概要:
この科目は高度情報化社会基盤である情報についてリテラシーの基礎を学ぶ。具体的には以下の各項目を中心に学習を進めていく。(1)高度情報化社会における情報に関する基礎事項/概念や法規について学び理解を深める。(2)デジタル処理や演算の基礎を理解し、具体的な計算手法も学ぶ。(3)コンピュータの仕組みである基礎的アーキテクチャについて学ぶ、(3)表計算ソフトなどの基本的ソフトウエアの基礎を理解し簡単な作業/演習を体験する。これらの学びを通して情報リテラシーを理解を深めると同時に実践的能力の向上も目指す。
授業の進め方・方法:
教科書を元に各項目について概念や考え方を学び、またその内容についての理解を深めるため、適宜内容に応じた演習を授業内で行い、その解説を行うと同時に、関連する課題等の提出も課す。当科目は高度情報化社会における情報リテラシーを学ぶ科目であり、知識や概念の理解だけではなく、得られた知見はすぐに日常において、あるいは高度情報化社会で活躍する未来の技術者として、活用及び身につけておくべきリテラシーであり、そレらのことにも留意して、「現代の日常生活における生きた学問」として取り組んでほしい。そしてこれらのことに留意して予習・復習を十分行った上で講義に臨んでほしい。
注意点:
中間試験40%、期末試験40%、レポートや演習・小テスト等20%の合計評価とする。
中間試験および期末試験の総合再試験を一回のみ行う。
評価基準:60点以上を合格とする。
指定した教科書のページを事前に読んで内容を理解しておくこと。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーションと基礎的実践:学内システムの利用
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ノートパソコンや据え付けのパソコンを用いてインターネット利用を含む各種基礎的作業ができる・
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2週 |
情報と情報社会(1)情報の基礎 |
情報の基礎を理解し、考察や各種演習ができる。
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3週 |
情報と情報社会(2)メディアの特性や分類 |
メディアやインターネット等の特性や分類を具体的に理解し、考察や各種演習ができる。
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4週 |
問題解決の考え方 |
問題解決および周辺の知見(情報収集を含む)についての基礎を理解し、考察や各種演習ができる。
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5週 |
情報セキュリティや法規による安全対策及び個人情報 |
情報セキュリティや個人情報及び関連法規についての基礎を理解し、考察や各種演習ができる。
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6週 |
知的財産権と産業財産権 |
知的財産権と産業財産権等についての基礎を理解し、考察や各種演習ができる。
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7週 |
著作権:著作物や各種権利および例外規定や著作物の利用 |
著作権や関連事項(含:情報発信等)について理解し、考察ができる
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8週 |
中間考査(中間まとめ) |
今まで学んだことをまとめて再確認を行い、各種演習ができる。
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2ndQ |
9週 |
デジタル表現や演算の仕組み:数値の表現や補数、浮動小数点 |
デジタルの基礎である各種数値の概念や仕組み及び取り扱いについて学び、各種計算や演習/考察ができる。
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10週 |
論理回路の基礎:各種論理回路の理解 |
各種論理回路の基礎や仕組みを理解し、関連する演習や考察ができる。
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11週 |
コンピュータの構成と動作:ハードウエアやソフトウエアの構成 |
ハードウエアやソフトウエア等のコンピューターアーキテクチャの基礎が理解でき、各種計算や考察ができる。
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12週 |
コンピュータの性能:CPUの処理能力/コンピュータによる演算誤算 |
計算のハードウエアであるCPUの処理能力やコンピュータによる演算の際の誤算の概念や仕組みが理解でき、具体的な演算や数値的検討ができる。
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13週 |
データーの圧縮と効率化 |
ソフトウエアの主軸をなすデーターについて、その圧縮と効率化の基礎を理解し、各種演算/計算やおよび演習/実践ができる。
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14週 |
基本的ソフトの考え方や基礎的技法習得(1) |
基本的ソフトの考え方や仕組みを学び、各種演算/演習ができる。
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15週 |
基本的ソフトの考え方や基礎的技法習得(2) |
基本的ソフトの考え方や仕組みを学び、各種演算/演習ができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 1 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前11,前12,前14,前15 |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 1 | 前9,前10,前11,前12,前14 |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 1 | 前1,前3,前4,前9,前11,前12,前13 |
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 1 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前11,前12 |
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。 | 1 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。 | 1 | 前2,前5 |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している | 1 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。 | 1 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 変数の概念を説明できる。 | 1 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
データ型の概念を説明できる。 | 2 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 1 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |