配電システム

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 配電システム
科目番号 0225 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:大久保 仁編著 新インターユニバーシティ「電力システム工学」オーム社。参考書:関根泰次編著「送配電工学」オーム社。松浦 編著新世代工学シリーズ「電気エネルギー伝送工学」オーム社。鬼頭幸生著「電気エネルギー工学」コロナ社
担当教員 山本 哲也

到達目標

1.電力システムの安定性について説明できる。
2.配電系統電圧の品質管理について説明できる。
3.直流送電について、その特徴を理解・説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電力システムの安定性について十分に説明できる。電力システムの安定性について説明できる。電力システムの安定性について説明できない。
評価項目2配電系統電圧の品質管理について十分に説明できる。配電系統電圧の品質管理について説明できる。配電系統電圧の品質管理について説明できない。
評価項目3直流送電の特徴について十分に説明できる。直流送電の特徴について説明できる。直流送電の特徴について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代社会において、電気エネルギーは欠くことのできない基板エネルギーである。本科目では、発生した電気エネルギーを発電所から需要家まで供給する電力供給システムの安定性、配電システム、直流送電と新しい電力システムについて学習する。
授業の進め方・方法:
基本的には、教科書に沿って講義をすすめる。必要に応じて演習問題等の課題を課す。
本科目に関連する「電気主任技術者」資格試験の参考書等も併せて学習することを推奨する。
なお、本科目は前期の「送電システム」の継続である。
注意点:

期末試験80%、課題レポート20%を原則とする。
中間試験は行わない。
再試験は原則1回のみ実施する。
評価基準:60点以上を合格とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 電力システムの安定性(定態安定度) 電力システムの安定性(定態安定度)を理解する。
2週 電力システムの安定性(過渡安定度) 電力システムの安定性(過渡安定度)を理解する。
3週 電力システムの故障計算(対称座標法) 対称座標法を理解する。
4週 電力システムの故障計算(三相交流発電機) 電力システムの故障計算ができる。
5週 電力システムの故障計算(故障実例計算) 電力システムの故障計算ができる。
6週 電力系統における過電圧 過電圧の発生原因、対策について説明できる。
7週 サージ現象(雷サージ、開閉サージ) サージ現象の発生原因、対策について説明できる。
8週 絶縁協調 絶縁協調について理解する。
4thQ
9週 配電システム 配電システムの構成およびその構成要素について説明できる。
10週 配電系統電圧の品質管理(高調波障害) 高調波障害について理解している。
11週 新しい配電システム(スマートグリッド) 新しい配電システムについて説明できる。
12週 直流送電の特徴 直流送配電方式の特徴について説明できる。
13週 直流送電の構成 直流送電の構成およびその構成要素について説明できる。
14週 交直変換 交直変換について説明できる。
15週 新エネルギー 新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電力電力システムの構成およびその構成要素について説明できる。2後9,後11,後12,後13,後14
交流および直流送配電方式について、それぞれの特徴を説明できる。2後12,後13,後14
高調波障害について理解している。2後10
電力品質の定義およびその維持に必要な手段について知っている。2後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8
その他の新エネルギー・再生可能エネルギーを用いた発電の概要を説明できる。2後11,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題レポート合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000