到達目標
1.計測の基本となる概念を理解する.
2.計測系の構成技術を理解する.
3.長さ,角度,形状,機械要素を具体例にした系統的基本知識を修得する.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 計測の基本となる概念を理解できる. | 計測の基本となる概念をある程度理解できる. | 計測の基本となる概念を理解できない. |
評価項目2 | 計測系の構成技術を理解できる. | 計測系の構成技術をある程度理解できる. | 計測系の構成技術を理解できない. |
評価項目3 | 長さ,角度,形状,機械要素を具体例にした系統的基本知識を修得できる. | 長さ,角度,形状,機械要素を具体例にした系統的基本知識をある程度修得できる. | 長さ,角度,形状,機械要素を具体例にした系統的基本知識を修得できない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
多数の機械からなるシステム構成の中で,計測技術は品質管理,自動化技術等基本的なシステム要求の現実に必要不可欠である.一方で,メカトロニクスを応用した新しい計測ほうが数多く実用化されている.この授業では,計測技術の重要性を認識させるとともに,計測の基本となる系統的基礎知識の習得を目的とし,機械技術者として実務の中で新しい展開に対応できる能力の涵養を期待する.
授業の進め方・方法:
教科書をベースとした講義からなる.
配布プリント等.
注意点:
演習課題10%,中間試験40%,期末試験50%の結果から総合的に判断する.
再試は必要に応じて1回行う.
評価基準:60点以上を合格とする.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
測定の単位系と測定誤差の統計的取扱い |
測定の定義と種類を説明できる。
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2週 |
測定器の構成と必要な技術(インピーダンス整合,OPアンプ,変調方式,AD変換) |
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさ、合成誤差を説明できる。
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3週 |
長さの測定(ブロックゲージ,ノギス) |
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。
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4週 |
長さの測定おける統計誤差(熱膨張,測定力) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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5週 |
長さの測定での拡大技術(機械的拡大,光学的拡大,流体的拡大,電気的拡大) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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6週 |
デジタルスケール(バイナリコード,グレイコード,モアレじま格子) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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7週 |
角度の測定(角度ゲージ,サインバー) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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8週 |
形状制度の測定(真直度,平面度,真円度) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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2ndQ |
9週 |
表面あらさ(最大高さ,十点平均あらさ) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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10週 |
回転速度の測定(ジャイロメータ,ストロボスコープ) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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11週 |
力の測定(振子はかり,ひずみゲージ) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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12週 |
動力の測定(ブローニ動力計) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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13週 |
圧力の測定(マノメータ,ブルドン管) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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14週 |
流量の測定(ピトー管) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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15週 |
粘度の測定(振動片粘度計) |
長さ、角度、形状、力、圧力、流量、粘度、温度、湿度、時間、回転数などの計測方法と計測機器を説明できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 計測制御 | 計測の定義と種類を説明できる。 | 3 | 前1 |
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。 | 3 | 前1 |
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。 | 3 | 前2 |
代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。 | 3 | 前3 |
評価割合
| 試験 | 演習課題 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 90 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |
専門的能力 | 80 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 90 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |