建築意匠論

科目基礎情報

学校 高知工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 建築意匠論
科目番号 9023 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 ソーシャルデザイン工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 建築意匠講義(東京大学出版会), 動画:アメリカの建築#1~8(NHKエディケーショナル)
担当教員 三橋 修

到達目標

【到達目標】
1.建築意匠の要素である空間、部屋、窓、入り口、場所について理解、説明、および記述ができる。
2.建築意匠の要素である表象、モチーフ、分解、秩序について理解、説明、および記述ができる。
3.ヨーロッパの建築における建築意匠の実例を理解、説明、および記述できる。
4.アメリカの建築における建築意匠の実例を理解、説明、および記述できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1空間、部屋、窓、入り口、場所をキーワードとする意匠について説明、および適切に記述できる。空間、部屋、窓、入り口、場所をキーワードとする意匠について理解し、適切に説明できる。空間、部屋、窓、入り口、場所をキーワードとする意匠について理解が不十分である。
到達目標2表象、モチーフ、分解、秩序をキーワードとする意匠について説明,および適切に記述できる。表象、モチーフ、分解、秩序をキーワードとする意匠について理解し、適切に説明できる。表象、モチーフ、分解、秩序をキーワードとする意匠について理解が不十分である。
到達目標3ヨーロッパの建築事例を拠り所として、古典的な建築意匠を主として適切に記述できる。ヨーロッパの建築事例を拠り所として、古典的な建築意匠を主として理解し、説明できる。ヨーロッパの建築事例を拠り所として、古典的な建築意匠を主として理解が不十分である。
到達目標4アメリカの建築事例を拠り所として、近現代的な建築意匠にについて適切に記述できる。近代建築の背景や過程を理解し、代表的作品を説明できる。近代建築の背景や過程について、理解が不十分で説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (C) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建築意匠を学習することは,先人たちによるそれぞれの時代における試行錯誤の跡を確認することである。過去に目を向ける態度から,現在,さらには未来にあるべき建築意匠の知見を身につける。
授業の進め方・方法:
オリジナルの教材、スライド、および動画を用いた講義を主流に、学期ごとにレポートをまとめてそれに関するプレゼンテーションを行う。事前に課題図書を読むことを前提に講義を進める。毎回の確認テストで、各授業のと効果測定を行う。本来なら、学習対象の建築意匠を訪れて手に触れることが理想だが、必ずしもそうできないので動画を利用して視覚的な観点を補完している。
注意点:
【成績評価の基準・方法】
教育到達目標 2(B), JABEE新基準1(2) (d) により習得した能力を下記の基準で評価する。
試験の成績60%,レポート・課題図書20%、発表、授業意欲・態度20%の割合で総合的に評価する。
技術者が身につけるべき専門基礎として,到達目標に対する達成度を試験等において評価する。
【事前・事後学習】
事前学習として、課題図書(事前に説明)を読んで授業に臨むこと。授業最後に確認テストを行う。事後学習として、授業内で配布したプリントをしっかりとまとめて提出すること。
【学修単位科目(授業時間外の学習時間等)】
本科目は学修単位のため、以下の標準学修時間を設定した自主学習を累計45時間分以上実施して提出しなければ、成績が60点を超えた場合でも59点として扱い単位を認定しない。
・全15回の授業に対して、45分の事前学習と45分の事後学習、および試験学習を行い、少なくとも計30時間分以上とする。
・夏季休業中に総まとめ課題として7時間分。
【履修上の注意】
この科目を履修するにあたり、3年生のまちづくり・防災概論の建築分野、土木・建築設計製図Ⅰの内容を十分に理解しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス・オリエンテーション この科目のシラバスを理解して、今後の授業の全体像を把握できる。
2週 空間について、 ヨーロッパの建築意匠1:ギリシア 空間についての建築意匠を理解、説明、および記述できる。また、ヨーロッパの建築意匠1:ギリシアの建築意匠事例を理解できる。
3週 部屋と部屋の集合について、 ヨーロッパの建築意匠2:ローマ 部屋と部屋の集合についての建築意匠を理解、説明、および記述できる。また、ヨーロッパの建築意匠2:ローマの建築意匠事例を理解できる。
4週 窓について、 ヨーロッパの建築意匠3:ビサンチン 窓についての建築意匠を理解、説明、および記述できる。また、ヨーロッパの建築意匠3:ビサンチンの建築意匠事例を理解できる。
5週 入口について、 ヨーロッパの建築意匠4:イスラム 入口についての建築意匠を理解、説明、および記述できる。また、ヨーロッパの建築意匠4:イスラムの建築意匠事例を理解できる。
6週 場所について、 ヨーロッパの建築意匠5:ゴシック 場所についての建築意匠を理解、説明、および記述できる。また、ヨーロッパの建築意匠5:ゴシックの建築意匠事例を理解できる。
7週 レポートプレゼンテーション、ヨーロッパの建築意匠6:ルネサンス 学生のレポートプレゼンテーション実施。また、ヨーロッパの建築意匠6:ルネサンスの建築意匠事例を理解できる。
8週 中間試験の返却と解説、ヨーロッパの建築意匠7:バロック 中間試験までの内容を定着できる。また、ヨーロッパの建築意匠7:ゴシックの建築意匠事例を理解できる。
4thQ
9週 表象について、 アメリカの建築意匠1:過去との対話 表象についての建築意匠を理解、説明、および記述できる。また、アメリカの建築意匠1:過去との対話を理解できる。
10週 モチーフについて、 アメリカの建築意匠2:象牙の塔 モチーフについての建築意匠を理解、説明、および記述できる。また、アメリカの建築意匠2:象牙の塔を理解できる。
11週 分解について、 アメリカの建築意匠3:夢の館 分解についての建築意匠を理解、説明、および記述できる。また、アメリカの建築意匠3:夢の館を理解できる。
12週 秩序について、 アメリカの建築意匠4:郊外・市民の理想郷 秩序についての建築意匠を理解、説明、および記述できる。また、アメリカの建築意匠4:郊外・市民の理想郷を理解できる。
13週 アメリカの建築意匠5:リゾート・人口の楽園、アメリカの建築意匠6:人の集まるところ アメリカの建築意匠5:リゾート・人口の楽園、アメリカの建築意匠6:人の集まるところを理解できる。
14週 アメリカの建築意匠7:欲望の摩天楼、アメリカの建築意匠8:都市と公園 アメリカの建築意匠7:欲望の摩天楼、アメリカの建築意匠8:都市と公園を理解できる。
15週 レポートプレゼンテーション、学期末試験対策 学生のレポートプレゼンテーション実施。また、学期末試験の傾向と対策
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート・課題図書発表・授業意欲・態度合計
総合評価割合602020100
基礎的能力0000
専門的能力50202090
分野横断的能力100010