リベラルアーツ特論1(日本近代文学・演劇)

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 リベラルアーツ特論1(日本近代文学・演劇)
科目番号 4E10 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 適宜必要な資料及びプリントを配布する。
担当教員 鴨川 都美

到達目標

1.優れた日本文学(小説、戯曲)に数多く触れることで、柔軟な感性を養う。
2.作品を正確かつ豊かに読み味わい、独自の解釈を持てるようにする。
3.作品に対して作り上げた解釈を、自身の言葉でわかりやすく表現できることを目指す。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1読後に主体的な読みを豊かに作り上げられる。読後に主体的な読みを作り上げられる。読後に主体的な読みを作り上げられない。
評価項目2描写の美しさ、展開の面白さに興味を持ち、鑑賞できる感性を持てる。描写の美しさ、展開の面白さに興味を持つことができる。描写の美しさ、展開の面白さに興味を持つことができない。
評価項目3自分が作品に対して持った解釈や感想を、豊かに表現することができる。自分が作品に対して持った解釈や感想を、表現することができる。自分が作品に対して持った解釈や感想を、表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
数多くの日本文学に触れ、作家や作品の面白さを知ることを第一の目標とする。昨今、顧みられることの少なくなってきた日本文学の魅力に気づき、自ら読書する場にしてもらいたい。その上で、日本文学の特色を見出し、理解を深めていく。作品によっては映像資料等を取り入れることで、多角的に文学作品の主体的な読みを作り上げていく。また、日本語表現の美しさに触れながら、自らの表現力も高める場とすることをねらいとする。
授業の進め方・方法:
授業で取り上げる作品については、授業計画を参照すること。一作品につき、二週分の授業を行う。作品は前週までにプリントで配布するので、必ず授業には作品を読んで出席すること。一週目は、授業の冒頭30分間で「初読メモ」を作成してもらう。学期末に、授業で取り上げた作品のなかから一作品を選び、自身の読み方、理解の仕方を執筆し、レポート提出することを課す。
注意点:
各回の授業への参加度(出席、初読メモ・ショートコメント、提出物等)50%、期末レポート50%で評価する。
100点を満点とし、60点以上を合格点とする。
必要に応じて再試験相当の課題を出す。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の進め方、取り組み方、レポートに取り掛かるタイミングについて理解を得ておく。
2週 小説編:森鷗外「最後の一句」ほか 初読メモを作成する。作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
3週 小説編:森鷗外「最後の一句」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的な独自の読みを作り上げていく。
4週 小説編:江戸川乱歩「押絵と旅する男」ほか 初読メモを作成する。作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
5週 小説編:江戸川乱歩「押絵と旅する男」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的な独自の読みを作り上げていく。
6週 小説編:梶井基次郎「檸檬」ほか 初読メモを作成する。作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
7週 小説編:梶井基次郎「檸檬」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的な独自の読みを作り上げていく。
8週 戯曲編:菊池寛「父帰る」ほか 初読メモを作成する。日本の近代演劇の成立過程、作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
2ndQ
9週 戯曲編:菊池寛「父帰る」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的な独自の読みを作り上げていく。
10週 戯曲編:岸田國士「紙風船」ほか 初読メモを作成する。作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
11週 戯曲編:岸田國士「紙風船」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的な独自の読みを作り上げていく。
12週 戯曲編:三好十郎「疵だらけのお秋」ほか 初読メモを作成する。作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
13週 戯曲編:三好十郎「疵だらけのお秋」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的な独自の読みを作り上げていく。
14週 レポート執筆について 文学論の執筆例などをサンプルにした説明を聞き、文学の論じ方について理解する。
15週 レポート執筆について 各自が執筆した作品論(第一稿)を相互に読み合い、批評し合う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合0101020600100
基礎的能力0551040060
専門的能力0551020040
分野横断的能力0000000