電気電子実践演習Ⅱ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 電気電子実践演習Ⅱ
科目番号 2E17 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 配布プリント等
担当教員 池田 隆,越地 尚宏,宮﨑 浩一,加藤 直孝,ウリントヤ

到達目標

1.電気回路、電子回路、電磁気学に関する基礎的な計算ができる。
2.基本的な電子装置の組み立てと動作テストができる。
3.自己の持つ英語力を活かし簡単なdebateができる。
4.テキストエディターの利用ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電気回路、電子回路、電磁気学に関する基礎的な計算ができる。電気回路、電子回路、電磁気学に関する基礎的な計算がある程度できる。電気回路、電子回路、電磁気学に関する基礎的な計算ができない。
評価項目2基本的な電子装置の組み立てと動作テストができる。基本的な電子装置の組み立てと動作テストがある程度できる。基本的な電子装置の組み立てと動作テストができない。
評価項目3自己の持つ英語力を活かし簡単なdebateができる。自己の持つ英語力を活かし簡単なdebateが周囲の援助を得てできる。自己の持つ英語力を活かし簡単なdebateができない。
評価項目4テキストエディターの利用ができる。テキストエディターの利用がある程度できる。テキストエディターの利用ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ものつくりに関する体験的な項目や電気電子現象などを取り上げながら、計算力、専門と関わりのある語彙力、実践的コミュニケーション力など総合的な基礎力の充実を図る。エネルギー、エレクトロニクス、practical communicationの各分野にバランスのとれたエンジニアとなるための基礎を培う。
授業の進め方・方法:
各項目とも、毎回初めに「データベース4500完成英単語・熟語」から語彙、構文演習を行う。1クラスを3班に分けて前期はA~Cの項目をそれぞれ4回づつ行う。後期はD~Fの項目をそれぞれ4回づつ行うのに加え実践見学を行う。
注意点:
評価基準:60点以上を合格とする。
再試験は行わない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 総合ガイダンス 3班編成とローテーション英語語彙の学習方法の習得。
2週 A-1.電子工作入門 電子ブロックを用いてトランジスタの電気的特性を測定し、実験報告書を作成できる。
3週 A-2.電子工作入門 電子ブロックを用いて無安定マルチ回路の特性を測定し、実験報告書を作成できる。
4週 A-3.電子工作入門 電子ブロックを用いて光センサー回路の特性を測定し、実験報告書を作成できる。
5週 A-4.電子工作入門 トランジスタの電気的特性、無安定マルチ回路、光センサー回路の実験の方法と結果について説明できる。
6週 B-1.電磁気学入門 平行平板コンデンサの静電容量が電極板の面積に比例し、電極板間の距離に反比例することを説明できる。
7週 B-2.電磁気学入門 平行平板コンデンサの静電容量の計算ができる。
8週 B-3.電磁気学入門 コンデンサの並列接続の合成容量の計算ができる。
2ndQ
9週 B-4.電磁気学入門 コンデンサの直列接続の合成容量が計算できる。
10週 中間まとめ
11週 C-1.コミュニケーション基礎演習(introduction) Basic Communication Review / Overview
12週 C-2.コミュニケーション基礎演習(preparation) Creating Balanced Logic in Communications: The Warrant, the Claim and the Evidence
13週 C-3.コミュニケーション基礎演習(debate) Debate 2: Debate Debate 1: What Debate Is and Isn't; In-Class Contest Preparation
14週 C-4.コミュニケーション基礎演習(debate) Debate 2: Debate Contest / Summary & Review
15週 前期総合まとめ
16週
後期
3rdQ
1週 D-1.電子工作 基本的なアナログ電子回路の動作を確認し、報告書を作成できる
2週 D-2.電子工作 バイポーラトランジスタを用いた、エミッタ接地増幅回路の動作を確認し、報告書を作成できる
3週 D-3.電子工作 デジタル演算回路の動作を確認し、報告書を作成できる。
4週 D-4.電子工作 デジタル演算の基本演算を行い、報告書を作成できる
5週 E-1.Linuxエディター入門 Viエディター(1) Viエディターの初歩
6週 E-2.Linuxエディター入門 Viエディター(2) Viエディターに慣れる
7週 中間まとめ
8週 実践見学(校外)3班合同
4thQ
9週 実践見学(校外)3班合同
10週 E-3.Linuxエディター入門 Emacsエディター(1) Emacsエディターの初歩
11週 E-4.Linuxエディター入門 Emacsエディター(2) Emacsエディターに慣れる
12週 F-1.コミュニケーション演習(preparation) Team Communication 1: Identifying a Problem / Group Leadership & Followership
13週 F-2.コミュニケーション演習(debate) Team Communication 2: Proposing & Debating Possible Solutions
14週 F-3.コミュニケーション演習(debate) Team Communication 3: Arriving at a Solution; Preparing for the Team Presentation
15週 F-4.コミュニケーション演習(debate) Team Communication 4: Presentation & Results / Summary & Review
Team Communication 4: Presentation & Results / Summary & Review
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。2
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。3
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。1前2,前3,前4,前5
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。1前2,前3,前4
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。1前2,前3,前4
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。1前2,前3,前4,前5
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。1前2,前3,前4
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路電荷と電流、電圧を説明できる。2
オームの法則を説明し、電流・電圧・抵抗の計算ができる。2
電磁気静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。1前6,前7
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。2前8,前9
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
複数の情報を整理・構造化できる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ演習とレポート等合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力4000004080
分野横断的能力200000020