経済学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 経済学
科目番号 0249 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 テキスト:松尾 匡 、橋本 貴彦 『これからのマルクス経済学入門』 (筑摩選書) 2016年
担当教員 藍澤 光晴

到達目標

①経済学とはどのような学問かを理解する。
②マクロ・ミクロ経済学の基本的な考え方を理解する。
③経済現象を経済学的に把握する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1マルクス経済学の概念を理解し、資本主義経済を説明できる。マルクス経済学の基本概念を理解できている。マルクス経済学の基本概念を理解できていない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
昨年度までは、いわゆる「近代経済学」の基本概念についての学んできた。そこで本年度の本講義では、マルクス経済学の基本的な考え方を学びます。マルクス経済学の基本的な見方・考え方を修得して、資本主義経済の本質を理解することを目的とします。
授業の進め方・方法:
講義は、基本的に受講生がレジュメを作成し、発表する。発表者以外の受講者には講義中に発言を必ず求める。議論に参加しない受講者は不合格となる可能性がある。成績評価は、発表(50%)、議論への参加(20%)、レポート(30%)の割合で算出する。60点以上が合格となる。なお再試は行わない。
注意点:
成績評価はレポートによる。レポートは、マルクス経済学の基本的な概念を論述したうえで、その矛盾を説得的に説明すること。なお基本的な概念は以下の通りである。「史的唯物観」、「階級」、「労働疎外」、「労働価値説」などである。
 

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 イントロダクション 
2週 階級と所有① 階級と所有の関係について理解できる
3週 階級と所有② 同上
4週 疎外論と唯物史観① 労働疎外について理解できる
5週 疎外論と唯物史観② 唯物史観の公式を説明できる
6週 疎外論と唯物史観③ 労働疎外を唯物史観のなかで把握できる
7週 投下労働価値概念の意義① 労働価値説の基本概念について説明できる
8週 投下労働価値概念の意義② 同上
4thQ
9週 投下労働価値概念の意義③ 剰余価値について理解できる
10週 投下労働価値概念の意義④ 搾取と労働価値説の関係を説明できる
11週 マルクス経済学で日本社会を数量分析する① 数理マルクス経済学の基本を理解できる
12週 マルクス経済学で日本社会を数量分析する② 同上
13週 マルクス経済学で日本社会を数量分析する③ 同上
14週 マルクス経済学で日本社会を数量分析する④ 同上
15週 まとめ マルクス経済学を体系的に理解できる
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地歴産業活動(農牧業、水産業、鉱工業、商業・サービス業等)などの人間活動の歴史的発展過程または現在の地域的特性、産業などの発展が社会に及ぼした影響について理解できる。2
人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。2
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。2
日本を含む世界の様々な生活文化、民族・宗教などの文化的諸事象について、歴史的または地理的観点から理解できる。2
国家間や国家内で見られる、いわゆる民族問題など、文化的相違に起因する諸問題について、地理的または歴史的観点から理解できる。2
文化の多様性を認識し、互いの文化を尊重することの大切さを理解できる。2
公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。2
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。2
民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。2
資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。2
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。2
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。2
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。2
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。2
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。2
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合050020030100
基礎的能力050020030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000