概要:
機械・工具・道具・計測器などを使用し、図面に示す部品を実際に加工し、その際の現実や事象をしっかりと体得し、本質を取り違えないエンジニアとしてのスキルを身に付ける。特に、ものづくりの基本をマスターすること、エンジニアとしての綿密な観察・ものの見方・しつけなどを身に付ける。
授業の進め方・方法:
クラスの学生数を5グループに班割りし、図面を基に学習内容に記載のテーマごとに連続6回程度の加工実習を行い、指定した図面の部品を完成する。特に、安全教育、図面の見方、機械の取り扱い方、工具・道具の使い方、測定器の使い方、素材の特徴、加工工程、加工方法、加工条件等を学ぶ。受講が2回目以降の者について、特別なテーマを設定する場合がある。
関連科目:機械製図(1、2、3)、機械加工実習(1、3)、機械加工学、精密加工学、機械設計法(1、2)
注意点:
点数配分:5テーマごとに実習に取り組む態度・整理整頓状況・課題・製作した部品の品質を総合して各20点、合計100点満点。
60点以上を合格とする。
再試は行わない。
各テーマの内容を5回の実習で完了させ、1回について工場見学など特別な授業を実施することがある。授業内容について成績評価には反映しないが、出席しなければ欠課扱いとなる。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 2 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 3 | 後7,後8,後9 |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 3 | 後5,後6,後7 |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 3 | 後7,後8,後9 |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 3 | 後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 3 | 後11,後12,後13,後14,後15 |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 2 | 前6 |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 | 2 | 前6 |