伝送
7週 移動通信の要素技術 移動通信固有の技術
電波伝搬
回線設計
8週 移動通信の要素技術 移動通信固有の技術
フェージング
移動通信システム
セルラーシステム・ディジタル携帯電話2G(PDC),PHSと3G(W-CDMA,HSDPA)
2ndQ
9週 移動通信の要素技術 移動通信システム
新たなディジタル携帯電話(3.9G LTE、4G LTE-Advancedと5G)
10週 移動通信システム その他の陸上移動通信システム
衛星移動通信システム
無線LANシステム,WiMAX,その他のワイヤレス・ブロードバンド
11週 移動通信システム 5Gが切り開く新たな通信社会とそれを支える要素技術
12週 移動通信システム 5Gが切り開く新たな通信社会とそれを支える要素技術
13週 移動通信システム 5Gが切り開く新たな通信社会とそれを支える要素技術
14週 移動通信システム 5Gが切り開く新たな通信社会とそれを支える要素技術
15週 移動通信システム 5G evolution および 6G と将来展望
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価ポートフォリオ合計
総合評価割合604000100
基礎的能力0200020
専門的能力60200080
分野横断的能力00000