プログラミングⅢ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 プログラミングⅢ
科目番号 3E14 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 新訂 新C言語入門 シニア編,SBクリエイティブ
担当教員 加藤 直孝

到達目標

1.C言語のポインタを使いこなすことができる.
2.C言語で,適切なプログラム間のインターフェースを決めることができる.
3.Linuxのシステムプログラミングの初歩の初歩を理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1C言語の復習課題を独力でプログラミングできる.C言語の復習課題を友達の援助等のもとでプログラムとして作成できるC言語の復習課題を独力でプログラミングできない.
評価項目2C言語の構造体を使ったデータを操作するプログラムを作成できる.C言語の構造体を使ったデータの操作をするプログラムが理解できるC言語の構造体を使ったデータの操作が理解できない.
評価項目3Linuxのシステムプログラミングを理解し変更を加えることができるLinuxシステムプログラミングを理解できる.Linuxシステムプログラミングを理解できない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
本授業では,1年,2年生で学んだC言語の知識を基に,実験プログラムを走らせながら,1,2年生で学んだことを再度確認する.また,同時にC言語を用いて,グループでプログラムを企画,設計,作成し,最後に発表を行う.また,時間の許す限り,Linux/Unixシステムプログラミングについて,プログラムを動かしなら解説を行う.
授業の進め方・方法:
1,2年生で学んだことを復習する簡単な実験プログラムを走らせ,C言語の理解を深める.同時に,Linux/Unixシステムプログラミングを知るために,実際にVM(Virtual Machine)上のLinux OSを動かしながら,システムプログラミングの初歩の初歩を学習する.授業ではVM(Virtual Machine)上のLinuxを用いる.また,高専機構が準備した教材によるセキュリティー教育も行う.
注意点:
教科書:新訂 新C言語入門 シニア編,林晴比古,SBクリエイティブ
参考書:(改訂新版)C言語入門書の次に読む本,坂井弘亮,技術評論社
GNU Make 第3版,Robert Mecklenburg (著), 矢吹 道郎 (監訳) ,オライリージャパン 
高専機構が準備した「K-SEC情報モラル教材」「情報システム ユーザーガイドライン」「低学年教材」等

評価方法詳細:
定期試験 30%,課題等その他 70% を目安として評価する. 60点以上を合格とする.再試は行わない.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション:学習や開発に必要なPC環境に関する説明など. 必要な環境を理解すること.
2週 PC環境の設定について学ぶ.セキュリティーの理解を深める. VM上にLinuxをインストールできる.
3週 以後11週まで,1,2年生で学んだC言語の復習を行いながら,システムプログラムが書けることを目指したC言語のプログラミングを行う
C言語の復習(1)
C言語の理解を深める(1)
4週 C言語の復習(2)
Linux/Unixのbc(Unix電卓)にあたるプログラムを読む(A)
C言語の理解を深める(2)
基本的なC言語の文法を理解している
5週 C言語の復習(3)
Linux/Unixのbcプログラムを読む(B)
C言語の理解を深める(3)
基本的なC言語の文法の理解している
6週 C言語の復習(4)
Linux/Unixのbcプログラムを読む(C)
C言語の理解を深める(4)
コンパイラの初歩の初歩を理解している
7週 C言語の復習(5)
Linux/Unixのbcプログラムを読む(D)
C言語の理解を深める(5)
bcプログラムを変更できるようになる
8週 C言語の復習(6)
システムプログラムとは何か.
C言語の理解を深める(6)
システムプログラムとは何かを理解している
2ndQ
9週 C言語の復習(7)
lsのマニュアルを読む
C言語の理解を深める(7)
lsコマンドを理解している
10週 C言語の復習(8)
lsコマンドの仕組みを学習する
C言語の理解を深める(8)
lsコマンドの仕組みを理解している
11週 C言語の復習(9)
簡素化したlsコマンドをプログラムする
C言語の理解を深める(9)
簡素化したlsコマンドプログラムを理解できる
12週 プログラム作品発表会(1) プログラム作品を他人に分かりやすく紹介し,プログラムの内容を説明できる.
13週 プログラム作品発表会(2) プログラム作品を他人に分かりやすく紹介し,プログラムの内容を説明できる.
14週 プログラム作品発表会(予備) プログラム作品を他人に分かりやすく紹介し,プログラムの内容を説明できる.
15週 セキュリティーの理解を深める 高度なセキュリティーに関する学習の必要性を理解できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
数値計算の基礎が理解できる2
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。2
データの型とデータ構造が理解できる2
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野情報基本的なアルゴリズムを理解し、図式表現できる。2
プログラミング言語を用いて基本的なプログラミングができる。2
情報系分野プログラミング変数の概念を説明できる。3
データ型の概念を説明できる。3
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。3
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。3
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。3
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。3
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。2
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。3
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3
計算機工学整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。3
小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。3
整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。3
基数が異なる数の間で相互に変換できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合302000050100
基礎的能力0200005070
専門的能力300000030
分野横断的能力0000000