機械製図Ⅰ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械製図Ⅰ
科目番号 0063 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 機械製図入門(林 洋次、実教出版) 製図道具一式
担当教員 渡邊 悠太

到達目標

1.機械製図に関する基礎知識の習得
2.機械製図に関する描画力の習得
3.機械製図に関する物体の形状認識力の習得

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物体の形状・寸法を図面に描き示すことができる図面から物体の形状・寸法を読み取ることができる図面から物体の形状・寸法を読み取ることができない
評価項目2作図線を正しく使い分け図形を描画できる製図道具を適切に用いて図形を描画できる製図道具を適切に用いて図形を描画できない
評価項目3適切な視座を選択し物体を第三角法により描画できる物体を第三角法により描画できる物体を第三角法によって描画できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
JISの機械製図の描き方に基づいた機械製図の基本的な表現法を習得し、製図規則に従った正確な機械図面を描けるようになることを目的とする。
授業の進め方・方法:
各回ごとに、JISの機械製図の描き方に基づいた機械製図の表現法について解説する。また、講義内容に対応した演習を適宜行う。文字の描き方や各線種の描き方等の細かな点まで指導するので、十分に注意して製図を描くこと。
注意点:
前期・後期に実施する定期試験2回分の総得点を50%、演習の評点合計を50%として評価を行い、60点以上を合格とする。演習は各課題ごとに重点項目を設定し(文字の丁寧さ、線の太さと濃さ、図の正確さ、作図の早さ、仕上がり程度等)、評価を行う。1つでも演習の課題が提出されない場合は、演習の評価を行わない。再試験は必要に応じて行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 機械製図の重要性 機械製図の重要性について理解する
2週 製図道具の基本的な使い方 製図道具を適切に使うことができる
3週 文字および数字 JIS Z 8313に従った文字および数字の記入ができる
4週 線の種類、用途および名称 機械製図に必要な線の描き分けができる
5週 投影法と第三角法 第三角法の概要について理解する
6週 図面の種類 機械製図において必要とされる図面の種類について理解する
7週 尺度 図面の縮尺について理解する
8週 図形の表し方 第三角法によって物体を描画できる
2ndQ
9週 主投影図 物体の形状や加工法に合わせて主投影図を選択できる
10週 図形の省略 JISに則った図形の省略ができる
11週 断面法 断面図によって物体を表現できる
12週 ハッチング 図面にハッチングを施すことができる
13週 寸法記入法1 直線要素の寸法記入ができる
14週 寸法記入法2 円形状の寸法記入ができる
15週 寸法記入法3 角部や穴の寸法記入ができる
16週
後期
3rdQ
1週 寸法公差、面の粗さ 寸法公差を規格から読み取れる
表面粗さを図面に記入できる
2週 ねじ製図の概要 ねじの種類について理解する
3週 ねじの表し方 基本的なおねじ・めねじの図示法について理解する
4週 ねじの図示法 ねじを組み合わせた場合の図示法について理解する
5週 六角ボルト、六角ナット ボルト・ナットについて理解する
6週 Vブロックのスケッチ1 スケッチについて理解する
7週 Vブロックのスケッチ2 Vブロックのスケッチを描くことができる
8週 Vブロックの製図1 期限に合わせ計画的に作業をすすめられる
4thQ
9週 Vブロックの製図2 Vブロックの製図を正しく描くことができる
10週 すべり軸受のスケッチ1 期限に合わせ計画的に作業をすすめられる
11週 すべり軸受のスケッチ2 期限に合わせ計画的に作業をすすめられる
12週 すべり軸受のスケッチ3 すべり軸受のスケッチを描くことができる
13週 すべり軸受の製図1 期限に合わせ計画的に作業をすすめられる
14週 すべり軸受の製図2 期限に合わせ計画的に作業をすすめられる
15週 すべり軸受の製図3 すべり軸受の製図を正しく描くことができる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野製図図面の役割と種類を適用できる。2
製図用具を正しく使うことができる。3
線の種類と用途を説明できる。3
物体の投影図を正確にかくことができる。1
図形を正しく描くことができる。2
図形に寸法を記入することができる。2
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。1
部品のスケッチ図を書くことができる。2
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。2
機械設計標準規格の意義を説明できる。1
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000050100
基礎的能力3000003060
専門的能力2000002040
分野横断的能力0000000