アナログ電子回路

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 アナログ電子回路
科目番号 0291 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:二宮 保、小浜 輝彦共著 「学びやすい アナログ電子回路」。参考書:大類重範著 「アナログ電子回路」 日本理工出版会。堀桂太郎著 「アナログ電子回路の基礎」 東京電機大学出版局。堀桂太郎著 「よく分かる電子回路の基礎」 電気書院。家村道雄著 「入門 電子回路 アナログ編」 オーム社
担当教員 掛橋 英典

到達目標

1.ダイオード、トランジスタなどの各種半導体の動作原理を理解、習得する。
2.トランジスタを用いた各種増幅器の動作原理を理解し、習得する。
3.様々な半導体を用いた応用回路について理解し、その動作原理を理解し、習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
ダイオード、トランジスタなどの各種半導体の動作原理を理解している半導体の構造,動作原理を詳細に理解している半導体の構造,動作原理の概要を理解している半導体の構造,動作原理の概要を理解できていない
トランジスタを用いた各種増幅器の動作原理を理解しているトランジスタを用いた各種増幅器の動作を詳細に理解し回路設計が可能であるトランジスタを用いた各種増幅器の動作を理解し回路の基本設計はできるトランジスタを用いた各種増幅器の基本動作を理解していない
半導体を用いた応用回路について理解している半導体を用いた応用回路について詳細に理解し回路設計が可能である半導体を用いた応用回路について概要を理解し回路の基本設計はできる半導体を用いた応用回路について概要を理解していない

学科の到達目標項目との関係

JABEE B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では、まずダイオードやバイポーラトランジスタをはじめとする半導体の構造やそれらの動作原理の概要を学ぶ。次にこれらの半導体を用いた様々な増幅回路やその他の応用回路について、その動作原理を理解し、それらの回路の設計が出来る能力を身につけることを目的とする。
授業の進め方・方法:
主に板書により授業を進める。また、適宜、演習問題を配布し、それまでの講義の内容の復習を行う。
注意点:


前期,後期ともに中間と期末の定期試験を100点法で行う。定期試験後再試を行うことがある。定期試験の平均点(80%)と課題(20%)で評価し60点以上を合格とする。
            
    
    

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 真性半導体と不純物半導体
半導体の特徴と種類について理解できる
2週 P形半導体とN形半導体 P形半導体とN形半導体の説明ができる
3週 ダイオード構造と動作原理 ダイオードの構造と動作原理について説明できる
4週 ダイオード基本回路 整流の原理と回路について説明できる
5週 トランジスタ構造と動作原理 トランジスタの構造と動作原理について説明できる
6週 トランジスタ基本回路 エミッタ接地基本回路を理解できる
7週 バイアス回路 各種バイアス回路とトランジスタ動作点の説明ができる
8週 回路安定係数 各バイアス回路の安定係数の違いの説明できる
2ndQ
9週 まとめ これまでの学習のまとめと復習を行う
10週 hパラメータ hパラメータの定義を理解している
11週 hパラメータを用いた増幅器 hパラメータを用いて諸量を計算できる
12週 FETの構造と動作原理 FETの特徴と種類,構造と動作原理について説明できる
13週 FET基本回路 ソース接地回路の動作を理解できる
14週 FET小信号等価回路 小信号パラメータを用いて等価回路を表現できる
15週 まとめ これまでの学習のまとめと復習を行う
16週
後期
3rdQ
1週 RC結合回路 RC結合回路を理解している
2週 RC結合回路の周波数特性 RC結合回路の周波数特性について説明できる
3週 負帰還回路の原理 負帰還の考え方について理解できる
4週 負帰還増幅回路 基本的な負帰還回路について説明できる
5週 A級電力増幅器 A級電力増幅回路の動作点と特徴について説明できる
6週 B級プッシュプル電力増幅器 B級電力増幅回路の動作点と特徴について説明できる
7週 SEPP回路 SEPP回路の動作と特長について説明できる
8週 まとめ これまでの学習まとめと復習を行う
4thQ
9週 オペアンプの基礎 オペアンプの特徴と考え方について理解できる
10週 オペアンプ増幅回路 反転,非反転増幅回路について説明できる
11週 オペアンプによる演算回路 各種演算回路について説明できる
12週 発振回路 発振回路の考え方とRCおよびLC回路を理解できる
13週 半波整流回路 半波整流回路の動作が説明でき諸量を計算できる
14週 全波整流回路 全波整流回路の動作が説明でき諸量を計算できる
15週 まとめ これまでの学習のまとめと復習を行う
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電子回路ダイオードの特徴を説明できる。2前3,前4
バイポーラトランジスタの特徴と等価回路を説明できる。2前5,前6,前7,前8,前10,前11
FETの特徴と等価回路を説明できる。2前12,前13,前14
利得、周波数帯域、入力・出力インピーダンス等の増幅回路の基礎事項を説明できる。2前11,前14,後1,後2,後4,後5,後6,後7
トランジスタ増幅器のバイアス供給方法を説明できる。2前6,前7,後5,後6
演算増幅器の特性を説明できる。2後9,後10
反転増幅器や非反転増幅器等の回路を説明できる。2後10,後11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題演習合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000