技術哲学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 技術哲学
科目番号 0167 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 参考図書:村田純一『技術の哲学』岩波書店、2009年;九州産業考古学会筑後調査班[編]『筑後の近代化遺産』弦書房、2011年;九州産業考古学会[編]『福岡の近代化遺産』弦書房、2008年;砂田光紀『九州遺産 - 近現代遺産編101』弦書房、2005年;その他必要な資料は授業中に適宜指示・配布する。
担当教員 藤木 篤

到達目標

1.技術の哲学が、他の学問分野と極めて密接に結びついた学問分野であることを理解する。
2.久留米を中心とした九州全域において、近代化・産業遺産が点在していることを、その歴史的背景まで含め理解できる。
3.社会における技術と技術者の役割について、独力で考察を行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
技術哲学分野における古典的文献の精読や、特に九州を中心とした近代化・産業遺産の調査・探訪を 通じて、「技術とはなにか」という問いに対する先哲の思索の足跡を追い、最終的に「技術」という 人間活動の特徴を理解することを目指す。
授業の進め方・方法:
・授業参加者は、九州内の近代化・産業遺産について調査し、その内容をもとにレジュメ作成・発表を行う。
・発表終了後、発表内容をもとに全員でディスカッションを行う。
・授業中は、担当者以外にも発言を求める。受講生全員による活発な議論を期待する。
・理由の如何を問わず、レジュメの作成を怠った場合は大幅に減点する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 導入:なぜ、現在、技術は哲学の根本問題となるのだろうか?
3週 講義:近代化・産業遺産と九州
4週 講義:技術史・産業史から観た久留米
5週 担当者による発表(1)
6週 担当者による発表(2)
7週 担当者による発表(3)
8週 担当者による発表(4)
4thQ
9週 担当者による発表(5)
10週 担当者による発表(6)
11週 担当者による発表(7)
12週 担当者による発表(8)
13週 講義・ディスカッション:技術の光と影
14週 講義・ディスカッション:技術は倫理の問題となるか?また技術者は倫理的であるべきか?
15週 まとめ:技術者は技術にどう向かい合えばよいのか?
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。3
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。3
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。3
日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。2
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。2
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。3
公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。2
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。3
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合04000060100
基礎的能力04000060100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000