到達目標
観察+描写、色彩学習で、イメージの解像度を向上。
イメージしそれを表す能力は手作業を通じて精度が上がる。「ものづくり」の基盤である。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
鉛筆デッサンの制作、提出 | 適切な構図、正しい形体把握、手前と奥行き、明暗の差、表面の動勢に沿ったタッチで重々に描きこまれた作品。 | トライ&エラーを繰り返しつつ真摯な態度が感じられる作品。 | 制作に対し意欲が感じられない粗雑な作品。未完成。未提出。 |
評価項目2
水彩画の制作、提出 | 適切な構図、正しい形体把握、固有色の再現が確かで細密に描写された作品。 | トライ&エラーを繰り返しつつ真摯な態度が感じられる作品。 | 制作に対し意欲が感じられない粗雑な作品。未完成。未提出。 |
評価項目3
色彩演習としての資料作成=テスト | 適確な色調整、均一な塗り、正方形に切り取られた色チップ、美しい仕上がりのもの。 | 多少の色差があっても求められる結果を理解しているもの。 | 折れ、汚れがあるもの。正しくカットされていない色チップ。未完成、未提出。 |
評価項目4
絵画制作、提出 | 美しい手仕事で色彩対比を効果的に利かせた作品。 | 以前よりも成長していることを自ら実感できる作品。 | 未完成、未提出。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ふだん目にするものの多くを気に留めずにいるが、何かの拍子に疑問や違和感、もしくはその氷解をもたらすことがある。その頻度が多い人は想像力と創造力の資質とりわけ好奇心を備えているといえる。一見無関係な情報の羅列に脈絡を見出すこと、そこから見立てを得ること、新しい発想の源はそうしたところにある。発想を豊かにするには観察眼を鍛錬することが肝要である。観察眼を鍛える、とは、脳をアップグレードするということ。「世界の見え方を変える」ことこそ美術の本質のひとつである。そうした視点に基づき、この授業では鉛筆デッサン、水彩画、色彩学、平面作品制作を実施して形状把握と色彩分析の能力向上、表現力の育成を目的とする。
授業の進め方・方法:
A4(210x297mm)の画用紙または印刷配付用紙に課題を制作する。内容の難易度によって制作に充てる時間数は異なるが、指定の提出期限までに提出。基礎形体の鉛筆デッサンでは、フリーハンドによる直線、円、楕円の描き方、遠近法の考え方、明暗のグラデーションの見方、表面の動勢のとらえ方、タッチの描き方、それらを総合して量感の表現することを目標とする。水彩画では、対象物の特徴をとらえ固有色を再現し細部まで丹念に描きこむこと。色彩学では、色彩理論に基づいた実践的課題で混色技法と色覚を身につける。最後に、絵画的イラストレーションを制作することでそれまでの学習成果を発揮するものとする。
注意点:
評価基準:すべての作品と課題の提出が前提とした上で、60点以上を合格とする。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オリエンテーション(授業の進め方) デッサン1「球体」
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授業の進め方・目的・評価方法などを把握する。球体のとらえ方を学ぶ。
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2週 |
前回の続き、完成 |
形体を表現するタッチと陰影のコントラストを描き込むことで量感を理解する。
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3週 |
水彩画1「水滴」 |
水滴の光の屈折を考察する。画用紙に色の枠を製図。乾燥を待つ間に鉛筆で描く。
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4週 |
前回の続き、完成 |
画用紙の色の枠内に絵具で描く。
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5週 |
水彩画2「ボタニカルアート」 |
有機的形態をどうとらえるか、方法を理解した上でよく観察する。鉛筆で下描きする。
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6週 |
前回の続き |
大まかに薄く絵具を塗っていく。重ねて葉脈を丁寧にトレースする。
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7週 |
前回の続き、完成 |
細かい筆遣いで細部まで入念に仕上げる。
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8週 |
色彩4「混色3題」(混色演習) |
中間色を手早く再現するトレーニングで色覚を鍛える。
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4thQ |
9週 |
絵画「イラストレーション」 |
広告、映画などの写真を元にイラストレーションを制作する。画用紙に枠線を設定し枠内にトレースする。
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10週 |
前回の続き |
色の情報を取得する方法を学ぶ。
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11週 |
前回の続き |
着彩:細かい筆遣いで入念に進める。オリジナルの色彩を分析する。
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12週 |
前回の続き |
着彩:骨格、立体を理解する。
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13週 |
前回の続き |
着彩:面分解の適正を確認し調整する。
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14週 |
前回の続き |
着彩:丁寧に仕上げる。
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15週 |
前回の続き、完成 |
完成作品を鑑賞。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| デッサン | 水彩画 | 色彩演習 | イラストレーション | 合計 |
総合評価割合 | 10 | 30 | 20 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 30 | 20 | 40 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |