電気電子工学演習

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電気電子工学演習
科目番号 0163 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 山口 崇

到達目標

1.電磁気学に関する基本問題を解くことができる。
2.電気回路に関する基本問題を解くことができる。
3.電子回路に関する基本問題を解くことができる。
4.電気電子工学関連の平易な英文を読解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電磁気学に関する基本問題を解くことができる。
電気回路に関する基本問題を解くことができる。
電子回路に関する基本問題を解くことができる。
電気電子工学関連の平易な英文を読解することができる。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
電磁気学、電気回路、電子回路に関する基本問題や英文読解をつうじて基礎学力を身につける。
授業の進め方・方法:
受講者は授業で与えられた演習問題を解く。英語辞典と関数電卓を用意すること。
担当教員は適宜、本質を理解するための考え方などを解説する。
理解を確実にするため適宜、課題を課す。課題はすべて提出すること。
注意点:
参考書:[1] 高木浩一ほか 著『大学1年生のための電気数学 [第2版]』、森北出版。
    [2] 佐藤秀則ほか 著『電気回路教室』、森北出版。
    [3] 後藤憲一・山崎修一郎 編『詳解 電磁気学演習』、共立出版。
その他の参考書は必要に応じてそのつど紹介する。関連する授業科目の教科書も参照すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 《電磁気学》 静電気 (1) クーロンの法則
2週 《電磁気学》 静電気 (2) 電界と電位
3週 《電磁気学》 静電気 (3) コンデンサ
4週 《電磁気学》 電流と磁気 (1) 定常電流による磁界
5週 《電磁気学》 電流と磁気 (2) 電磁誘導
6週 《電磁気学》 電流と磁気 (3) インダクタンス
7週 《電気回路》 直流回路 (1) オームの法則とキルヒホッフの法則
8週 《電気回路》 直流回路 (2) テブナンの定理と回路方程式
2ndQ
9週 《電気回路》 直流回路 (3) ブリッジ回路
10週 《電気回路》 交流回路 (1) 正弦波交流
11週 《電気回路》 交流回路 (2) インピーダンスおよび交流電力
12週 《電気回路》 過渡現象
13週 《電気回路》 三相交流回路
14週 《電子回路》 論理回路
15週 《電子回路》 ダイオードとトランジスタの基礎
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路キルヒホッフの法則を用いて、直流回路の計算ができる。2前7
合成抵抗や分圧・分流の考え方を用いて、直流回路の計算ができる。2前7
重ねの理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。2前8
ブリッジ回路を計算し、平衡条件を求められる。2前9
電力量と電力を説明し、これらを計算できる。2前7
正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。2前10
平均値と実効値を説明し、これらを計算できる。2前10
正弦波交流のフェーザ表示を説明できる。2前10
R、L、C素子における正弦波電圧と電流の関係を説明できる。2前11
瞬時値を用いて、簡単な交流回路の計算ができる。2前10
フェーザを用いて、簡単な交流回路の計算ができる。2前10
インピーダンスとアドミタンスを説明し、これらを計算できる。2前11
正弦波交流の複素表示を説明し、これを交流回路の計算に用いることができる。2前10,前11
キルヒホッフの法則を用いて、交流回路の計算ができる。2前7,前11
合成インピーダンスや分圧・分流の考え方を用いて、交流回路の計算ができる。2前11
網目電流法や節点電位法を用いて交流回路の計算ができる。2前11
重ねの理やテブナンの定理等を説明し、これらを交流回路の計算に用いることができる。2前8,前11
直列共振回路と並列共振回路の計算ができる。2前11
交流電力と力率を説明し、これらを計算できる。2前11
RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。2前12
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。2前12
電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。2前1
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。2前2
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。2前2
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。2前2
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。2前3
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。2前3
コンデンサの直列接続、並列接続を説明し、その合成静電容量を計算できる。2前3
電流が作る磁界をビオ・サバールの法則およびアンペールの法則を用いて説明でき、簡単な磁界の計算に用いることができる。2前4
電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。2前4
磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。2前4,前5
電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。2前5
自己誘導と相互誘導を説明でき、自己インダクタンス及び相互インダクタンスに関する計算ができる。2前6
電子回路ダイオードの特徴を説明できる。2前15
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。2前15
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。2前15
演算増幅器の特性を説明できる。2前7
反転増幅器や非反転増幅器等の回路を説明できる。2前7
電力三相交流における電圧・電流(相電圧、線間電圧、線電流)を説明できる。2前13
電源および負荷のΔ-Y、Y-Δ変換ができる。2前13
対称三相回路の電圧・電流・電力の計算ができる。2前13
情報MIL記号またはJIS記号を使って図示された組み合わせ論理回路を論理式で表現できる。2前14
論理式から真理値表を作ることができる。2前14
論理式をMIL記号またはJIS記号を使って図示できる。2前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00000100100
基礎的能力0000000
専門的能力00000100100
分野横断的能力0000000