日本文学

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 日本文学
科目番号 0267 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 適宜必要な資料及びプリントを配布する。
担当教員 小林 美恵子

到達目標

1 優れた日本文学に数多く触れることで柔軟な感性を養う。
2 作品を正確かつ豊かに読み味わい、独自の解釈を持てるようにする。
3 作品に対して作り上げた解釈を、自身の言葉でわかりやすく表現できることをめざす。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1読後に主体的な読みを豊かに作り上げられる。読後に主体的な読みを作り上げられる。読後に主体的な読みを作り上げられない。
評価項目2描写の美しさ、展開の面白さに興味を持ち、鑑賞できる感性を持てる。描写の美しさ、展開の面白さに興味を持つことができる。描写の美しさ、展開の面白さに興味を持つことができない。
評価項目3自分が作品に対して持った解釈や感想を、豊かに表現することができる。自分が作品に対して持った解釈や感想を、表現することができる。自分が作品に対して持った解釈や感想を、表現することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
数多くの日本文学に触れ、作家や作品の面白さを知ることを第一の目標とする。昨今、大学でも高校でも長編を扱うことができにくくなっているが、読まれなくなった長編小説の魅力にも気づき、自ら読書するきっかけを獲得する場にしてもらいたい。そのうえで、日本文学の特色を見出し、魅力を味わい、日本語表現の美しさに触れながら自らの表現力をも高める場とすることをねらいとする。
授業の進め方・方法:
林真理子「二十代に読みたい名作」(文藝春秋、2002年)を導入に用いつつ、作家のプロフィールや作品のいくつかをダイジェストで紹介する。取り上げたものの中から一つの作品について自身の読み方、理解のし方を執筆し、レポート提出することを課す。
注意点:
各回の授業への参加度40%、レポート60%で評価する。60点以上を合格とする。必要に応じて再試験相当の課題を出す。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の進め方、取り組み方、レポートに取り掛かるタイミングについて理解を得ておく、
2週 宇野千代「おはん」ほか 作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。。
3週 宇野千代「おはん」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
4週 太宰治「斜陽」ほか 作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
5週 太宰治「斜陽」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
6週 村上春樹「ノルウェイの森」ほか 作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
7週 村上春樹「ノルウェイの森」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
8週 三浦綾子「氷点」ほか 作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
2ndQ
9週 三浦綾子「氷点」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
10週 三浦哲郎「忍ぶ川」ほか 作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
11週 三浦哲郎「忍ぶ川」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
12週 谷崎潤一郎「細雪」ほか 作家の生まれ、育ち、人生観、作風の特徴などについて知識を得る。
13週 谷崎潤一郎「細雪」ほか 作品に触れ、描かれた人物との出会いを通して自己の視野を広げる。自分はどう読むか、主体的に独自の読み方を作り上げていく。
14週 レポート執筆について 文学論の執筆例などをサンプルにした説明を聞き、文学の論じ方について理解する。
15週 レポート執筆について 各自が執筆した作品論を相互に読み合い、批評し合う。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力600000060
専門的能力200000020
分野横断的能力200000020