到達目標
1.共同作業により能率よくかつ迅速に実験を遂行できる能力を習得する。
2.さまざまな電気・電子機器を安全かつ的確に操作できる能力を習得する。
3.報告書により実験結果及び考察を正確かつ明確に伝える能力を習得する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
実験を遂行できる能力 | 能率よく迅速に実験を遂行できる | 共同作業による実験を遂行できる | 共同作業による実験を行うことができない |
電気・電子機器を操作できる能力 | 安全かつ的確に操作できる | 安全を守り操作が可能である | 安全に操作を行うことができない |
実験結果および考察を報告書で伝える能力 | 正確かつ明確に報告書で伝えることができる | 報告書により伝えることができる | 報告書で伝えることができない |
学科の到達目標項目との関係
JABEE D-2
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JABEE F
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教育方法等
概要:
現代は機械工学のさまざまな分野においても、電気電子工学に関する知識は極めて重要かつ必須である。本実験では共同作業により、直流・交流回路に関する基礎的実験、ダイオードやトランジスタなどの半導体の特性測定、単相・三相誘導電動機の特性試験を行い、機器や計器の取り扱いを習得する。また、報告書を作成して実験結果を整理し、解析及び考察を行うことにより、電気電子工学をより深く理解することを目的とする。
授業の進め方・方法:
実験項目は全部で10項目([A]弱電6項目、[B]強電4項目)である。
学生は10グループに分かれ、それぞれ指定された順序で各実験を実施する。
注意点:
報告書100%で評価する。
評価基準:60点以上を合格とする。
目には見えない電気を取り扱うので、実験は真剣かつ慎重に取り組むこと。
特に強電の実験は、取り扱う電力が大きく、些細なミスが危険な事故につながる。
報告書は一人が一部作成し、当該実験を行った次の実験日までに提出すること。
欠課(公欠を含む)は追実験で対応する。遅刻は絶対にしないこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス(実験方法、実験上の注意、報告書の書き方) |
実験方法、実験上の注意、報告書の書き方を理解している
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2週 |
[A-1] 分流器および倍率器 |
分流器および倍率器の実験方法を習得し実験内容を報告書にまとめることができる
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3週 |
[A-2] CR回路の放電曲線と時定数の測定 |
CR回路の放電曲線と時定数の実験方法を習得し実験内容を報告書にまとめることができる
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4週 |
[A-3] オシロスコープによる波形観測 |
オシロスコープによる波形観察の実験方法を習得し実験内容を報告書にまとめることができる
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5週 |
再実験、追実験、報告書の整理(その1) |
再実験,追実験,報告書の整理により理解を深める
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6週 |
[A-4] ダイオードの特性測定 |
ダイオードの特性測定の実験方法を習得し実験内容を報告書にまとめることができる
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7週 |
[A-5] トランジスタの特性測定 |
トランジスタの特性測定の実験方法を習得し実験内容を報告書にまとめることができる
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8週 |
[A-6] PLCによるシーケンス制御 |
PLCによるシーケンス制御の実験方法を習得し実験内容を報告書にまとめることができる
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2ndQ |
9週 |
再実験、追実験、報告書の整理(その2) |
再実験,追実験,報告書の整理により理解を深める
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10週 |
[B-1] 単相交流回路の基礎的実験 |
単相交流回路の実験方法を習得し実験内容を報告書にまとめることができる
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11週 |
[B-2] 三相交流回路の基礎的実験 |
三相交流回路の実験方法を習得し実験内容を報告書にまとめることができる
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12週 |
[B-3] 三相誘導電動機の特性試験 |
三相誘導電動機の実験方法を習得し実験内容を報告書にまとめることができる
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13週 |
[B-4] 単相誘導電動機の特性試験 |
単相誘導電動機の実験方法を習得し実験内容を報告書にまとめることができる
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14週 |
再実験、追実験、報告書の整理(その3) |
再実験,追実験,報告書の整理により理解を深める
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15週 |
再実験、追実験、報告書の整理(その4) |
再実験,追実験,報告書の整理により理解を深める
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 2 | 前1 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 3 | 前1 |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | 前1 |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 3 | 前1,前2,前3,前4,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13 |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 3 | 前5,前9,前14,前15 |
評価割合
| 報告書 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
専門的能力 | 100 | 100 |