概要:
科学技術の目覚しい発展に伴い、技術が社会や地球環境に大きな影響を及ぼすようになっている。近年特に、技術者の倫理に関わる事件や事故が数多く起こっていることから、技術者倫理の確立が求められている。このようなことから、技術者の倫理規範や社会的責任の重要性を理解し、技術者として社会や環境に対して倫理的に正しく行動し、その責任を果たしていくために必要な基礎知識と実践的な手法を取得する。
授業の進め方・方法:
教科書と配布プリントに沿って内容の要点を板書し説明することによって、技術者倫理の概念や基礎知識を学習する。その際に、具体的な事例もマルチメディアを用いて紹介する。事例研究やグループ討議を通して、実社会における複雑な問題を疑似体験することにより問題解決の手法の習得と解決能力の向上を図る。また、適宜、課題をレポートにして提出させる。
注意点:
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 2 | 前3,前4,前5 |
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 2 | 前6 |
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。 | 3 | 前6 |
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | 前12 |
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | 前12 |
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。 | 3 | 前8,前9,前13 |
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | 前8,前9 |
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | 前8,前9 |