概要:
福岡及びチェルノブイリの原発事故,セベソの農薬工場の爆発事故,ボパールの猛毒ガス爆発事故など,巨大システムの事故は,一度に多数の犠牲者と広範囲の環境破壊をもたらすという現代科学技術の脆さを表している.また,シュレッダー事故,流水プール事故,エレベータ事故,回転ドア事故など,我が国で引き続き起こっている子供が犠牲となっている事故は,機械設備の技術の論理的責任が問われている.本講義では,事故の防止技術について,国際規格の特にシステム安全の立場から学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義プリントによる講義・演習を中心に行う.
注意点:
演習課題50%,期末試験50%の結果から総合的に判断する.
再試は行わない.
評価基準:60点以上を合格とする.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 3 | 後1,後2 |
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | 後3,後5 |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 3 | 後1,後2 |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | 後11,後12,後13,後14 |
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | 後3,後4 |
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | 後3,後4 |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | 後15 |
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | 後8,後9,後10 |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | 後10 |
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | 後5,後12 |
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。 | 3 | 後8,後9 |
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。 | 3 | 後8,後9 |
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | 後8,後9 |
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | 後1,後2,後3,後15 |
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 3 | 後6,後8,後9,後15 |
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 3 | 後6,後8,後9,後15 |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | 後2,後3,後4,後11,後12,後13,後14,後15 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | 後4,後5,後6,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |