生物応用化学概論

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 生物応用化学概論
科目番号 4E20 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 改定生物基礎 浅島誠 他著(東京書籍)改定生物 浅島誠 他著(東京書籍)三訂版 生物図録 フォトサイエンス(数研出版)
担当教員 中嶌 裕之,中島 めぐみ

到達目標

1.バイオサイエンスの基礎知識を習得する。
2.生物同士の繋がりの理解と生物の分類の把握とができる。
3.バイオテクノロジーの基礎を習得できる。
4. ヒトの体の調節について理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生物の分類、細胞の構造と働き生物の分類の概要や細胞構造についてよく理解できる生物の分類の概要や細胞構造について理解できる生物の分類や細胞の構造が理解できない
遺伝子のはたらきメンデルの法則に基づいた染色体の動向についてよく理解できるメンデルの法則に基づいた染色体の動向について理解できる染色体の構造や遺伝の仕組みについて理解できていない
自律的なヒトの体の調節自律的なヒトの体の調節についてよく理解できる自律的なヒトの体の調節について理解できる自律的なヒトの体の調節について理解できない

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
【生物化学分野】21世紀はバイオの時代であり,遺伝子工学,細胞工学,生物情報工学分野での産業化がすでに始まっている。将来社会で働くには、様々な分野で生物の基礎知識が不可欠となる。この授業は,バイオ分野で特に必要な基礎知識・技術の習得を目的とする。
【生理学分野】ヒトの体は緻密な情報伝達により自律的に調節されている。本概論ではこれらについて体内の情報伝達に電気と化学が関わっていることへの理解を深めることを目的として生理学の基礎から応用までを教授する。
授業の進め方・方法:
【生物化学分野】自作プリントあるいはPP資料を用いた講義を行う。生物学の基礎項目(細胞、分類学、遺伝、バイオテクノロジーなど)の基本的な内容を理解することを目指すため、それぞれの項目を深くは掘り下げない。しかし、もっと深く学びたい学生には、質問に応じる。
【生理学分野】プリント類、PPTを利用した説明、動画教材を使用して幅広く解説を行う。
注意点:
講義では,各講ごとに生物用語・応用化学用語及びその意味をきちんと理解すること。
(1)点数配分:生物化学分野 定期試験を基本評価とするが、これに15~20%程度のノート・課題を加える場合がある。生理学分野 定期試験にて評価を行う
(2)評価基準:60点以上を合格とする。  
(3)必要に応じて再試を行う。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 体内環境 ヒトの体の調節に必要な組織やしくみの概要について理解できる.
2週 体内環境と調節 (1) 内分泌系について理解できる.
3週 体内環境と調節 (2) 自律神経系について理解できる.
4週 動物の刺激の受容と反応 (1) 神経の情報伝達について理解できる.
5週 動物の刺激の受容と反応 (2) 興奮の伝導について理解できる.
6週 免疫 (1) 自然免疫について理解できる.
7週 免疫 (2) 適応免疫について理解できる.
8週 中間まとめ 上記項目について,中間テストで60%の正解ができる
4thQ
9週 生物の分類(学名) 種を表す学名について説明できる。
10週 細胞の構造 原核細胞と真核細胞の違いが説明できる。
集合体である組織,器官の名称,例及び働きを理解できる。
11週 遺伝子とその働き(遺伝の法則) 様々な遺伝について理解できる。
12週 遺伝の規則性(いろいろな遺伝) メンデル遺伝を基本とし,その変異型である様々な遺伝現象について理解できる。
13週 遺伝の規則性(遺伝子と染色体) 一染色体上の遺伝について理解できる。また,モーガンの遺伝子地図について理解できる。
14週 生殖・遺伝(生物の生殖方法) 無性生殖と有性生殖について理解できる。
15週 生殖・遺伝(減数分裂、連鎖・組換え) 有性生殖において、減数分裂時の染色体・それに伴う遺伝子の動向が理解できる。
16週 期末まとめ 上記項目について、理解できている。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学高分子化合物がどのようなものか説明できる。3後2,後5,後6,後7
代表的な高分子化合物の種類と、その性質について説明できる。3後2,後3,後4,後6,後7
生物工学原核微生物の種類と特徴について説明できる。3後8,後9,後10
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。3後8,後9,後10

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50000050100
基礎的能力2000002040
専門的能力2000002040
分野横断的能力1000001020