日本語

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 日本語
科目番号 3E20 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 適宜必要な資料及びプリントを配布する。
担当教員 鴨川 都美

到達目標

1 日本語の基礎を再確認し、より円滑な日本語表現を獲得すること。
2 ビジネスマナーを意識した、高専卒業生にふさわしい社会人基礎力・表現力を身につけること。
3 日本事情を理解するだけでなく、日本文化の一つとして日本文学の美しさを理解し、鑑賞する力を備えること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語によるコミュニケーションを円滑に行える能力を持つ。日本語によるコミュニケーションが不自由なく行える能力を持つ。日本語によるコミュニケーションが困難である。
評価項目2日本語について、高専生にふさわしい確かな読解力と豊かな表現力を備えている。日本語について、高専生にふさわしい読解力と表現力を備えている。高専生にふさわしい日本語の読解力・表現力を備えていない。
評価項目3日本の社会事情・習慣・文化等について積極的に理解に努め、受け入れる姿勢を持っている。日本の社会事情・習慣・文化等について理解に努め、受け入れる姿勢を持っている。日本の社会事情・習慣・文化等について理解に努め、受け入れる姿勢が見られない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
留学生を対象とした、日本語学習の授業である。受講生それぞれの日本語能力を見極めたうえで、より高いレベルでの日本語能力が身につくことを目指す。最終的には、日本の高専で学んだという経歴にふさわしい豊かな語彙と正確な表現力・読解力を身に着けることを目指す。
授業の進め方・方法:
前期の15回では、日本語の習得状況を確認し、漢字・慣用句・ことわざ・品詞・文型などのブラシュアップを目指す。後期の15回では、新聞・文学作品・評論・詩・短歌・俳句など様々な形式の日本語に触れ、鑑賞する。DVD,音楽CDなども活用したい。それらの中から、日本の社会事情や文化についても理解を深められるような展開を考えている。また、発表やディスカッションの場も多く設けたい。
注意点:
・課題文を事前に読んでくること。その際には辞書等を使用し、ことばの意味についても理解を深めておくこと。
・前期・後期の試験結果(60%)と、発表・課題等の成果(40%)で総合評価を確定する。必要に応じて再試験を実施する。
・100点を満点とし、60点以上を合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
自己紹介等簡易スピーチ実施
授業の狙い、評価方法、到達目標などについて理解する。
2週 文法1
新聞を読む2
慣用句を理解する。
新聞記事の文章や用語に慣れ、正確に内容が理解でき、自分の意見を持つことができる。
3週 文法2
新聞を読む2
故事成語を理解する。
新聞記事の文章や用語に慣れ、正確に内容が理解でき、自分の意見を持つことができる。
4週 文法3
随筆を読む1
ことわざを理解する。
随筆の文章で日本人の感性や暮らしぶり、季節感を知る。
5週 文法4
随筆を読む2
品詞の働きを知る。
随筆の文章で日本人の感性や暮らしぶり、季節感を知る。
6週 文法5
短歌・俳句に親しむ1
品詞の働きを知る。
短歌・俳句のルールを知り、季節感を磨き、語彙を増やす。
7週 文法6
短歌・俳句に親しむ2
品詞の働きを知る。
短歌・俳句のルールを知り、季節感を磨き、語彙を増やす。
8週 文法7
評論を読む1
和語・漢語・外来語の違いや意味を知る。
2ndQ
9週 文法8
評論を読む2
敬語を正しく身につける。
段落の仕組み、文の流れをつかむ。
10週 文法9
小説を読む1
敬語を正しく身につける。
段落の仕組み、文の流れをつかむ。
11週 文法10
小説を読む2
様々な文の型を理解する。
短編小説を読み、人生観や人間観を導き出す。
12週 文法12
小説を読む3
様々な文の型を理解する。
短編小説を読み、人生観や人間観を導き出す。
13週 文法13
小説を読む4
様々な文の型を理解する。
短編小説を読み、人生観や人間観を導き出す。
14週 文法14
日記を読む1
日本文学史の概要を知る。
日記文学の魅力を知り、自らも執筆を体験する。
15週 文法15
日記を読む2
日本文学史の概要を知る。
日記文学の魅力を知り、自らも執筆を体験する。
16週
後期
3rdQ
1週 意見文を書く1 サンプル作品を読むことで、意見文の書き方をイメージする。
2週 意見文を書く2 テーマに従って意見文を執筆、800~1200字で書き上げる。
3週 意見文を書く3 執筆した意見文を相互に交換して添削しあう。
4週 ディスカッション1 望ましいデイスカッション、望ましくないディスカッションについて考える。
5週 ディスカッション2 テーマについて、ディスカッションを実践し、振り返りを行い、改善に努める。
6週 デイスカッション3 テーマについて、デイスカッションを実践し、振り返りを行い、改善に努める。
7週 プレゼンテーション1 800字程度で起承転結の整った発表原稿を作成する。
8週 プレゼンテーション2 姿勢・態度、話す速度、表情、声の大きさ、発音の明瞭さを意識して理想的な発表のスタイルを身に着ける。
4thQ
9週 プレゼンテーション3 姿勢・態度、話す速度、表情、声の大きさ、発音の明瞭さを意識して理想的な発表のスタイルを身に着ける。
10週 プレゼンテーション4 姿勢・態度、話す速度、表情、声の大きさ、発音の明瞭さを意識して理想的な発表のスタイルを身に着ける。
11週 メールで伝える1 メールでのやり取りのルールやマナーを知る。
12週 メールで伝える2 実際にメールを書いて、送信する。
13週 電話で話す 固定電話、職場での電話応対で必要なルールやマナーを知る。
14週 DVD鑑賞 鑑賞文執筆1 作品鑑賞により、日本人の暮らしや考え方、慣習に触れる。
15週 まとめ 一年間を振り返り、自身の歩みを総括する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60004000100
基礎的能力5000400090
専門的能力0000000
分野横断的能力100000010