機械工学導入セミナー

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 機械工学導入セミナー
科目番号 1A11 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 オリジナル・テキスト
担当教員 原田 豊満,和泉 直志,中武 靖仁,石丸 良平,青野 雄太,谷野 忠和,中尾 哲也,田中 大,細野 高史,南山 靖博,渡邊 悠太

到達目標

1 技術が生み出す製品が担う役割と、その及ぼす影響について考えることができる。
2 機械工学を構成する個々の学問・技術の概要を理解できる。 
3 機械工学の全体像を把握できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1技術が生み出す製品が担う役割と、その及ぼす影響について考えることができる。技術が生み出す製品が担う役割と、その及ぼす影響を理解する。技術が生み出す製品が担う役割と、その及ぼす影響について理解できない。
評価項目2機械工学を構成する個々の学問・技術の概要を理解できる。機械工学を構成する個々の学問・技術の概要の一部を理解できる。機械工学を構成する個々の学問・技術の概要を理解できない。
評価項目3機械工学の全体像を把握できる。機械工学の全体像の一部を把握できる。機械工学の全体像を把握できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
機械工学分野の技術者を目指すにあたり、機械工学の全体像を把握させ、それぞれの専門分野の概要を理解させる。メイド・イン・ジャパンの代名詞でもあり、今日の日本の技術力の象徴でもある『自動車』は、機械・情報・生産・デザイン・販売戦略などの技術が結集した産業である。総合的な技術が集積した商品として『自動車』を取り上げ、新しい技術開発の動向を取り入れつつ、各専門分野への興味を高める。また『自動車』を通して、技術の持つ効果と影響を常に意識する、倫理性の高い技術者の考え方を養う。
授業の進め方・方法:
各回レポートを課す
注意点:
各回レポート5×12 60% 課題レポート40%(手書き)
レポート未提出者には合格点を与えない。
評価基準:60点以上を合格とする。
再試験は行わない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション(機械工学分野の概説/評価方法等のガイダンス) 授業の全体像を把握する。
2週 設計から製造・販売へのプロセス(CAD/CAE/CAM/CAI) 自動車の設計から製造・販売へのプロセスが理解できる。
3週 自動車の加工技術 自動車の各部品、部分を形作るために様々な加工法が使われていることを説明できる。
4週 動力エネルギー エンジンの歴史、エンジンの構造について理解できる。
5週 環境対策技術(熱工学・ハイブリッド/燃料電池/電気自動車) 環境対策技術について理解できる。
6週 ボディの形状と空気抵抗(流れの力学への導入) 自動車における流体力学に関わる走行抵抗および制動技術について説明できる。
7週 エンジンの冷却と伝熱(伝熱工学への導入) エンジンの冷却と伝熱について理解できる。
8週 自動車における摩擦と潤滑 自動車における摩擦の功罪を説明することができる。
2ndQ
9週 安全性と強度(ボディとシャーシ・フレーム) 部材形状と比強度の高い材料を使用することで、軽くても必要な強度、剛性を確保できることを理解する。
10週 駆動系とサスペンション(機械要素技術への導入) 機械要素について説明できる。
11週 生産技術(TOYOTAシステム・製造ライン) KAIZENの基礎を実施できる。
12週 安全工学 自動車のフェイルセーフについて理解できる。
13週 制御情報技術(制御工学・情報工学への導入) クルマに使われている制御制御情報技術の基礎体得し,説明できる.
14週 自動車に関わるデザイン(自動車のデザイン・プロセスと都市のデザイン) 自動車に関わるデザインについて理解できる。
15週 課題レポート 自動車に関連する機械工学について理解できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。1
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。1
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。1
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。1

評価割合

試験個別レポート総合レポート態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合06040000100
基礎的能力060000060
専門的能力004000040
分野横断的能力0000000