文化人類学

Course Information

College Kurume College Year 2017
Course Title 文化人類学
Course Code 0197 Course Category General / Elective
Class Format Lecture Credits School Credit: 1
Department Department of Mechanical Engineering Student Grade 5th
Term First Semester Classes per Week 2
Textbook and/or Teaching Materials テーマごとに参考資料を配布する。
Instructor 福田 かおる

Course Objectives

1.自分自身のものの見方・感じ方・考え方などが、周囲の環境・社会・文化に影響されていることを認識する。
2.異文化の人々と自分たちとの「違い」だけでなく「共通点」についても理解し、違いを生む要因について考察できる。
3.自分の知識や考えを明確な文章にまとめることができる。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 文化とはどういうものかを自分の言葉で説明できる「文化」とはどういうものかを例を挙げながら自分の言葉で説明できる「文化」のとらえ方が授業を受ける前とどう変わったかを説明できる「文化」とはどういうものかについての理解が授業を受ける前と変わらない
評価項目2 世界のいくつかの文化の特徴を説明できる世界のいくつかの文化について特徴を述べることができる世界のいくつかの文化について資料を参照しながら解説できる世界のいくつかの文化について、資料を参照しても要点が説明できない
評価項目3 自分が持っている文化の特徴を理解する自分自身の人格形成において周囲の文化から影響を受けた点を解説できる自分と異なる環境で生きてきた人と自分自身を比較し、相違点と共通点を考察することができる文化の違いを超えた人類の共通点を挙げることができない

Assigned Department Objectives

JABEE A-1 See Hide

Teaching Method

Outline:
文化とはどういうものであるかを考えながら、私たち一人一人のものの見方、考え方、他者とのかかわり方などが、生活環境や周囲の人々にどのように影響されているかを考察する。それによって、自分自身の人格形成過程を客観的に見直すとともに、自分とは違った環境で生きてきた人を理解できる素養を身につける。
Style:
・授業では毎回テーマに沿った資料を配布し、それを参考にしながら進める。
・講義では資料の解説のほか補足説明もするので、各自で講義内容をノートに記録すること。試験時には配布資料と自筆ノートを持込み可とする。
・受講生の理解状況を確認するために、毎回最後にその日の授業内容に関連した質問を出し、それに対する各自の回答を提出してもらう。回答の要旨は次の授業で紹介する。
Notice:
評価基準:60点以上を合格とする。(配分:中間試験40%、期末試験60%)再試は実施しない。

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st 「文化」とは何か 「文化」について自身が抱いてきたイメージを確認する
2nd 「文化人類学」は何を研究するか 「文化人類学」の歴史・研究対象・調査方法を知る
3rd 知覚と文化 視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などが生活環境に影響されていることを理解する
4th 言語と文化 言語は物事を分類する手段であることを認識する
5th 文化とコミュニケーション コミュニケーションが言葉以外の要素に左右されることを認識する
6th 時間の概念: ヌアー族の時間認識①1年周期の時間 時計を持たない民族が、1日、1年という時間をどのようにとらえているかを知る
7th 時間の概念: ヌアー族の時間認識②過去の出来事 時計やカレンダーを持たない民族が、過去の出来事をどのように記憶し共有しているかを知る
8th 中間試験
2nd Quarter
9th 狩猟採集民の生活 農耕を行わず狩猟採集生活する人々の働き方・自然との関係を知る
10th メラネシアのクラ交易: 物にはどんな価値があるか 私たちが物を交換する目的や物に価値を見出す理由について考察する
11th 「汚れ」の概念 私たちはどのようなものを「汚れ」と感じるのかについての学説を知る
12th 「死」のとらえ方 「死」という概念の曖昧さを認識する
13th アザンデ人の妖術信仰 アザンデ人の妖術信仰が果たす社会的機能についての学説を知る
14th 外国人が見た日本人の特性 第2次世界大戦末期の日本文化をアメリカの文化人類学者が分析した学説を知る
15th 社会の秩序と文化 社会の秩序を保つために文化が果たしている機能について考察する
16th

Evaluation Method and Weight (%)

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他Total
Subtotal10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000