東洋文学史

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 東洋文学史
科目番号 5EG07 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 講義中に資料(講義ノート、史料)を配布する。参考図書などは講義中に紹介する。漢和辞典を必ず持参すること。
担当教員 木本 拓哉

到達目標

東洋文化圏の思考方法の特色を知る。
日本の文化の領域を学ぶ。
日本の多様な思想と文化活動を知る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本文化の特色に理解を深められた。日本文化について知ることができた。日本文化について意欲的に学ぶことができなかった。
評価項目2日本の文化について理解が深められた。日中両国の文化について理解が得られた。日本文化について、明確な理解が得られなかった。
評価項目3日中両国の文化の違いや影響関係を掴めた。日中両国の文化を影響関係が検討できた。日中両国の文化影響関係について理解が得られなかった。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
・東洋文化がどのようにして成り立ったのか、文学や美学の領域から考察することが本講義の目的である。
・考察するにあたり国宝を題材として取り上げ、ついて講義する。
授業の進め方・方法:
・配布した資料をもとに講義を進めていく。
・講義中に発言を求める場合は、自分の意見を積極的に述べるようにすること。
・何事にも興味を持ち、探究する心を忘れないようにすること。
注意点:
・レポートを課す。
・満点を100点とし、60点以上を合格とする。
・50点以上の者に対して再提出を課す場合もある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 講義ガイダンス
国宝とは何か
「国宝」の概念について理解する
2週 国宝の歴史 「国宝」認定までの手順、「国宝」制度の成立などを理解する
3週 風神雷神の意匠
「風神雷神図屏風」を読み説く
風神雷神の意匠の歴史について学び、その意義を理解する
4週 インド神話と興福寺「阿修羅像」 インド神話世界から阿修羅像の背景を理解する
5週 「金印」の美学 印字の歴史や印の存在意義を理解する
6週 最古の漫画「鳥獣戯画図」 「鳥獣戯画図」を通して、「戯画」「擬人化」の意味を探り、印の意義を理解する。
7週 文学的カキツバタ
「燕子花図屏風」
「燕子花図屏風」を通して、「カキツバタ」の文学・文化的な意味を理解する。
8週 器の宇宙
「曜変天目」
茶道文化の深遠さと器の魅力を理解する
4thQ
9週 『源氏物語』と「源氏物語絵巻」 「源氏物語絵巻」を題材として、『源氏物語』の背景や内容を理解する
10週 奇抜な中世
「洛中洛外図屏風 上杉本」
「洛中洛外図屏風」を鑑賞し、中世人の世界観を理解する
11週 二つの松
「松林図屏風」と「雪松図屏風」
文化的意匠としての松のイメージを理解する
12週 あの世を垣間見る
「地獄草子」
「地獄草子」を鑑賞し、仏教的世界観を理解する
13週 「伴大納言絵巻」の謎 「伴大納言絵巻」を鑑賞し、平安陰謀譚を理解する
14週 密教と「曼荼羅」世界 「東寺 立体曼荼羅」を鑑賞し、曼荼羅世界を理解する
15週 東洋的美と日本の美 これまでの講義を振り返り、美術を通して東洋的文化世界を考える
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力8080
専門的能力2020