到達目標
1.図形幾何学の基本原理を理解し、図形問題を作図により解くことができる。
2.技術図面に描かれた情報を正確に読取り、製図の空間的配置を認識できる。
3.物体や空間の情報を伝える際に、最も効果的な投影法を選択し的確に表現することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 図形問題を複数の解法を用いて作図により解くことができる | 基礎的な図形問題を作図により解くことができる | 基礎的な図形問題を作図により解くことができない |
評価項目2 | 物体の空間的配置を図面上に表現できる | 技術図面に描かれた情報から物体の空間的配置を理解できる | 技術図面に描かれた情報から物体の空間的配置を理解できない |
評価項目3 | 物体や空間の情報を最適な投影法によって表現することができる | 物体や空間の情報を投影法により表現することができる | 物体や空間の情報を投影法により表現できない |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
各種投影法の原理や表現方法を理解し、工学に必要な空間認識能力を習得することを目的とする。講義では、三次元空間や立体を二次元平面上に表現したり、逆に描かれた図形から空間や立体を読取る演習を重視し、自らの手で何度も図形を描くことにより理解を深める。
授業の進め方・方法:
各回の講義において、学習内容に挙げた各項目に関する投影法の原理や作図法を解説し、その後、講義内容に関連した演習を行う。
注意点:
前期・後期に実施する中間・定期試験4回分の総得点を60%、演習の評点合計を40%として評価を行い、60点以上を合格とする。1つでも演習の課題が提出されない場合は、演習の評価を行わない。再試験は必要に応じて行う。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
各種投影法 |
各種投影法について理解する
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2週 |
第三角法投影 |
第三角法による物体の描画について理解する
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3週 |
副投影 |
副投影図を描くことができる
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4週 |
直線の傾きと実長 |
直線の傾きと実長を求めることができる
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5週 |
直線の点視図 |
直線の点視図を描くことができる
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6週 |
直線の交わり |
直線の交わりを求めることができる
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7週 |
平行・垂直な直線 |
投影図上での直線の平行・垂直について理解する
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8週 |
平面の表し方、平面と直線の交わり |
投影図上に平面を描き直線との交点を求めることができる
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2ndQ |
9週 |
平面と平面の交わり |
平面同士の交わりを求めることができる
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10週 |
立体の正投影図 |
立体の正投影による描画について理解する
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11週 |
副投影による立体の作図法 |
副投影を用いて立体を描く事ができる
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12週 |
面の接触・接平面 |
立体と平面との接触について理解する
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13週 |
曲面の接触 |
立体と曲面との接触について理解する
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14週 |
立体の切断・多面体の切断 |
多面体の切断面を求めることができる
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15週 |
曲面体の切断 |
曲面体の切断面を求めることができる
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
円錐曲線 |
円錐を切断した際にできる曲線について説明できる
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2週 |
立体と直線の交わり |
立体と直線の交点を求めることができる
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3週 |
多面体の相貫 |
多面体同士の相貫線を求めることができる
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4週 |
多面体と曲面体の相貫 |
多面体と曲面体の相貫線を求めることができる
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5週 |
曲面体の相貫(共通切断平面法) |
曲面体同士の相貫線を共通切断平面法によって求めることができる
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6週 |
曲面体の相貫(共通切断球面法) |
曲面体同士の相貫線を共通切断曲面法によって求めることができる
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7週 |
多面体の展開 |
多面体の展開図を求めることができる
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8週 |
錐体の展開 |
錐体の展開図を求めることができる
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4thQ |
9週 |
曲面体の近似展開 |
曲面体の展開図を近似展開によって求めることができる
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10週 |
斜投影の原理(比率と傾き) |
斜投影について理解する
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11週 |
カバリエ投影・ミリタリ投影 |
斜投影によって物体を描画できる
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12週 |
軸測投影の原理・等測投影 |
軸速投影・等測投影によって物体を描画できる
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13週 |
透視投影の原理・消点 |
透視投影の原理について理解する
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14週 |
立体の透視図 |
透視投影によって物体を描画できる
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15週 |
工学上重要な曲面 |
工学上重要な曲面について理解する
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 製図 | 図面の役割と種類を適用できる。 | 2 | 前1,後10,後11,後12,後13,後14 |
製図用具を正しく使うことができる。 | 3 | |
線の種類と用途を説明できる。 | 3 | |
物体の投影図を正確にかくことができる。 | 3 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 0 | 0 | 0 | 0 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 60 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 20 | 40 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |