概要:
一年生で学習した様々な関数を基に、一変数関数の微分・積分を学ぶ。これは、自然科学、工学を理解するために必要となる重要な内容である。極限や一変数関数の微分・積分概念の理解および初等的な関数の微分・積分の計算能力を養成する。そして、微分・積分を使っ様々な問題を解決できるようになることを目指す。
授業の進め方・方法:
授業は教科書に沿った分かりやすい講義を目指す。しかし1年生で学んだことを踏まえた内容であり、また極限の概念など、より抽象的で高度な数学を学ぶことになる。イメージをつかんで内容を理解すること、学んだことを応用して問題を解決することを心掛けてほしい。
授業を実りあるものにするために、数学に興味を持って、前向きに受講することを期待する。
注意点:
計4回の定期試験の平均点を7割,授業中の試験の平均点を3割とする.
60点以上を合格とする.
年度末の再試験は行わない.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
数列 |
数列の概念を理解している。
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2週 |
等差数列・等比数列 |
等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。
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3週 |
いろいろな数列 |
総和記号を用いた基本的な数列の和を計算することができる。
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4週 |
数学的帰納法 |
数学的帰納法を用いた命題の証明ができる。
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5週 |
無限数列の極限 |
いろいろな数列の極限を求めることができる(不定形の意味も理解している)。
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6週 |
無限数列とその和 |
無限等比級数等の基本的な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。
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7週 |
関数の極限値 |
いろいろな関数の極限を求めることができる。
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8週 |
微分係数・導関数 |
微分係数の意味を理解し、求めることができる。 導関数の定義を理解している。
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2ndQ |
9週 |
導関数の計算(I) |
和・差と定数倍の導関数の公式を使うことができる。
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10週 |
接線と速度 |
基本的な関数の接線の方程式を求めることができる。
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11週 |
関数の極大・極小 |
関数の増減表をかいて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。
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12週 |
関数の極大・極小 及び 最大値・最小値 |
関数の最大値・最小値を求めることができる。
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13週 |
いろいろな変化率 |
導関数を用いて、様々な変化率を求めることができる。
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14週 |
関数の極限 |
いろいろな関数の極限を求めることができる。
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15週 |
関数の連続性 |
中間値の定理や、微分可能性との関係を理解している。
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16週 |
期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
導関数の計算(II) |
積・商の導関数の公式を使うことができる。 合成関数の導関数を求めることができる。
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2週 |
対数関数・指数関数の導関数 |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。
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3週 |
三角関数の導関数 |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。
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4週 |
関数の増減と極大・極小 |
関数の増減表をかいて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。 関数の最大値・最小値を求めることができる。
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5週 |
方程式・不等式への応用 |
関数の増減を用いて、方程式の実数解の個数や不等式の証明をすることができる。
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6週 |
接線・法線と近似値 |
基本的な関数の接線の方程式を求めることができる。
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7週 |
速度・加速度 |
導関数を用いて、速度や加速度を求めることができる。
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8週 |
不定積分 |
不定積分の定義を理解している。
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4thQ |
9週 |
不定積分の置換積分法 |
置換積分および部分積分を用いて、不定積分を求めることができる。
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10週 |
不定積分の部分積分法 |
置換積分および部分積分を用いて、不定積分を求めることができる。
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11週 |
いろいろな関数の不定積分 |
数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分の計算ができる。
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12週 |
定積分 |
微積分の基本定理を理解している。 定積分の基本的な計算ができる。
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13週 |
定積分の置換積分法 |
置換積分および部分積分を用いて、定積分を求めることができる。 分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分の計算ができる。
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14週 |
定積分の部分積分法 |
置換積分および部分積分を用いて、定積分を求めることができる。 分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分の計算ができる。
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15週 |
面積・体積 |
基本的な曲線で囲まれた図形の面積を求めることができる。 基本的な立体の体積を求めることができる。
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16週 |
期末試験 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | 等差数列・等比数列の一般項やその和を求めることができる。 | 2 | 前1,前2 |
総和記号を用いた簡単な数列の和を求めることができる。 | 2 | 前3 |
不定形を含むいろいろな数列の極限を求めることができる。 | 2 | 前5 |
無限等比級数等の簡単な級数の収束・発散を調べ、その和を求めることができる。 | 2 | 前6 |
導関数の定義を理解している。 | 2 | 前8 |
簡単な場合について、関数の極限を求めることができる。 | 2 | 前7,前14 |
微分係数の意味や、導関数の定義を理解し、導関数を求めることができる。 | 2 | 前8 |
積・商の導関数の公式を用いて、導関数を求めることがができる。 | 2 | 後1 |
合成関数の導関数を求めることができる。 | 2 | 後1 |
三角関数・指数関数・対数関数の導関数を求めることができる。 | 2 | 後2,後3 |
関数の増減表を書いて、極値を求め、グラフの概形をかくことができる。 | 2 | 前11,後4 |
極値を利用して、関数の最大値・最小値を求めることができる。 | 2 | 前12,後4 |
簡単な場合について、関数の接線の方程式を求めることができる。 | 2 | 前10,後6 |
微積分の基本定理を理解している。 | 2 | 後12 |
定積分の基本的な計算ができる。 | 2 | 後12 |
置換積分および部分積分を用いて、定積分を求めることができる。 | 2 | 後13,後14 |
不定積分の定義を理解し、簡単な不定積分を求めることができる。 | 2 | 後8 |
置換積分および部分積分を用いて、不定積分や定積分を求めることができる。 | 2 | 後9,後10 |
分数関数・無理関数・三角関数・指数関数・対数関数の不定積分・定積分を求めることができる。 | 2 | 後11,後13,後14 |
簡単な場合について、曲線で囲まれた図形の面積を定積分で求めることができる。 | 2 | 後15 |
簡単な場合について、立体の体積を定積分で求めることができる。 | 2 | 後15 |