電気電子実験2

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 電気電子実験2
科目番号 4E21 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 実験指導書を配付する.
担当教員 山口 崇,山本 哲也,宮﨑 浩一

到達目標

1.電気機器の特性を測定し,実測データに基づいて特性と機能を説明できる.
2.電力機器の特性を測定し,実測データに基づいて特性と機能を説明できる.
3.電子回路の設計・測定を行い,実測データに基づいて機能と動作を説明できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電気機器実測データに基づいて特性と機能の高度な説明ができる.実測データに基づいて特性と機能の基本的な説明ができる.実測データに基づいて特性と機能を説明できない.
電力機器実測データに基づいて特性と機能の高度な説明ができる.実測データに基づいて特性と機能の基本的な説明ができる.実測データに基づいて特性と機能を説明できない.
電子回路回路を設計し,実測データに基づいて機能と動作の高度な説明ができる.回路を設計し,実測データに基づいて機能と動作の基本的な説明ができる.回路を設計し,実測データに基づいて機能と動作を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
電気機器や電力機器,ならびに電子通信技術の基盤となる電子回路について,安全への細心の注意を払いながら,特性や機能を理解し設計・構築するための実験及びデータ解析の技術を習得する.
授業の進め方・方法:
4人程度の小グループ単位で,共同で実験を実施する.実験項目によっては遠隔会議システムを活用する.すべての実験項目を実施し,報告書を提出しなければならない.報告書の提出期限は実験の項目と実施日ごとに指定する.
注意点:
評価方法
(1) 報告書100%で評価する.
(2) 評価基準:60点以上を合格とする.未提出の報告書がある場合は不合格とする.

指導書を必ず事前に読んでおくこと.各自のPCやタブレット端末を持参すること.遅刻,欠課(公欠を含む)の場合は追加実験で対応する.報告書はそのまま評価されるので,十分に完成させて提出すること.

参考書:舟尾暢男 著『The R Tips [第3版]』,オーム社.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 実験ノートや実験レポートの作成方法を理解できる.また,実験を安全に行うための方法を理解できる.
2週 直流発電機 [a] 直流発電機の無負荷電圧の確立について実験できる.
3週 直流発電機 [b] 直流発電機の負荷特性を測定し,電圧変動率や効率などを計算できる.
4週 直流電動機 [a] 直流電動機のレオナード法や界磁電流制御法による速度制御について実験できる.
5週 直流電動機 [b] 直流電動機の負荷特性を測定し,速度変動率や効率などを計算できる.
6週 追再実験,報告書整理 実験・測定結果の妥当性について判断できる.実験レポートを作成できる.
7週 変圧器 [a] 単相変圧器の抵抗測定試験,無負荷試験,短絡試験を行い,特性を調べることができる.
8週 変圧器 [b] 単相変圧器の並行運転及び三相結線を行い,電圧や電流を調べることができる.
2ndQ
9週 トランジスタ増幅回路 [a] トランジスタの静特性を測定し,設計に必要なパラメータを推定できる.
10週 トランジスタ増幅回路 [b] エミッタ接地増幅回路を設計し,入出力特性の測定ができる.
11週 追再実験,報告書整理 実験・測定結果の妥当性について判断できる.実験レポートを作成できる.
12週 演算増幅器 [a] オペアンプ増幅回路の設計及び測定ができる.
13週 演算増幅器 [b] オペアンプICの電気的特性の測定ができる.
14週 追再実験,報告書整理 実験・測定結果の妥当性について判断できる.実験レポートを作成できる.
15週 追再実験,報告書整理 実験・測定結果の妥当性について判断できる.実験レポートを作成できる.
16週
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 実験ノートや実験レポートの作成方法を理解できる.また,実験を安全に行うための方法を理解できる.
2週 太陽光発電と系統連系 [a] 太陽電池の電圧電流特性を測定でき,その特徴について説明できる.
3週 太陽光発電と系統連系 [b] 太陽光発電システムと配電系統について,系統連系実験ができる.
4週 誘導電動機 [a] 誘導電動機の無負荷試験や拘束試験を行い,円線図法により特性算定ができる.
5週 誘導電動機 [b] 誘導電動機の実負荷試験を行い,出力特性を求めることができる.
6週 追再実験,報告書整理 実験・測定結果の妥当性について判断できる.実験レポートを作成できる.
7週 同期発電機・電動機 [a] 同期発電機の無負荷試験や短絡試験を行い,同期インピーダンスなどを求めることができる.
8週 同期発電機・電動機 [b] 同期電動機の位相特性や負荷特性を求める実験ができる.
4thQ
9週 パワーエレクトロニクス [a] パワーデバイスの特性試験や電力変換制御の実験ができる.
10週 パワーエレクトロニクス [b] 単相インバータの動作波形および入出力特性の測定ができる.
11週 追再実験,報告書整理 実験・測定結果の妥当性について判断できる.実験レポートを作成できる.
12週 HDLによる論理回路設計 [a] HDLによる基本的な論理回路の設計及び動作の検証ができる.
13週 HDLによる論理回路設計 [b] HDLによる高度な論理回路の設計及び動作の検証ができる.
14週 追再実験,報告書整理 実験・測定結果の妥当性について判断できる.実験レポートを作成できる.
15週 追再実験,報告書整理 実験・測定結果の妥当性について判断できる.実験レポートを作成できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ実験報告書合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000