プログラミング1

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 プログラミング1
科目番号 1E13 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 (1)高専機構 情報セキュリティ教材 「K-SEC情報モラル教材」(高専機構 「情報システムユーザーガイドライン」「低学年教材」)(2)ゼロからわかるRuby超入門(五十嵐邦明,松岡浩平,技術評論社)(3)新しいLinuxの教科書 (三宅英明,大角祐介,SBクリエイティブ)
担当教員 加藤 直孝

到達目標

1.初歩的なコンピューターアーキテクチャーを理解できる.
2.コンピューターのOSと対話ができる.
3.コンパイル等に必要なコンピューター環境を独力で構築できる.
4.Rubyの初歩的なプログラミングができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1CPU, メモリー, ディスク間のやり取りが理解できる.CPU, メモリー, ディスクを意識してコンピューターを操作できる.CPU, メモリー, ディスクの区別がつかない
評価項目2対話している対象をはっきり理解している.対話先のモジュールが異なることを理解している.コンピューター全体としてのみ理解できる.
評価項目3各環境設定の意味合いを理解できる.指示書に従った環境設定ができる.環境設定ができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
この科目は,Rubyで非常に小さなプログラムが書けるようになることを目的とする.オブジェクト指向の言語を最初に使うことで,オブジェクト指向の言語に慣れることを目指す.授業では,適宜,高専機構が準備した情報セキュリティー教材を活用し,情報セキュリティーの常識も増やしていく.
授業の進め方・方法:
学習においては,自宅での独習が重要である.単に教科書を読むだけではなく,自分でPC(Personal Computer)ソフトウェアの環境を整備し,教科書の内容を入力し理解を進める必要がある.授業では,高専が独自に準備した情報セキュリティー教材と,Linuxの教科書,Rubyの教科書を使用して進めるが,あくまで自宅における学習が前提となる.ソフトウェアをコンパイルできるPC環境を必要とするため,自分専用のノートブックPCを持つことが必要である.メモリー4GB以上の64bitノートブックパソコン(中古でよい)が必要である.
注意点:
教科書:
(1)高専機構 情報セキュリティ教材 「K-SEC情報モラル教材」(高専機構 「情報システムユーザーガイドライン」「低学年教材」)
(2)ゼロからわかるRuby超入門(五十嵐邦明,松岡浩平,技術評論社)
(3)たのしいRuby 第6版(高橋 征義,後藤 裕蔵,SBクリエイティブ)
(4)新しいLinuxの教科書 (三宅英明,大角祐介,SBクリエイティブ)
評価方法詳細:
定期試験 50%,課題等その他 50% を目安として評価する.60点以上を合格とする.再試は行わない.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業では,簡単な説明の後,すぐにハンズオントレーニングを行う.「習うより慣れろ」を基本とする.
Ruby実行環境を構築する(復習).
各自が自分のPCにRubyの実行環境を準備する.
2週 Rubyを動作させる.簡単なプログラムを書く.(1) 簡単なプログラムが書ける.
3週 Ruby で簡単なプログラムを書く.(2)
オブジェクトと変数などを説明する.
オブジェクトと変数が理解できる.
4週 処理の流れを変える.
if, else, timesなどを説明する.
処理の流れを変える方法をいろいろ考えることができる.
5週 まとめて扱う.
配列を説明する.
配列を理解できる.
6週 まとめて扱う.
配列のいろいろな操作を説明する.
配列の操作ができる.
7週 組で扱う,
ハッシュを説明する.
ハッシュが理解できる.
8週 小さく分割する.
メソッドを説明する.
メソッドを作り,使える.(1)
4thQ
9週 小さく分割する.
メソッドを作るり,使えるように説明する.
メソッドを作り,使える.(2)
10週 部品を作る.
クラスを説明する.オブジェクトが呼び出せるメソッドなどの説明を行う.
クラスメソッドを作って体験する.
11週 部品を作る.
継承を使ってクラスを作る説明をする.
クラスを継承したプログラムが書ける.
12週 部品を共同利用する.
Ruby のモジュールを説明する.
Ruby のモジュールが理解できる.
13週 Web アプリに挑戦する.(1)
ライブラリーを使う.
Web アプリ開発のためにライブラリーが使える.
14週 予備 予備
15週 予備 予備
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。1
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。1
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。1
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。1
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している1
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。1
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。1
情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。2
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。2
変数の概念を説明できる。2
データ型の概念を説明できる。2
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。2
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。2
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。1
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。2
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。2
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。1
計算機工学整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。1
基数が異なる数の間で相互に変換できる。1
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。1
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000050100
基礎的能力000001010
専門的能力5000002070
分野横断的能力000002020