機械工作実習

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 機械工作実習
科目番号 0079 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 細野 高史

到達目標

1.エンジニアとしての基礎的なスキルや常識を身に付ける。
2.簡単な機械や機器を安全に操作できる。
3.簡単な機械・工具・材料などの基礎知識を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自分ばかりでなく周囲の安全にまで配慮して作業ができる。作業服や保護具を適切に着用し、怪我や災害が起きないよう注意して作業ができる。作業服や保護具を適切に着用しない。怪我や災害を引き起こすような作業方法である。
評価項目2指示された加工手順などについて、なぜそのような作業方法であるのかを考えることができる。指示された通りに加工作業をすることができる。指示に従うことができず、適切な加工方法で作業できない。
評価項目3加工に用いる道具の名称や用途を完全に把握している。加工に用いる道具の名称や用途をある程度理解している。加工に用いる道具の用途や名称を覚えていない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
低学年から機械・工具・計測器などの実際の“モノ”に触れ、加工に関する基礎的な現象を体得するとともに、エンジニアとして必要な加工に関する常識を身に付ける。これにより、幅広い工学的視点から物事に取り組むことのできる実践的技術者になるための素養を育む。
授業の進め方・方法:
クラスを4つのグループに班分けし、模型、鋳造、溶接・鍛造、手仕上げ、汎用機械の4つのテーマそれぞれ連続3回程度の加工実習を通し、図面通りの部品を完成させる。特に、安全教育、図面の見方、機械の取り扱い方法、工具・測定器の使い方、素材の特徴、加工の工程・方法、加工条件などを学ぶ。
関連科目:特定の科目との関連は少ないが、エンジニアとしての基礎的な素養を身に付ける科目である。
注意点:
点数配分:4テーマの実習それぞれに取り組む態度・整理整頓状況・課題(各12.5%)とテーマ毎に作製した品物の品質(12.5%)
60点以上を合格とする。  
再試は行わない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 全体的な説明・安全教育など 全般的な安全上の諸注意を理解する。
2週 実習場所の見学(図面の見方、主な機械・材料・道具・工具・測定器の使い方などの説明) 工作機械の名称を理解する。
3週 鋳造(a.安全教育、道具や設備の説明、造形の基本作業) 鋳造に用いる道具の名称を理解する。
4週 鋳造(b.丸棒、パラレルブロック、中子の造形およびハンドル(引型)の実演) 造型を安全に実施する。
5週 鋳造(c.低合金の溶解、鋳込作業、後処理作業) 造型を安全に実施する。
6週 溶接・鍛造(a.安全教育、溶接・鍛造の説明および基本作業) 溶接・鍛造に用いる道具の名称を理解する。溶接・鍛造に特有の安全上の留意事項を理解する。
7週 溶接・鍛造(b.ガス溶接、アーク溶接) 溶接を安全に実施する。
8週 溶接・鍛造(c.ガス切断) 溶接を安全に実施する。
4thQ
9週 手仕上げ(a.安全教育、工具と作業についての説明および基本作業) 手仕上げに用いる道具の名称を理解する。
10週 手仕上げ(b.けがき、やすり作業) 手仕上げを安全に実施する。
11週 手仕上げ(c.穴あけ、タップ作業) 手仕上げを安全に実施する。
12週 汎用機械(旋盤)(a.安全教育、旋盤操作および工具の説明) 旋盤作業に特有の安全上の留意事項を理解する。ノギスとマイクロメータの使い方を理解する。
13週 汎用機械(旋盤)(b.段付き軸の旋削加工) 旋盤作業を安全に実施する。
14週 汎用機械(旋盤)(c.旋盤によるねじ切り加工) 旋盤作業を安全に実施する。
15週 レポート 作業を振り返り、機械工作の基礎に関する知見を確かにする。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00050050100
基礎的能力000500050
専門的能力000005050
分野横断的能力0000000