概要:
この科目は,Pythonでゲームを作成できるようになることを目的とする.Pythonの基本的な文法をマスターすることも含む.授業では,適宜,高専機構が準備した情報セキュリティー教材を活用し,情報セキュリティーの常識も増やしていく.
授業の進め方・方法:
学習においては,自宅での独習が重要である.単に教科書を読むだけではなく,自分でPC(Personal Computer)ソフトウェアの環境を整備し,教科書の内容を入力し理解を進める必要がある.授業では,高専が独自に準備した情報セキュリティー教材とPythonの教科書を使用して進めるが,あくまで自宅における学習が前提となる.できる限り反転授業を行うので,自宅でわからないところを明確にし授業で質問する必要がある.Pythonでつくるゲーム開発入門講座のプログラムを理解して,級友に発表・説明することが主な課題である.ソフトウェアをコンパイルできるPC環境を必要とするため,自分専用のノートブックPCを持つことが必須である.ペーパー試験は行わないが,各自が独自のプログラムを開発し発表を行う.その独自のプログラムの内容と発表の良し悪しで評価を行う.テスト期間にも各自のプログラムの発表を行う.
注意点:
教科書:
(1)高専機構 情報セキュリティ教材 「K-SEC情報モラル教材」(高専機構 「情報システムユーザーガイドライン」「低学年教材」)
(2)Pythonでつくるゲーム開発入門講座(廣瀬 豪,ソーテック)
(3)みんなのPython 4th Edition (柴田 淳,SB Creative)
(4)入門Python3 (Bill Lubanovic Lubanovic (著), 斎藤 康毅 (監修), 長尾 高弘 (翻訳))
(5)ThinkPython:コンピュータサイエンティストのように考えてみよう 第2版 (アレン・B・ダウニー(著), 相川利樹 (翻訳))
評価方法詳細:
発表 50%,授業への参加度合,授業中の質問や課題,その他で 50% を目安として評価する.60点以上を合格とする.再試は行わない.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
オリエンテーション PCの環境設定やPCのアーキテクチャーについての説明を行う 高専機構 「情報システムユーザーガイドライン」を用いて情報セキュリティーの常識を持っているか再度確認する. |
大ざっぱなPCのアーキテクチャーを理解できる 情報セキュリティーの常識を持っている
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2週 |
(前期に引き続く予備)ゲームの教科書Chapter8に基づき,本格的なゲーム開発の技術を学ぶ(学生によるプレゼンテーション) |
リアルタイム処理やキー入力処理などゲームに必要な基本的なプログラミングが理解できる
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3週 |
ゲームの教科書Chapter9に基づき,落ち物パズルのプログラミングを学ぶ(学生によるプレゼンテーション) |
Tkinterモジュールを活用するいろいろなゲームのプログラミング手法が理解できる
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4週 |
ゲームの教科書Chapter10に基づき,Pygameモジュールの使い方を学ぶ(学生によるプレゼンテーション) |
Pygameの使い方が理解できる
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5週 |
ゲームの教科書Chapter11に基づき,本格的RPG(Role Playing Game)のプログラミングを学ぶ(1)(学生によるプレゼンテーション) |
Pygameを使った本格的RPGのプログラミングが理解できる
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6週 |
ゲームの教科書Chapter12に基づき,本格的RPG(Role Playing Game)のプログラミングを学ぶ(2)(学生によるプレゼンテーション) |
600行を超えるゲームプログラムが理解できる.
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7週 |
ゲームの教科書Chapter13に基づき,オブジェクト指向プログラミングを学ぶ(学生によるプレゼンテーション) |
オブジェクト指向プログラミングを理解できる
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8週 |
ゲームの教科書特別付録にある色々なゲームを学ぶ(学生によるプレゼンテーション) |
プログラムのソースコードを読むだけで,ゲームの内容を推測できる.
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4thQ |
9週 |
第2週から第8週に対する予備日 |
第2週から第8週に対する予備日
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10週 |
みんなのPython Chapter7, 8 モジュールと名前スペースについて解説する |
モジュールと名前スペースが理解できる
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11週 |
みんなのPython Chapter9 スコープとオブジェクトについて解説する |
スコープとオブジェクトが理解できる
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12週 |
みんなのPython Chapter10 例外処理を説明する. |
適宜例外処理を使うことができる.
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13週 |
最後の週ではなく,どこかの週で,ASCII文字コード,日本語文字コードの話をする |
ASCII文字コード表が理解できる
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14週 |
プログラム作品の発表 |
PowerPointによる発表ができる
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15週 |
予備 |
予備
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。 | 1 | |
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。 | 1 | |
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。 | 1 | |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。 | 1 | |
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。 | 1 | |
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。 | 1 | |
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。 | 1 | |
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。 | 1 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している | 1 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。 | 1 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 2 | |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 2 | |
変数の概念を説明できる。 | 2 | |
データ型の概念を説明できる。 | 2 | |
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。 | 2 | |
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。 | 2 | |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 1 | |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 2 | |
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。 | 2 | |
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。 | 1 | |
計算機工学 | 整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。 | 1 | |
基数が異なる数の間で相互に変換できる。 | 1 | |
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 1 | |
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。 | 1 | |